圏郊外に、まばらに出店している回転寿司の銚子丸。駅前より幹線道路沿いにあり、車がないとなかなか行きにくい。株主優待は500円のチケットをもらえる。
ほかの回転寿司チェーンに比べると、いまいち影の薄い銚子丸。回転寿司だがロボットでなく板前さんが握ってくれるが、2貫で税別130円~からメニューがある。同じく120円~の魚屋路と、ほぼ似たような構成だ。
魅惑のあら汁食べ放題
銚子丸には特にランチメニューがないようだが、セルフサービスであら汁食べ放題という特典がある。ファミレスのランチについてくるスープバーみたいなものかと思ってあまり期待していなかったが、予想外に具だくさんで2杯で満腹になった。
具の半分は魚のアラなので、骨ばかりで食べにくい。しかしニンジンや大根がたっぷり入っている上、ネギも乗せ放題なので、牛丼屋の豚汁などよりも満足度は高い。お寿司はまあまあだが、あら汁をリピートするためにランチに通う価値はある。
鉄火巻がロボットとは違う
握りはおすすめメニューの中から店舗オリジナルの3貫盛り。かつお、はまち、にざ鯛で360円だ。100円のロボット回転寿司よりに比べると、ネタが1.5倍サイズという感じだ。にざ鯛というのはよくわからなかったが、筋張っていてやや食べにくい。
旬のさんま握り180円に、貝3貫(つぶ貝、ほっき貝、石垣貝)も選んでみた。
13時過ぎで空いていたので、手際よく握ってもらえる。めずらしく若い女性の板前さんが混ざっていて、カウンターの中が和気あいあいとしていた。
最後に鉄火巻をお願いしてみたが、さすがに巻物はロボットと人間でクオリティーがだいぶ違ってくるようだ。はま寿司で食べたふにゃふにゃした鉄火巻に比べると、海苔はパリッと固く巻かれていて、切り口も滑らかに見える。
大人向けの落ち着いた回転寿司
優待券を含めて1,270円のお会計だったが、あら汁のおかげでお腹いっぱいになった。くら寿司のようなおもしろメニューとかエンターテイメント性は皆無で、ほかの回転寿司のように平日でも昼から並んでいるという様子でもない。
大人が一人で落ち着いてリーズナブルに寿司を楽しむなら、銚子丸や魚屋路くらいがちょうどよいといえる。マクドナルドで100円コーヒーを飲むか、スタバで280円のドリップコーヒーを頼むかの違いだ。味は大差ないかもしれないが、接客サービスと静かな場所代にお金を払う感じで。