バンダイナムコホールディングスの株主優待で、なぜかイタリアントマトの食事券がもらえる。
もとはナムコの子会社で、キーコーヒーに売却したものの30%の保有割合で子会社になっているかららしい。イタリアントマトにゲーム的な要素はまったくないが、ナムコのゲーム内にイタリアントマトのロゴやキャラが出てくるというネタはあるようだ。
500円のミートソースでも満足の行く出来
駅構内のイタリアン・トマト カフェジュニアに行ってみた。名前が長くてややこしいのだが、ジュニアでないスペリオーレという業態も存在する。基本的に喫茶店だが、安いパスタやケーキが充実していて、腹の足しにはちょうどよいというイメージがある。
最安メニューは463円のミートソースパスタ。肉は3種から選べるが、いずれも税込500円になるので、優待券を使うにはちょうどよい。今回はビーフトマトのミートソースを選んでみた。
待つこと数分、わりと早く料理は届いた。500円なのでさほど期待してはいなかったが、麺は少し固めのゆで具合で歯ごたえがよく、トマトの酸味にこくのあるミートソースが絡んで、なかなかおいしかった。
最近食べた中では、ラパウザや新宿JINJINの生パスタにも引けを取らないと思う。ソースのクオリティという面では三光マーケティング系、壁の穴やパスタママなどの専門店にかなわないが、イタリアントマトなら価格はほぼ1/2というコスパが素晴らしい。
量は普通だが、追加料金で大盛りオプションもある。ワンコインでパスタを外食できる場所は貴重なので、牛丼チェーンに飽きたらたまにはイタリアンで気分転換するのもありだ。
とってつけたような分煙スペースは意味がない
料理はよかったのだが、店内がかなりタバコ臭かったのはいただけなかった。一応分煙になっているが、喫煙スペースの方が広い上、ほとんど仕切りがない。ランチタイム禁煙のお店が増えている中で、少々時代遅れな店舗設計に感じた。
ちょうど新聞で、「タバコの分煙は意味がない。隙間や喫煙者の口から出る息で受動喫煙になる」という記事を読んだばかりだったので、ますます気になった。中途半端な分煙を揶揄して、「隣で小便しているプールで泳ぐ」という衝撃的なイラストをネットで見つけた。まさにこういうイメージだ。
死ぬより恐ろしい肺気腫
病院に入院して肺気腫の患者と同室だったことがあるが、悲惨そのものだ。1日中、昼も夜も恐ろしい音を立てて痰を吐いていた。本人もつらいだろうし、一緒に暮らす家族も大変だ。酸素吸入が必要になれば費用もばかにならないし、何より不可逆的な不治の病というのが恐ろしい。
それでも喫煙率は男性3割、女性1割が平均なので、マーケットとしては十分にうまみがあるともいえる。これだけ禁煙の風潮が広まっているから、逆に喫煙OKな喫茶店やパチンコ屋は常にスモーカーの避難所として賑わっている。
iQOSが売れているというのもうなずける。投資信託以外で米国株は取引しないが、フィリップモリスの株価も好調なようだ。
敷地内・建物内全面禁煙が普及してほしい
東京オリンピックに向けて、早く全面禁煙のルールが広まってくれるとうれしい。すでに都内で普通に暮らしていて、中途半端な「間仕切り分煙」を行っている店舗や公共施設は少なくなってきていると感じる。もちろん禁煙のイタリアントマトも見たことはあるが、近所の店舗が同一フロアの分煙式なのは残念だった。
不要な受動禁煙を避けるには、とりあえず禁煙意識の低いお店には入らないという自衛手段しかない。