ロイヤルホストの株主優待は、保有株数が増えるに応じて割り当てが増える奇行種である。さらに系列のファミレス店だけでなく、天丼のてんややリッチモンドホテルでも使えるという変わり種。食べ放題のサラダバー好きとしては、シズラーのプレミアムサラダバーにいつか行ってみたいと思う。
ドリアやカレーのメニューが多い
すかいらーく系より敷居が高いイメージで、あまり行ったことのないロイヤルホスト。優待券の500円では、さすがに食べれる主食級のメニューがなかった。チキンにライスセットをつけるか、税込1,026円のコスモドリア、ビーフジャワカレーが最安のラインだ。
ロイホではカレーフェア開催中で、「35年目のロイヤルターリ」やマハラジャ、カシミールなど歴史がありそうなメニューが並んでいる。クラフトグリルで日光金谷ホテルの100年カレーを試したところだが、レシピの古さというのはカレーの売りになるらしい。
今回はもう少し値が張る1,134円の「ロイヤルオムライス~ハッシュドビーフソース~」を選んでみた。
ほかのファミレスとは格が違う
ロイヤルホストは完全なセントラルキッチンでなく、厨房で調理するのが特徴といわれている。それが普通と思われるが、今の時代ガストの499円ランチで出てくるチキンやハンバーグは、電子レンジでチンした工業製品だろう。別にそれでもうまければ文句ないが、店内調理の付加価値がどの程度のものか気になるところである。
注文してから料理が出てくるまでは5分ほどで、長すぎるという印象はなかった。店名を冠したロイヤルオムライスは、お皿がゴージャスでソースにどっさり肉が乗っている。この見た目だけですでに普通のファミレスを超えていた。写真だけ見れば、金谷ホテルのオムライスといわれても不思議でない。
スプーンでソースをすくってみると、味はしっかりしたハッシュドビーフである。安いケチャップやトマトソースもB級な感じで悪くないが、酸味のないソースでオムライスを耐えるのも悪くない。そのまま白ご飯にかけて食べてもよさそうだ。
意外と量が多かったオムライス
玉子の層は思いのほか分厚く、中にライスもぎっしり詰まっている。半分くらい食べたところで気づいたが、これは予想外に量が多い。よくある大食いネタの1kgオムライスほどではないが、普通の喫茶店や洋食屋で出てくる相場の2倍はありそうだ。
ライスは1合近く、玉子だけで3個か4個は使われているのではなかろうか。おかげで晩飯がいらないくらいお腹いっぱいになった。優待券2枚に残額は現金決済したが、千円でこの量のおいしいオムライスを食べられるというのは新発見だ。
ロイヤルホストは都心に多い代わりに、郊外のロードサイドへの出店は少ない。見かけたらぜひ別のメニューも開拓してみたいと思う。