一級建築士製図試験リーク情報~敷地図とプールの詳細が明らかに!

「ついに、わたしたちはここまで来た」

伊藤計劃『ハーモニー』

いよいよ明後日は製図試験の本番だ。こんな辺境のブログまでチェックして情報収集に余念がない貴方は、きっと余裕のよっちゃんランク1確定だろう。

試験前日はもう、くだらない記事でも読んで凝り固まった頭をほぐすといい。「川を渡ったら筏は捨てていけ」とブッダも言っている。今さら悪あがきするより、気晴らしに映画でも見に行ってリフレッシュした方が効果的だ。

試験を受ける意味はあるのか?

そもそもあなたにとって、建築士の資格を取ることはそれほど重要なことなのだろうか。建築「家」であれば無資格でも名乗れる。たとえ取っても、待遇や報酬が劇的に上がることはない。家族や仕事を犠牲にしてまで、取り組む価値のある試験なのだろうか。

次の日曜、6時間半の拘束時間を別の活動にあてれば、もっと有意義なことができるだろう。この期に及んで準備不足を自認するなら、参加を辞退するのも手だ。予備校に払ったお金はサンクコストと思って諦めよう。

もし20~30代で独身のお嬢さんなら、仕事と結婚のどちらが大切だろうか。なまじ建築士の資格など取ってしまうと、男がビビって寄って来なくなる。キャリアと引き換えに負け犬になっていった先輩方を、これまで何人も見てきた。女としての幸せを選ぶなら、まだぎりぎり引き返せる。

ひとり欠席すれば、ほかの受験生の受かる確率がわずかに上がる。JAEICのお役人方も採点の手間が減って助かる。下手な答案をつくって無駄な時間を過ごすよりは、潔く試験をあきらめた方が世のためだ。

全ての居室は、名峰や湖の眺望に配慮する

それでも試験を受けるというのなら、一級建築神ゴットフリード様から授かった直前リーク情報をお届けしよう。敷地図はこんな感じらしいですよ。

一級建築士製図試験の予想問題、敷地図

敷地図(クリックで拡大)

史上最大のハリケーン、マイケル襲来。過去10数年、受験生たちを恐怖のどん底に陥れてきた悪魔的サプライズの集合体だ。どうやら青森県が宇曽利湖の湖畔を再開発して霊場のイメージアップを図り、恐山の世界遺産登録を目指す計画らしい。

駐車場の台数からして、ものすごい数の利用者が想定されているようだ。屋外自由通路は車も通るので、主要動線は2階が推奨。駅前のペデストリアンデッキに接する側には、エスカレーターの設置も求められている。

何が書かれているかわからないので、問題用紙の裏までチェックしよう。過去には敷地図の上が北でないこともあったそうだ。うっかり北側の開口部に日射遮蔽ルーバーを設けてしまわないように注意。

面倒なので断面図は省略したが、敷地は湖に向かってもれなく傾斜している。この場合、屋外自由通路に合わせてグリッドも斜めに設定すべきか悩むところだ。それとも三角形の部分は広場で吸収させるべきか、どちらを選んでも面積計算がややこしい。

既存部には近づくな

先日何気なく過去問を読み返していたら、湖の上の「遠くに山々が見え景色がよい」矢印は、平成26年の沖縄試験で出題されていた。エスキース用紙の侵食現象も、平成17年の防災学習施設で既出だったようだ。リゾートホテルごときで不満を垂れていたのが恥ずかしい。

悪名高い平成17年試験…魔の既存部や不吉な横断歩道、呪いの既存樹を見ていると涙が出てきた。こんな課題が出たら、事前に勉強した知識は一切役に立たない。

どう見ても横断歩道先の既存部がエントランスホール。風除室が狭いので改築したら即ゲームオーバー。2か月必死で練習した作図もエスキースも記述練習も、一切が無意味だった。

こんな合体後の七英雄みたいにグロい敷地が出ても臆することはない。場数を踏んだ過年度生が有利そうだが、PTSDがフラッシュバックして戦意喪失する人も出てくる。むしろ、しがらみのない初年度生の方が現実を冷静に受け止められるだろう。

誰も解けないのだから未完のランクIVだけで6割。眺望や既存部の地雷をかわしつつ図面を書き上げさえすれば、ゾーニングぐっちゃぐちゃでも合格というラッキーイヤーと化す。製図試験の合格はあくまで相対基準ということを思い出せば、問題が難しくても易しくても関係ないと気づくはずだ。

平成最後の製図試験を締めくくるにふさわしいラスボス。一級建築製図試験史を塗り替えるアストラルゲートが開く。

プール室特記事項「天井高1.2m、水深6m以上」

誤植ではない。どうやらスポーツ施設というのは地域住民向けの擬装で、温水プールとは使用済み核燃料プールのことだったようだ。断面図はこのあたりを参考に。

こんな危険な要求室に開口部を設けてはいけない。厚さ2メートルの高強度コンクリートで隔壁を設け、200mmの鋼鉄扉、特A防火設備で区画すべし。放射能汚染のおそれのある部分は隣地境界線から半径300km…

記述対策としては、「温水プールの熱源方式=プルトニウム」。電気式より経済性にすぐれ、重油やガスよりCO2や塵埃の排出が少なく、環境負荷を低減できる理想のエネルギー源だ。

停電時もプールに冷却水を供給できるよう、機械室にはポンプ用の自家発電設備が必須。給水設備も念のため、ポンプ直送(受水槽)方式と水道直結直圧方式を併用して2系統用意しておこう。

間違ってもパッシブに通風したり、ナイトパージや外気冷房を試みてはいけない。汚染水は地下ピットにいったん貯蔵してから、アースチューブで海洋放出だ。井水と勘違いして屋上の緑に散水しないこと。

記述の予想問題

プールの常在菌として「大腸菌」「サルモネラ菌」「レジオネラ菌」のうちから2つ選択し、それらの予防方法について考慮したこと。

解答はネットで調べておこう。プールを60度以上に保ち、ときどき沸騰消毒すれば3菌とも撲滅できそうだ。原子炉が熱源ならたやすい。

ピロリ菌やノロウイルスの場合は案外熱に強そうなので、ついでにプールにアルコールでも垂らしておこう。開口部に網戸を設ければデング熱も防げる。

コンセプトプールのアイデア集

7月の課題発表から約3か月間、ひたすらコンセプトプールのネタを考えてきた。本番で使えるかどうかわからないが、最後にメモしておこう。

  • 旧街道沿いの宿場町に伝わる、古代の伝統泳法をレッスンできるプール。師範代のデモンストレーション用に観覧ギャラリーあり。甲冑を着たまま練習できるよう、更衣室には着付け室を併設。
  • 施設休館日は深さ10m、面積4㎡のプール用DSに注水し、ダイビングの練習ができる。
  • 消火用水で満たされた地下ピット内に人通口を設ける。洞窟に閉じ込められた少年たちの救出ミッションに向けて、地底で潜水訓練できる。
  • プールで泳ぎながら、ドクターフィッシュが皮膚の角質を食べてくれる。ピラニアの餌付けも体験できる。
  • オフシーズンの屋上プールでミドリムシを培養し、災害時の食料源や自家発電機のバイオ燃料として活用する。設備機械室内に加工プラントを設ける。

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