すかいらーくの株主優待券を消化しようと、いつも通り499円の日替わりランチを食べにステーキガストに向かった。店舗限定のため公式ウェブサイトにも出ていない格安メニューだが、半年経ってもまだ続いているようである。
偶然遭遇したハンバーグ食べ放題
お腹が空いていたので、たまには奮発して599円の肉なしサラダバーでもいいかと考え射たところ、テーブルの上にある「ハンバーグ食べ放題」のチラシが目に入った。よく来るお店でステーキ食べ放題があるのは知っていたが、それより安いハンバーグ食べ放題は初めて見た。
「店舗限定・本日開催」とのことで、確かに毎日やっているわけではなさそうだ。お店の外には一切案内がなかった。たまたま前回のお会計で15%オフのクーポン券をもらっていたこともあるので、ステーキガストとしてはレアな食べ放題に挑戦してみることにした。
巨大ハンバーグといえば、ステーキのどん横綱ハンバーグを思い出す。どんとガストのハンバーグはどちらがおいしいか、じっくり食べ比べてみるいい機会だろう。
もちろんサラダバーも付いてくる
ステーキガストの場合、ハンバーグだけでなく健康サラダバーの食べ放題もついてくる。サラダやデザートだけでなく、ケイジャンライスにカレー、フォッカッチャと季節限定のそうめんまであるので、胃袋の配分が難しいところだ。
栄養バランスを考え、ハンバーグの焼き上がりを待つ間にサラダを1皿だけよそってウォーミングアップすることにした。
ソースバーを最大活用
最初に届くハンバーグは2枚、鉄板を覆い尽くすほどなかなか見事なボリュームだが、後で聞いたら食べ放題のハンバーグは1枚150g程度とのことだった。鉄板の上に添えられているケチャップのようなものはデミグラスソースで、最初の1枚はこちらでいただいてみた。やや甘めの味付けで、素朴な家庭料理といった雰囲気がする。
ステーキガストでは、さらにソースバーから7種類を選ぶことができる。今ならハンバーグをそうめんつゆにつけて味わうことも可能だ。普通サイズの料理ならソースをいくつも試すほどではないが、今日こそは全種類制覇できる。
とりあえず、あまり辛くなさそうなものを選んでスタンバイしてみた。ゆずポン酢とうま塩は、残念ながら薄味すぎてつけていることにほとんど気づかなかった。個人的にはドロッとした粘りがあるガーリックソースがよく合うと思った。ハンバーグの肉汁に負けず、最後までソースとしての存在感を発揮してくれる。
どんの横綱より味は上か
1kgの横綱ハンバーグと違って、小分けに注文してその都度焼き立てを届けてくれるのが、うれしいところだ。最初のお代わりは遠慮して1枚だけにしてみたが、焼き時間がそれなりにかかるので、序盤は2枚ずつオーダーした方が効率的だろう。かつてハンバーグ1kgを平らげた胃袋なら、6枚はいけるはずだ。
ステーキガストのハンバーグは、ステーキのどんより柔らかくてカットするのにナイフがいらないくらいだ。2枚乗せでも後半まで肉が冷えることがなく、お代わりするたびフレッシュな気持ちで湯気を上げる肉塊と向き合うことができる。
どんの横綱は造形美やインパクトの面で秀逸だが、純粋にハンバーグの味を楽しむという意味では、ソースの豊富さもありステーキガストに軍配を上げたいと思った。
そうめんにカレー?
5枚食べたところでどうしようか迷ったが、せっかくなので他の食材も試してみたいと思い、ハンバーグのお代わりはストップした。大好きなフォッカッチャはチーズ味1個にとどめ、季節のそうめんを少しだけよそってみた。ほかの人の盛り方を見ていると、そうめんにカレーをかけている人がいて思わず吹き出したが、やってみれば意外とありかもしれない。
デザートもパイナップルとゼリー系を一通りいただいて、我ながらほどよいバランスでサラダバーも満喫できたと思う。お会計は15%引きで税込1,468円になったので、500円の優待券を2枚使って残りはSuicaで決済した。
ハンバーグ5枚にサラダバーで満足
レシートにはお代わりの枚数が記録されている。ほかにも食べ放題に挑んでいるごつい男性がいて、パーティション越しにチラチラ見ながら枚数を数えたら6枚はいっていた。サラダバーの誘惑に屈せずハンバーグに全力投球すれば6枚…いや7枚までいけたかもしれないが、味の民芸のうどん食べ放題で無理し過ぎた反省を思い出した。
大食いのプロも含めて上には上がいるのだから、こんなところで無理して食べてもしょうがない。胃袋を鋼材にたとえると、弾性限界を超えて塑性域に入ってしまうと、もう元には戻れない危険な状態だ。年々鍛えて胃の引張り強さも上がってきている気がするが、破断=即死に至るまでもなく、降伏点を超えたら人間としてアウトだ。