サトレストランシステムズの株主優待で和食さとに行ってみた。東京ではあまり見ない気もするが、「和食」ファミレスでは店舗数日本一らしい。大阪の会社なので、店舗を検索すると関西に多く出店しているようだ。グループ傘下の「めしや宮本むなし」も旅先では見かけるが、東京には店舗がない。
かつやの優待券はアークランドサービスホールディングスでもらえるが、運営しているのはサトが51%出資している合弁会社だったようだ。
標準的な和風ファミレス
店内は木の柱や梁が配されて和風の趣がある。照明は太い木材に埋め込まれているのが細い鋼材で吊るされていて一見不安だが、横から見ると突板だったようだ。
味の民芸ほどこてこてではないライトな和食レストランという感じで、そこは大阪と名古屋の違いだろうか。
お昼のメニューは798円の海鮮丼や898円のさと御前が主力だが、2,000円台でしゃぶしゃぶやすき焼きの食べ放題もある。価格的には和食よへい~夢庵あたりと、どん亭を合わせたような感じに見える。
タッチパネルで注文
ファミレスでも一部の居酒屋のようにタッチパネル注文というのが進んでいる。今日はとりあえず500円の優待券なので、大人しく最安の598円「日替わり定食」を選んでみた。セットの麺にそば/うどん、温/冷、あるいは赤だしとサラダを選ぶか、段階的なメニューで細かくカスタマイズできる。
無料のごはん大盛りサービスもタッチパネルで選べるので、女性でも気兼ねなく大盛りを頼めるだろう。
シニアがターゲットの和食ファミレスで先進的なタッチパネルはどうかと思ったが、店内を見渡すと客層がそれほど高齢層にかたよっていなかった。本格和食の藍屋よりはカジュアルな夢庵に近い。
すかいらーくもファミレスで初めてセルフレジの導入を始めたので、廉価帯のファミレスは注文もタッチパネル化してどんどん省力化・コストダウンを進めればよいと思う。機械が苦手 or 店員さんとおしゃべりしたい人は、ステーキのあさくまなど高級店に行ってもらえばよい。
日替わりは安くても納得のボリューム
ミニ冷そばをつけた、ハンバーグ&コロッケの日替わりはなかなかゴージャスだ。ガストあたりの安いファミレスよりは、はなの舞クラスの居酒屋ランチに近いといえる。
ハンバーグはおろしだれであっさりしているが、コロッケの方はとんかつ風の濃いタレでしっかり味付けされていてメリハリがある。そばもミニサイズとはいえ、ちょっとした高級蕎麦屋の1枚分くらいはボリュームがある。
ランチドリンク無料券あり
お会計時に平日限定のランチドリンク無料券をもらえた。
豚が器と一体化している「わっしょくん」は「どん亭とん太」に少し似ているが、鍋をスマートにぶら下げたとん太の方が一枚上手だ。
和食さとはランチタイム分煙で、仕切りもないのが気になるが、店構えのわりに思ったほど高くない。1,000円以下のメニューが中心で、贅沢しようと思えばしゃぶしゃぶも選べる。食べ放題でない牛すき定食や、チゲ鍋、ちゃんこ鍋も用意されている。
肉でも魚でも天丼でも、客の好みに応じて何でもリーズナブルに提供してくれる、そつのないファミレスという印象を持った。ステーキガストやビッグボーイのサラダバーも毎日食べると飽きるので、こういう安めの和食ファミレスが近所にあると便利そうだ。