休日も平日も大人気の表参道「パンとエスプレッソと」。その姉妹店Sun & Witchが2016年、裏原宿にオープンしている。昨年7月末に訪れた時は残念ながら改装中だったが、本家と同じくアクトコールの株主優待券が使えるはずだ。
休業日なのになぜか空いている3&w1
「パンとエスプレッソと」に行ったついでに寄ってみようと思ったが、Google情報では月曜定休で「本日休業」と出ていた。そのまま歩いて新宿に向かう予定なので、千駄ヶ谷のBiRd & rUbYでもよいかと思ってキャットストリートを北上してみた。
徐々にお店が途絶えてひと数も減って来るあたり、サン&ウィッチの怪しげな外観とガーゴイル様は健在だった。どうみても違法ドラッグとかインドの雑貨を扱っているようなお店にしか見えない。
見るとなぜかお店が空いていた。普通に行くと閉まっていて、休業日に行くと空いているという不思議なお店だ。ググるとすぐに「休業」と目に入るので、今日はお客さんが少ないのだろう。
Sun&Witchでもムーが買える
東京観光に来て「パンと…」の方が満席・行列だったら、イチかバチか姉妹店のサン&ウィッチを狙ってみる手もある。さらに北上したBiRd & rUbYも極小店舗だがたいてい空いている。テイクアウト主体だが、表参道のお店と同じくパニーニやデニッシュを食べられてお得だ。在庫があれば「ムー」の持ち帰りもできる。
夕暮れ時の3&w1はガラガラで、イートインもできそうだった。ドリンクは一通りそろっていて、こちらは店名通り、パニーニよりサンドイッチが主力。王道らしいBLTからエビ・アボカド、チキンやカレーなど7種類も揃っている。
人気の食パンMou(ムー)の販売時間は9:45~10:15と11:45~12:15と、午前中~昼頃に終わってしまっている。カウンターを見ると、見たことのない新製品、「じゃがムー」と「チョコムー」というのがいくつか並んでいた。Potato Mou(じゃがムー)は水金土、トマトは火木土のみの日替わり提供で、チョコムーの販売日は不明。とりあえずお土産に1個ずつ買ってみることにした。
怪しすぎるお店の外観に反して、店員さんはいたって普通の若い人。優待券の決済でも問題なく、丁寧な接客だった。
じゃがムーとチョコムーで満腹
翌朝いただいてみたじゃがムーとチョコムー。「ムー」と聞けば例のオカルト雑誌か聖闘士星矢しか思いつかない。宮城の松島蒲鉾も「むう」という豆腐入りかまぼこを販売しているが、際どさを演出するための戦略的なネーミングだろうか。
まな板の上で切ってみると、ムーは普通の食パンというよりバター入りのデニッシュだった。素手で持つと油分がついてべとべとするので、プログラマーのたしなみとしてお箸でいただいた。
じゃがムーは見た目からするとチーズ入りのパンなのだが、食べてみると「ほくほくしたじゃがいも」という意外性がある。芋部分はそれぞれ1cm立方くらいの分量があり、しっかりした歯ごたえも楽しめる。軽く塩味がついていてポテトサラダを食べているような感触だ。これだけでご飯もおかずも間に合いそうな総菜パンという気がする。
チョコむーはコンビニで売っている菓子パンよりチョコ部分が濃厚で、見た目よりも入っている割合が多く感じる。「ブラウニーはくどすぎる」という人には、ちょうどいいチョコとパンのバランスだ。じゃがムーより一回り小さなサイズで、チョコケーキ1個食べるくらいの分量。どちらもサイズと具のバランスは念入りに計算されているように思う。
ムーのパン生地は1日置いて少し固くなってしまったのかもしれない。市販の食パンより2倍くらい密度があってずっしりした食べごたえ。2個で朝食に足りるか心配だったが、逆に半分ずつでお腹いっぱいになってしまった。もとから濃厚なムーが、惣菜・デザート入りでさらにハイカロリーになった印象だ。
常連さんにおすすめの2品
最初は「食パンにしては高いな」と思ったが、このぎっしり感とおいしさはコスパが高い。「パンと…」に並んで750円のフレンチトーストを食べるより、じゃがムーとチョコムーをセットでいただきたいくらいだ。
伝説といわれるデニッシュ食パン「ムー」がさらにパワーアップした2品。不定休(?)なサン&ウィッチでしかも曜日限定販売という入手難易度。1日限定50個といわれるムーより手に入れるのは難しそうだが、HitoBito Inc.の日本風バールが好きなら、ぜひアクトコール株主優待券を手に入れて安くゲットしたいアイテムだ。