東京駅の周辺で昼飯時になり優待ランチを食べられるお店を探したのだが、チムニー系もコロワイド系も、ビジネス街の居酒屋は土日閉店している。牛丼屋はどうかというと、有楽町駅前の吉野家は2つの入り口に長蛇の列ができるほど大人気。おそらく自分と同じで、八重洲や銀座のお高いランチはお呼びでない貧民が集まっているのだろう。有楽町のガード下には、立ち食いソバや怪しげな成形肉の激安ステーキ屋など、廉価なお店もそろっている。
松屋のビーフシチューエッグハンバーグ定食
念のため東京駅周辺の牛丼屋を開拓しておきたいと思い探したら、大丸から大通りを渡った先の路地に松屋の八重洲店があった。久々の松屋、何でも注文できる株主優待券で頼んだのは750円と最高価格の「ビーフシチューエッグハンバーグ定食」だ。定番化したブラウンソースハンバーグ定食とあまり変わらなそうだったが、新メニューに挑戦してみた。
やってきたビーフシチューは見た目からしてあまりおいしくなさそうだった。上に乗っている目玉焼きが、ポスターの写真にあるような理想形でなく、雑に作られたように見えたのが原因かもしれない。
スプーンですくってみると、いつものハンバーグの上に牛丼用の牛肉が乗っていて、かなり濃い味のタレがかかっている。ハンバーグ&牛バラ肉、肉好きにはうれしいトッピングかもしれないが、何となくおもしろみに欠ける気がした。
ここ数回、松屋に通って「味が濃すぎる」と感じるのだが、今回も同様だった。白米で中和しないと濃厚シチューを食べきれない。松屋は「無添加」とうたっているが、味付けは危険領域に思われる。
ついに牛丼屋を卒業する日がきた?
年を取って自分の味覚が変わってきたのかもしれない。ここ3年くらい株主優待で牛丼屋に通っているが、最近は松屋でご飯大盛りオーダーすることも少なくなってきた。何となく寂しい気もするが、ついに自分も牛丼屋を卒業するときが来たのだろうか。
一方、この冬にご当地鍋膳シリーズで通っていた吉野家の方は、松屋に比べて薄味でまだ食べやすい気がする。松屋のビーフシチューに700円近く出すくらいなら、吉野家で一人鍋を食べた方が見た目も味も満足度が高い。
牛丼屋に通い詰めたおかげで、各店舗の繊細微妙な味付けの違いまでわかるようになってきた。牛丼店といっても600~700円の定食は他の居酒屋ランチと変わらない価格帯なので、松屋にはもう少しがんばってもらいたいものだ。優待券はまだ数枚残っているので、もちろん期限内にきっちり使い切るつもりだが。