松屋の優待券は新業態のトンカツ屋でも使える。前回は「松のや」でロースかつ定食の上をいただき大満足だったが、似たような名前の「松乃屋」という店舗も気になっている。
ファミレスでいうと華屋与兵衛と和食よへいのような感じで、漢字の名前の方がやや高級店という位置づけに思われる。しかし公式サイトではメニューも同じだし、ネットで調べた限りは明確な違いがわからない。とりあえず立川駅の南北に分かれて両店舗があるので、今度は南口の漢字の松乃屋の方に向かってみた。
松乃屋の方が店内は狭い
こちらは普通の牛丼松屋の隣にとんかつ屋がある。松屋・松のやと同様に入口の券売機でチケットを買う方式で、500円のロースかつ定食など、おすすめメニューにも違いは見られない。
松のやは対面式のカウンター席の奥にテーブル席がいくつかあり店内は広いイメージだったが、松乃屋はほぼカウンター席とその後ろに2人がけのテーブルが詰め込まれている。空間のゆとりや高級感という意味では、ひらがなの松のやの方が上手のようだ。しかも12時過ぎのランチタイムピークに来てしまったので、ほぼ満席で料理が出てくるのも時間がかかった。
あっさりヒレかつには中濃ソース
優待券で頼めるのは690円のメニューまでだ。前回松のやでは150gのロースかつ定食(上)で大満足だったので、次は同じく690円のヒレかつ定食を頼んでみた。ついでにマル得サービス券で80円のコロッケもつけてもらう。揚げ物だらけになるが、定食にキャベツは付いているからミニサラダもかぶるし、悩ましいところだ。
ヒレかつのボリュームは前回の150gロースに比べると小振りで、並の90gに近いサイズだろう。ロースより脂身が少なく、鶏の胸肉を食べているような感じがする。特製ソースは薄味なので、ヒレには中濃ソースが合うだろう。
松のや同様、テーブル備え付けの福神漬けが食べ放題なのもうれしところだ。80円のコロッケはミニサイズで、一口で食べられるくらい。
トンカツのロースとヒレはカロリー変わらない
牛肉でいうと、ヒレ<ロース<カルビで脂肪分とカロリーが高くなるイメージだが、こってり揚げたトンカツを食べている時点で気にしてもしょうがないといえる。ジューシーな肉のうま味を味わうには、トンカツにはロース肉の方が合うと思う。
念のため調べてみたところ、生肉の状態ではヒレよりロースの方が2.5倍ほどカロリーが高いが、トンカツにすると脂肪の少ないヒレ肉は余計に油を吸うので、ロースとあまり差がなくなるらしい。
料理と一緒にまたもやサービス券をもらえた。メニューだけでなく、網の上の盛り付け、ご飯や味噌汁、漬物など、松乃屋と松のやはまったく同じ印象だった。結局、漢字とひらがなの店名で明確な違いはなさそうだが、平日お昼時は松屋本体と同じくらい繁盛していたので、松屋のトンカツ業態はこれからもっとはやりそうだ。