6月権利落ちの三光マーケティングフーズ、株主優待券が届いた。1枚1,000円で、端数のおつりは出ないタイプ。
チムニー500円券や、かつてのワタミのように1回の利用制限がないので使いやすい。対応しているグループ店は金の蔵、東方見聞録、月の雫など居酒屋が中心。ランチ営業の店は少なく、しかも店舗が東京都心に集中しているので、職場の近くでないと結構使いにくそうだ。
金の蔵はなぜか新宿に12店舗もあって異常に密集している。同様に渋谷には7店舗、池袋には6店舗あり、乗客数が多いターミナル駅周辺に集中出店する、セブンイレブンのようなドミナント戦略を取っているらしい。
食材の配送を効率化できたり、地域内の認知度を高める効果があるのだろう。アカマル屋や壁の穴など、他の系列店も含めると、新宿周辺店は合計で24店舗もあった。新宿は完全に三光のシマだ。
制限時間、対象ドリンクごとに豊富な飲み放題プラン
とりあえず新宿に寄ったついでに、金の蔵で一番すごそうな新宿西口の「総本店」に行ってみた。西口のヨドバシカメラを過ぎた飲食店密集地で、となりのチムニー系列店「竜馬はなの舞」としのぎを削っている。三光系のアカマル屋も併設されていた。
飲み放題は制限時間ごとに細かく料金が分かれていて、最短の60分だと税抜500円と格安。酎ハイより高めのカクテル、ジントニック(税抜380円)2杯でも飲めば、軽く元が取れてしまう。速いピッチで1時間がんがん飲めば10杯くらいいけるかもしれない。
ビールなしの飲み放題や、果実入りサワーなどプレミアムメニューも頼める追加料金オプションがあるようなので、飲み放題メインで宴会を企画するなら金の蔵はおすすめかもしれない。
強制的に運ばれてきたお通しの枝豆(税込313円)
食事メニューは、メニューを見てインパクトがあった「ワイルドベーコン税抜690円」にしてみようと思った。これをメインに適当なご飯もので夕食を済ませる計画だ。
たまたま暇になったので16時の回転直後に入店したら、他のお客さんは誰もいなかった。店員さんもこれからぼちぼち準備を始めるという感じで、慌ただしい様子だった。とはいえ、客がいる前で、「昨晩の売上○○円で…」とか内輪の話しをするのはいかがなものか。変な時間に来た1人客なので、煙たがられているのだろうか。
テーブルに備え付けのタブレットでメニューを選ぼうとしたら、先にお通しの枝豆が運ばれてきた。最近ワタミの優待に慣れていたので、お酒を頼まなければお通しは来ないと思い込んでいた。
交渉してみたが、「うちはお通しカットできない」との回答だった。ここで諦めて店を出てもよかったが、面倒なので枝豆の値段を確認して、例のワイルドベーコンだけ単品で注文することにした。
タブレットを見ると、ちょっとした枝豆が税込313円…優待券でフリーとはいえ、余裕で牛丼を食べられる値段で辟易する。枝豆程度ならコンビニで買って食べた方がよっぽどましだ。
煮え切らない気持ちで他のメニューを見ていると、寿司が結構安かった。マグロ、サーモンとも、格安回転ずし並みに1貫100円程度で食べられる。イクラも140円程度(ともに税込)。今度、金の蔵に来たら、寿司尽くしのメニューにしてみてもおもしろいかもしれない。
ワイルドベーコンはちょっとしょっぱいがおいしい
10分くらいかかってやっと届いたワイルドベーコンは、写真通りのボリュームだった。まるで切断前の牛タンようにのっぺりと垂れ下がる巨大ベーコンに、バターと丸焼きニンニクが添えられた、がっつりスタミナメニューだ。
塩漬け燻製されたベーコンなので、ステーキと違って肉自体の味が濃い。これをライスや他のメニューなしで1枚平らげるのは、なかなかヘビーだった。味はまあまあだが、成形肉という感じが拭えない。値段は倍以上するだろうが、普通のステーキが食べたいと思った。
三光マーケティングの優待はランチ利用がベターか
お会計はお通し、ワイルドベーコン合わせて税込1,058円になった。1,000円の優待券からはみ出た部分は仕方なく現金で支払う。
思わぬお通し枝豆でがっかりしたので、もうこのお店には行かないと思う。三光系列の他の添付も強制お通し付きなのだろうか。もっと凝った料理なら許容できるが、お酒を飲まない自分としては、つまらない枝豆で優待の価値が毀損されるのは割に合わない。
今後も他の店舗でお通しカットの有無を調べてみるが、とりあえず三光マーケティングの株主優待は、ランチ営業の居酒屋か、壁の穴・パスタmamaあたりで消化するのが無難かもしれない。
自宅近隣に店舗がないので、あまりに使いにくければ残念だが金券ショップでの売却も検討しよう。ただ、アクセスチケットのウェブサイトで買取料金が1000円->650円と大きく割り引かれているので、できればそのまま使い切りたいところだ。