牛丼銘柄の中では、松屋より使える系列店が多く、ゼンショーより還元率が高く、なにかとメリットがある吉野家の株主優待。半年ごとに300円券が10枚届くので、手頃なメニューで済ませれば何度も通えて満足感も大きい。
最近は牛丼も飽きてきたので、丼ものよりさらに安い、はなまるうどんで吉野家優待券を使う機会が増えてきた。(温玉)ぶっかけと、釜あげ、ざるは小サイズで300円ぽっきり。はなまる~丸亀製麺に来ると、たいていぶっかけ系を選ぶ人が多そうだが、同じく小で130円と最安のかけうどん、あるいは小200円で冷やしも選べるおろししょうゆもコストパフォーマンスが高い。
ぶっかけとおろししょうゆの違い
地味なおろししょうゆうどん。見た目は汁なしでぶっかけと同じに思われるのだが、おろししょうゆは醤油をかけ、ぶっかけは「かけだし」をかける、という違いがあるらしい。ラーメンでいうと、おろししょうゆがつけ麺で、ぶっかけは油そばのようなイメージだろうか。醤油はかけだしより濃いので、調子に乗ってかけすぎると当然辛くなる。
無料のショウガとゴマで彩を添える
上にかけるのが醤油かだしかで、全サイズ100円違ってくる。温玉や塩豚のトッピングは贅沢品で、てんぷらなど富裕層の趣味にしか思えないので、うどん屋で頼むことは一切ない。
ビジネス的には、最安130円のうどんで誘い込み、店内揚げたてのいかにもうまそうな天婦羅をプラスして客単価を上げるのが、はなまる・丸亀の成功の理由であるらしい。「讃岐うどんチェーンの成功の秘訣は麺よりてんぷらにある」と、以前、日経ビジネスの特集で読んだ記憶がある。
庶民はフリーの生姜とごまをたっぷりかけて済ませばよい。天かすは体に悪そうだから載せないようにしていたが、意外とビタミンEとKが豊富らしいので見直すとしよう。いつか出世して、はなまるうどんで堂々とてんぷらを頼める身分になりたい。
はなまるうどんの大サイズは破壊的ボリューム
思い切り腹が減ったタイミングで、かけうどん大(330円、791kcal)と、おろししょうゆ大(400円、788kcal)をそれぞれ試してみた。カロリー的には大差ないはずだが、おろししょうゆの方は70円高く、汁でごまかしが効かないためか、うどんの縁まではみ出るような、素晴らしいボリュームで出てきた。
それに比べて、かけうどんの方は、つゆのおかげで体積があるように見えるが、麺の凝集度はおろししょうゆの方が勝る気がする。
自宅で適当に茹でるうどんよりおいしいが、麺にこしがあって噛みごたえがあり、長時間食べているとさすがに顎が疲れてくる。富士そばの「富士山もり(そば3玉相当)」を完食した体験を思い出す。冷静に考えると、それぞれ中サイズに抑えて、100円でてんぷらや唐揚げを添えた方がよかったかもしれない。
丸亀製麺より安い、はなまるうどん小サイズ
競合店の丸亀製麺は並か大サイズしかなく、最安の釜揚げうどん、かけうどん、ざるうどんでも290円~はする。一方、はなまるうどんのぶっかけ系は、小サイズでも普通の並盛に匹敵するボリュームがあると思う。吉野家300円優待券をお釣り・追加料金なく使い切るには、はなまるうどんでぶっかけしょうゆの中サイズを選ぶと満足度が高いだろう。