最近外食で中華といえば、すかいらーく優待を消化するためバーミヤン続き。メニューは豊富だが、毎回同じお店だと飽きてありがたみも薄れてしまう。オールマイティーに使えるジェフグルメカードを使って、久々に日高屋に行ってみた。
業績好調だが優待は渋い日高屋
ハイデイ日高の優待利回りは1%にも満たない。さすがにここ1年の不安定な景気で株価も下がっているが、配当と合わせても2.5%くらいだ。
駅前にあるのが便利で、平日のランチタイムは行列ができるくらい混んでいる。3年ほど前は、業績の落ち込む幸楽苑に比べてラーメンチェーンの勝ち組といわれたハイデイ日高。優良企業であることに間違いないが、優待狙いの投資家からすると魅力にとぼしい。
餃子もラーメンも好きなので、近所に王将か日高屋があれば幸せに暮らせる。居酒屋としては、王将の方がドリンクメニューが豊富で盛り上がる。一方ひとりで静かに食事をとるなら、日高屋の方が向いているといえる。
優待利回りの低い外食チェーンを活用するのに便利な裏技が、ジェフグルメカードだ。銘柄を選べば、本家より割安にチケットを入手してタダメシできる。配当も高い日本商業開発あたりがおすすめだが、最近ランシステムでカードを入手した。
ランシステムのジェフグルメカード
本当は自遊空間の優待券をもらおうと思って仕込んだランシステム。近所に店舗がなく、いまどきネットカフェも魅力的に見えなかったので、利回りは低いが無難なジェフグルメカードを選んでしまった。
券面に企業のロゴはなく、東日本復興支援プロジェクトの柄になっている。
餃子2人前とメンマ単品
すかいらーくと同じ500円券なので、いつものバーミヤンと似たような使い方でパフォーマンスを比べてみることにした。餃子を中心にして、あえて出来合いのセットメニューを選ばない単品オーダー作戦だ。
日高屋の餃子は1人前6個で税込230円と、バーミヤンの1人前税抜239円よりちょっと安い。一方、バーミヤンはW餃子にすると割引が効いて税抜449円、税込だと484円になる。それでも日高屋の餃子2皿460円の方がお得だ。
餃子12個で十分に満足できるカロリーだが、注文時に「ジェフグルメカードでお釣りはでない」と勘違いしていたため、もう一品追加してしまった。餃子2皿の460円だと、端数の40円がもったいなく思われた。
選んだのは、サイドメニューの中でも一番安かった「中華風味付けメンマ」120円。餃子が主食でメンマはおかずというイメージだ。あえてライス付きの650円のW餃子定食を選ばず、餃子とメンマだけで580円に収めるシンプルなお昼ご飯を想定してみた。
野性味あふれるジューシーな餃子
日高屋の餃子は、バーミヤンに比べると焼きの強いパリパリの生地。油もちょっと多めで、ファミレスの規格化された餃子に比べると、ワイルドな本格化という感じだ。
別にバーミヤンの餃子も嫌いでないが、日高屋の餃子と並べればレトルトっぽく見えてしまう。1個あたりの大きさも、バーミヤンより10%増しくらいに感じた。これで料金が安いのだから、日高屋餃子のコスパはすばらしいといえる。
メンマは特に感動する要素がない。本当はザーサイでもあるとうれしかったが、あいにく日高屋では取り扱っていない。単品キムチも170円と割高なので、食べたければWセットでご飯と一緒に追加する方がお得だ。
味付け薄めのメンマなので、単品で食べても苦にならない。脂っこい餃子のお供としては、水っぽいメンマもありかと思った。
ジェフグルカードはお釣りが出る
お店のレジは電子マネー対応しているが、ジェフグルメカードを使うと端数は現金でしか払えない。磯丸水産と同じ仕組みだ。
実はジェフグルメカードは、例外的に「お釣りを現金でもらえる」という金券だということをはじめて知った。株主優待券でそんな特典は聞いたことがないし、似たようなQUOカードでも釣銭はもらえない。
端数を気にするケチな優待ユーザーにとっては魅力的なサービスだ。今日の日高屋でも、餃子2人前だけでお釣りをもらえばリーズナブルだったといえる。500円の倍数に満たなくても、無理して追加注文する必要がないのはうれしい。
モリモリサービス券の注意点
日高屋の恒例として、お会計時に遊園地の割引券とセットになったモリモリサービス券をもらえる。味付玉子が半額の50円になるので、これと餃子を組み合わせれば510円のアスリート向け高タンパク定食をつくれそうだ。
しかし裏の注意書きを見ると、麺類かセットメニューを頼まないとクーポンが使えないらしい。「半ラーメンや中華丼・天津飯は対象外」と明記されているので、きっと餃子単品との組み合わせもダメだろう。
ジェフグルメカードの使い道はいろいろあるが、日高屋はあちこちにあるので便利といえる。お釣りが出るとわかれば、大戸屋で850円くらいの中途半端な価格の定食を食べても損はないと。独自の優待券を発行していないチェーン店も、ジェフグルメでぜひ開拓してみたい。