チムニーの株主優待には、500株以上保有でもらえる「お食事券」と、100~499株保有でもらえる「お食事ご優待券」の2種類がある。どちらも1枚500円だが、優待券とつく方は1回に1人1枚しか使えないという制約がある。
かつてのワタミより厳しい利用制限
以前はワタミの株主優待にも同じような縛りがあったが、最近のルール変更で1回あたりの使用制限はなくなった。それでもワタミの場合は「1回に2枚(1,000円分)まで」というゆるい縛りだったので、ディナータイムでもメニューを組み合わせて1,000円分の定食をアレンジすることは可能だった。
チムニーの優待券の場合、1回に500円なのでランチでもディナーでも普通に食べると軽くオーバーしてしまう。株主優待でタダメシできる権利というよりは、単なる500円割引券という内容だ。
しかし、枚数は気前よく半期に10枚、5,000円分もらえるので、使い切ろうと思ったら1ヶ月に1回以上のペースで、はなの舞や系列店に通う必要がある。使用期限も半年きっかりなので、ためておくことができない。せめて安めのランチタイムに行こうと思うが、郊外ではランチ営業しているお店が少ない。
結局、期限までに使い切れず、締め切り間際に続けて駆け込むことが多くなってしまった。さすがにお店も遠くて面倒になってきたので、試しに一度、優待券を食品と交換してみようと思った。
優待券と交換できる食品
チムニーの優待券でもらえる食品は、干物やちゃんこセットに、米、焼き菓子、チャーシュー、ワインなどが中心である。今回は決算期の変更に伴う変則的スケジュールで、もらえる優待券が2,500円分のため、食品のボリュームも半分程度に減らされていた。
とりあえず食べやすそうな「焼き菓子セット」を選んでみたが、例年より中身が少なくなっている。
注文して数週間で届いた焼き菓子セット。2,500円分の優待券と交換したにしては半額くらいの価値かと思うが、ドーナツにコラーゲンやおからが入っていて、体によさそうだ。
賞味期限もそれぞれ2か月くらいあるので、急いで消費する必要もない。
ドーナツはおから成分のせいか、ミスドというよりは、はらドーナッツ的な素朴な味がした。マドレーヌやカップケーキも地味な味だが、1個あたりのボリュームはあるので、おやつや昼食の足しに頬張るには、ちょうどよいサイズだった。
はなの舞のランチはおいしいが、仕事でなかなか行けるタイミングがなかったりする。コスパでいえばお店で使った方がお得だが、せっかくの株主優待を持て余し気味の人は、食品との交換も検討してみてはいかがだろうか。
冷凍の粕漬や牛肉は受け取りと保存が面倒だが、焼き菓子セットは適当につまめるので便利だった。