最近出たすかいらーく公式アプリのクーポンを眺めていると、各店舗ごとになかなかおもしろいメニューがあることに気づく。割引率は紙のクーポンブックより低く、ものによっては20円引きとか、5%オフにも満たないときがある。
アプリでクーポンを探すことで、たくさんあるメニューを少しずつ紹介して興味を持ってもらおうという作戦なのかもしれない。もちろん20円でも食費が浮くことには変わりないので、特にこだわりがなければぜひクーポン掲載のメニューを注文しようという気になる。
アプリの10%オフクーポン
アプリのクーポン上部に、有効期限がほぼ当日か極端に短いスペシャルクーポンという枠がある。注文時に伝える番号が???と伏せられていて、「使う」ボタンを押すと表示される仕組みだ。
10%オフとわりがよいので、1回こっきりの希少なクーポンに見えて、翌日アプリを立ち上げるとまた復活していたりする。毎回使いまわせば、すかいらーくは常に10%引きで利用できるルールなのだろうか。とりあえず今回はジョナサンで個別メニューのクーポンを使わず、全体10%オフのスペシャルクーポンを適用してみることにした。
ミックスグリルの違い
注文したメニューは899円の「ミックスグリル」と、250円のほうれん草とベーコンのソテー」。両方合わせて10%引きしても1,000円ちょっとになる計算だ。500円の優待券を使うにはちょうどいい組み合わせ。ランチタイムなのでスープバーもついてくる。
ミックスグリルは先日ガストで試してみたが、あちらはジョナサンより100円安い。クーポンブック適用でさらに100円引きの699円だった。見た目もカロリーもほぼ同じだが、両者の違いを挙げてみると、ポテトがそのまま揚げてあるか、マッシュされているかくらいだ。ハンバーグ・ソーセージ・チキンの3種とコーンにポテト、基本要素や盛り付けもまったく変わらない。
よく観察すると、ジョナサンのミックスグリルはソーセージにマスタードが添えてあり、コーンの中に謎の葉っぱが置いてある。ハンバーグとチキンは同じクオリティーで、ケチャップとガーリック風味のソースにも違いを見いだせなかった。ただソーセージの中身が、ジョナサンの方はちょっと粗挽きで高級になっているように思う。一言でいえば、違いはソーセージのクオリティーとマスタードの有無だ。
ミックスグリルは1,000,kcalを超えるので、昼食としてはなかなかヘビーである。しかもジョナサンのランチでパンを選ぶと、そこそこ大きなロールパンが2つも付いてきた。このあたりのサービスも、地味に100円の差額に反映されているのかもしれない。ガストとジョナサンの同一メニューの違いを調べはじめると、いろいろ発見がある。
ファミレスの謎肉ハンバーグ
ガストのミックスグリルを食べた後は、5時間くらい経ってもハンバーグ臭いゲップが止まらなかったが、ジョナサンの場合は比較的楽に消化できたのか胃にもたれなかった。食べたときにハンバーグの印象は変わらなかったが、もしかするとジョナサンの方がいい肉を使っているのかもしれない。
そもそもこの価格帯ではハンバーグの肉質の違いを確かめるのは不可能だ。きちり優待のいしがまやとか、高級粗挽きグレードになると一目瞭然だが、ファミレスの千円以下ハンバーグは一体どんな工程で製造された肉塊なのか見当もつかない。ビッグボーイやブロンコビリーの上級ハンバーグとも、別種の食べ物に思われる。
今のところガストやジョナサンのハンバーグもおいしく食べられているが、何度も食べいるとそのうち舌が肥えて受け付けなくなるかもしれない。今ではマクドナルドのパティにもありがたみを感じなくなってしまったし、吉野家のなんちゃって生姜焼きは詐欺でないかと思えてしまうくらいだ。
ミックスグリルのチキンにかかっているソースは妙なニンニクトマト味であまり好みでない。次に頼むときは、ソースなしにしてもらって卓上の塩をかけて食べた方がよっぽどおいしそうに思う。ブロンコビリーでも、粗挽きハンバーグはシンプルン岩塩で食べるのが一番おいしかった。