一級建築士の受験勉強をサポートする、癒し系お役立ちグッズ3選

学科と製図、2つの試験を合わせて年間数100時間は費やす建築士の受験勉強。作図の練習は多少スクワットしたり運動できるが、それ以外は基本的に座りっぱなしだ。

長い勉強生活を少しでも快適にできないかと思って、いろいろ工夫してみた。その中でも特に役立った癒し系アイテムを、厳選して3つ紹介しよう。

エアリークッション

建築士の受験シーズン、作業は夏から秋にかけてピークを迎える。学科試験の終了後、8~9月はみっちり作図練習して、製図の基礎を身につけておくべきシーズン。平行定規にはりついて、汗水たらしながら線を引きまくることになる。

夏場にエアコンをきかせていても、長時間座っているとお尻のあたりが蒸れてしょうがない。そういう汗っかきな人におすすめなのが、アイリスオーヤマのエアリークッションだ。

何年か前から、同素材の東洋紡ブレスエアーを布団の下に敷いていて、その威力は実感していた。これは椅子の上に置いても使えるんじゃないかと探したところ、アイリスオーヤマからクッションサイズの類似品が市販されていた。

素材的には、ブレスエアーのハードタイプよりさらに腰が強い気がする。ポリエステル系の繊維を立体的に絡ませたものだが、通気性と体圧分散効果がすばらしい。低反発のクッションより触った感じゴツゴツするが、夏場も蒸れずに年中使えるのが便利だ。

まるで高級チェアの座り心地

建築士を目指す諸兄諸姉は、きっとお気に入りのデザイナーズチェアに座っていることと思う。もしアーロンチェアのように座面がメッシュでなければ、エアリークッションを敷くだけでさらに数万円分の投資効果を得られる。

自宅では中古で安く買ったSteelcaseのThink Chairを使っている。オプションのヘッドレストも探して後付けした。もとは定価10万以上する高性能チェアだが、座面が普通のクッションで、夏場に蒸れるのが悩みの種だった。い草のシートを置いたくらいでは解決しない。

teelcaseのThink Chair

全面メッシュ構造のハーマンミラー製品に買い替えたい気持ちだったが、エアリークッションを差し込んだら、またたく間に解決した。

エアリークッション

ブラウンやネイビーのカバーを選べば、色味の違いもそれほど気にならない。サイズは42cm四方とやや大きいが、海外製の大柄なチェアにはぴったりだった。

試験会場でも使用OK

透け透けクッションを手放せなくなってしまったので、学科や製図試験の会場にも持ち込んだ。厚みは5cm程度、軽いので平行定規のケースに入れて運べる。会場の固い木製ベンチに敷いたら自宅と変わらぬお尻の快適さを実現できて、集中力もアップできた。

製図板でなく尻に敷くクッションに関しては、試験官になにも指摘されなかった。楽ちんすぎて「これはちょっとずるいかな」と思うくらいのチートアイテムだった。

蒸気ホットマスクの「めぐりズム」

学科の法規で毎日法令集の細かい字をたどっていると、頭が痛くなってくる。作図の練習でも、定規の位置合わせにミリ単位で集中するため、目や肩まわりの負担が大きい。

パソコンモニタのブルーライトカット用に、JINSのPCメガネを買ったらおまけで花王の「めぐりズム」がついてきた。封を切ると蒸気が出てくる使い捨てのホットマスクだが、これを着けると眼精疲労の軽減効果があるとわかった。

15分くらいで効果は終わってしまうが、ついでに横になって仮眠を取れば、相乗効果ですばらしくリフレッシュできる。さっそくドラッグストアでリピート購入したが、いかんせん1枚100円以上する消耗品なので、お財布に厳しい。

充電式「目もとエステ」に交換

もっといい手はないかと思って探したら、パナソニックの「目もとエステ」という製品が出ているのを知った。型落ちモデルが安かったので買ってみたところ、温熱とスチーム効果は「めぐりズム」に劣るが、微妙にブルブル震えるマッサージ効果が追加される。

単位時間あたりの癒し効果は「めぐりズム」が勝る。そして「目もとエステ」は寝そべって顔に載せるとちょっと重い。しかし「充電して繰り返し使える」という経済効果は抜群で、ひたすらチャージしながら毎日3回くらい使い込むようになった。

目もとエステ

ピンポイントで目元をリフレッシュする装置としては、なかなかよくできたアイデア商品だ。まずは定番の「めぐりズム」を数枚試してみて、気に入ったら「目もとエステ」に乗り換えるのもありだろう。

足ゆび元気くん

エアリークッションで座面は快適になったが、それでも毎日数時間座っていると膝や腰が痛くなってくる。持病の膝痛も悪化してきたので、座っているあいだに何か対策できないかと思って試してみたのが、ドクターエルの「足ゆび元気くん」。

『足の指まっすぐ健康法』という本で紹介されていたアイデア用品だ。同じく本に出ていたCSソックスという5本指靴下も試してみたが、足ゆび元気くんの方が矯正効果は段違いに高い。

あらためて写真を見ると、すさまじい足指の広がり具合。指や爪の色まで変わっていて、ちょっとやばそうだ。水虫を家庭内感染させないよう、家族とは使いまわさない方がいい。

足ゆび元気くん

外反母趾の改善や、崩れた足裏アーチの強化に効果があるといわれている。効き目が強すぎて、一般人よりむしろアスリート向けの筋トレグッズに見えてくる。

強烈に痛いが2か月で慣れる

ソフトとハードと2種類あり、張り切ってハードタイプを買ってしまったのが失敗だった。しかもLサイズだと自分には大きかったのか、10分も着けていたら足の指が骨折しそうなくらいの激痛に見舞われた。勉強どころではなかったが、休み休み少しずつ慣らしていったら、2か月くらいして不思議と痛みが消えた。

最初の頃は外したあとでも、数日足の指が筋肉痛になるほど苦しんだ。今では毎晩、寝る前にこれをはめてストレッチしないと落ち着かない。足ゆび元気くんをはめると足先の血行が良くなるのか、疲れがよく取れるように思う。

さらに上位のスーパーハードという固さもあるので、追加で買おうかどうか検討中だ。はじめて試すなら、ソフトタイプから徐々にステップアップすることをおすすめしたい。

受験勉強の癒しグッズ

以上、健康・癒し系の快適グッズということで3品紹介してみた。勉強中に使えるアイテムはいろいろあると思うので、自分なりの息抜きを開拓してみてはいかがだろう。スクールの受講料に比べれば、椅子もクッションも安い買い物だ。