夢庵、平日限定の天ぷら食べ放題でエビ尽くし【すかいらーく優待】

最近のファミレスでは、たまに食べ放題の企画をやっているところが多い。すかいらーく系列では、サラダバーのステーキガストがハンバーグ食べ放題を不定期に開催している。

和食レストランでも、サガミ系列の味の民芸がうどん食べ放題を実施していたりする。ひっそりと幕の内定食を嗜む老夫婦の隣で、うどんバトルが繰り広げられるのも名古屋的な風景なのだろう。

ガチより安い夢庵の天ぷら食べ放題

久々に夢庵のウェブサイトを見たら、10/3~5の平日3日間限定で「天ぷら食べ放題」を介していることがわかった。料金は1,199円(税抜)なので、派手なネタばかり頼めば余裕で元が取れるはずだ。

天ぷら食べ放題といえば、渋谷などにあるGachiが有名だが、あちらは人気すぎて予約なしでは入れなかった。しかも最安「お試し天ぷらコース」で1,980円~なので、夢庵の企画の方がずっと安い。選べる具材は限られそうだが、少なくともエビ・イカ・白身魚がラインナップされているので、飽きることはなさそうだ。

気づいた時にはもう残り1日だったので、スケジュールを調整してなんとか最終日に夢庵に駆け込んでみた。

ドリンクバー付きで、うどん・そばも頼める

天ぷらを揚げるのに時間がかかりそうなので、混まないうちにと思ってディナー開始の17時台に入店した。この低価格にしてはドリンクバーもついているので、カルピスでも飲みながら料理の到着を待つ。

最初はメニューの写真通り、ご飯と小うどんがデフォルトで付いてくる。「これらを完食してからでないと天ぷらお代わりしてはいけない」というルールはないので、穀類は温存しながら天ぷらを放り込んだ方がバランスがよい。主食が切れれば追加でオーダーできる上、小冷そばも頼めるようだ。

わさび入りの塩が存在する

天ぷらは揚げたてでさすがにおいしい。スーパーの惣菜で売っている冷えたそれとは雲泥の差だ。天ぷらとピザは揚げたて焼き立てに限る。天つゆと大根おろしはどんどん持ってきてくれるが、頼めば塩も用意してくれる。しかも伊豆の「わさび塩」という変わった調味料付きだ。フライドポテトにかければ一瞬で「わさビーフ」ができそうな、素敵な粉だった。

食べ放題目当ての巨漢カップルと座席が隣り合わせたのだが、そちらは到着早々15秒くらいで次のオーダーに入って驚愕した。なるほど、天ぷらの揚げ時間を考えれば、食べながらどんどん頼んだ方が、間が空かずによさそうだ。

期せずして隣席と大食いバトルのような様相を呈してきたが、店員さんがまとめて注文を取りに来てくれるので、ブザーで呼ぶ手間が省けて助かった。

エビとイトヨリで攻め小蕎麦で休む

一応グランドメニューで天ぷらの通常価格をチェックすると、海老天は1本で199円、いた天も2個で229円。ざっと最初の盛り合わせだけで1,000円近くしそうな高級品だとわかった。どれも、はなまるうどんで頼むより1.5倍くらい高い。

一度に10品までオーダーできる仕組みなので、とりあえず一通り試したあとは、エビ4+いとより4+おくら2など、高級魚介に特化した頼み方になってきた。なすは家に在庫があるので不要だが、かぼちゃとおくらは時々混ぜて野菜も摂取しようと思った。

小盛りのそばも、かなりおいしい。グランドメニューの二八そばと同じクオリティーなので、「天ぷらそば食べ放題」という企画で売り出してもよかっただろう。

4回くらいお代わりしたところで、なかなかお腹も満足してきた。揚げ物の食べ放題なので、すぐにギブアップするかと思いきや、天ぷらの衣はそこまで胃にもたれないのか、パクパク食べ続けられた。

一通り食べ尽くしてしばらく休んでいると、厨房から板前さんが出てきて「今なら空いてますよ。いかがですか」とお代わり催促してくれた。毎回揚げる手間をかけてしまって悪いなあと思っていたところ、そんなことはなく、店員さんも企画を楽しんでいるように見えた。

食べた天ぷら30個超

今日のお会計は税込みで1,295円。優待券の残額は電子マネーで決済OKだ。レシートに食べた天ぷらの種類と個数が記録されていたので戦果を確認してみると、追加で頼んだ天ぷらは27個、最初の盛り合わせも含めると30個強というところだろうか。中には小ぶりのオクラやヘビーなもち天も含まれているが、1個平均150円としても、4,500円分はいただいたことになる。

家に帰るとだんだん胃がつらくなり、夜中になっても消化できず寝苦しかった。できればディナー時間帯限定でなく、昼から開催してほしい企画だ。さすがに毎週食べたいとは思わないが、半年に1回くらいなら楽しめるかなという天ぷら食べ放題だった。