株主優待クオカードで、すかいらーく夢庵のお持ち帰り「から揚げ祭」

先日優待ランチで訪問したすかいらーく系列の和風ファミレス夢庵。定食で食べた大判唐揚げがなかなかおいしかったので、期間限定の告知を見た「から揚げ祭」が気になっていた。

このところお昼は毎日、近隣店舗をローテーションしながら株主優待で済ませているが、さすがに平日に比べると土日は人が多い。お気に入りの居酒屋ランチは平日やっていなかったりするので、夢庵のお持ち帰りを思い出して、一人唐揚げ祭りをやってみることにした。

夢庵は11時台から混み始める人気店

お店に着くと、通常140円から99円に値下げされた唐揚げののぼりが立っていた。わざわざ旗を用意しているくらいだから、期間限定とはいえ、しょっちゅう開催しているのかもしれない。

実は昨日も寄ったのだが、13時頃は順番待ちの行列ができるほど混んでいて諦めた。今日は思い切って早めの11時に行ったらまだ来客はまばらだった。それでも唐揚げをつくるのに10分はかかるというのでレジ前の椅子で待っていたら、座敷に通されて温かいお茶をふるまっていただけた。

待っている間に8人組の大家族とか、続々とお客さんが入ってきた。大通りに面した明るい店内、靴を脱いで上がる高級感、気の利いた店員さんなど、夢庵が普通のファミレスより賑わっているのには理由がある気がする。

原材料の鶏肉は3か国から輸入された合成肉?

待ち時間の間にグランドメニューを調べていると、平日ランチのように大判唐揚げの定食はないが、単品で頼めるとわかった。ついでに肉の出自が「ブラジル産・タイ産・アルゼンチン産鶏肉」と知った。そういえば、すかいらーく系のファミレスは、リンガーハットのように「国産」とか、松屋のように「無添加」とか大きく打ち出していない。

日によって肉の仕入れ先が変わるのか不明だが、国産でないというのは確かだ。スーパーの」「ブラジル産解凍もも肉」は100g100円が相場である。わざわざ唐揚げにしないのであれば、自分で買って煮るなり焼くなりすれば同じ金額で3倍の量は食べられるなと思った。

外食に来てそんなことを気にしてもしょうがないが、野菜にしても肉にしても結局自炊の方が多く摂れてお得である。牛丼屋で100円の生野菜サラダを食べるくらいなら、100円でキャベツ半玉買ってきて自分で刻んだ方が3倍は食べられる。

待つこと10分で揚げたての唐揚げが届いた。99円の大判唐揚げ5個で1個追加サービス。税込535円をクオカードで支払った。持ち帰りでも決済は問題なく、Tポイントも貯められた。

レタスを添えて一人唐揚げ祭り開催

今日は快晴だが風はまだ冷たく、家に持って帰る間に若干冷えてしまった唐揚げ。容器には「合成保存料等を使用してないので早く食べて」とシールが貼ってある。定食と同様にレモン付き。

そのまま食べるのも味気ない気がしたので、買っておいたレタスをちぎって盛り合わせた。普段、一人で食べる料理の見てくれは気にしないが、せっかく調達した惣菜なので雰囲気だけでも取り繕ってみた。

少し冷めても夢庵の唐揚げは柔らかく、ぷりぷりしたもも肉から肉汁がこぼれるほどだ。やはりファミレスの唐揚げはレベルが高い。少なくとも王将で出てくる汁気のない筋張った唐揚げとは別物である(淡泊な方が体にはいいかもしれないが)。

ときどきレタスを口に含んでリフレッシュしながら3個くらい食べると、ちょっと飽きてきたのか味が薄いように感じた。ここは塩かクレイジーソルト…いや、王将の唐揚げについてくるあの謎の粉がほしいところだ。

薄味で途中から王将の唐揚げ粉が欲しくなった

調べたところ、王将の唐揚げパウダーは「魔法の粉」と呼ばれるほどメジャーな存在で、白コショウ・花椒(ホアジャオ)・味の素が絶妙にブレンドされた一品であるらしい。ググれば製法やクックパッドのレシピが出てきたので、マジックパウダーに病みつきな人は自宅にストックしておくとよいだろう。

廉価なパサパサ肉を調味料でカバーする王将の力技に恐れ入るが、夢庵の大判唐揚げは薄い醤油味で、肉そのもののうま味を感じられるような上品な料理だった。通常利用でもテイクアウト可能なメニューなので、気に入った人はお土産に大人買いしてもよさそうだ。

唐揚げを思い切り楽しむなら、大判でも6個じゃ物足りない。薄味でどんどん食べられるので、一人10個でもいけそうな感じだった。中華料理屋とは一味違う、ファミレスのハイグレードな唐揚げをお持ち帰りでとことん嗜むゆうげも一興だ。