たまたま旅先の栃木で北海道豚味噌鍋膳に出会ったをのきっかけに、その存在を知った吉野家ご当地鍋膳シリーズ。 昨日、東京に戻って横浜デミ牛鍋膳を食べたばかり。ご飯にスープをかければ「まさにハヤシライス」という意外性に驚いた。
今回の吉野家企画メニューは一味違う。きっと他の地域の鍋膳もすごいに違いないと思うと、居ても立っても居られなくなり名古屋に来てしまった。
平日の新幹線、エクスプレス予約の安いこだまグリーン席で、鍋を楽しみにのんびり一人旅。
名古屋に着くなり駅前の吉野家に駆け込む
駅前で地図を検索して、さっそく最寄りの吉野家に向かう。店頭に貼られたポスターに、期待通り「なごや鶏味噌鍋膳」があるのを確認して入店。カウンターに着くなり目を輝かせて並盛で注文した。
店内のメニューをよく見ると、鍋単品のオプションもあるようだ。単品なら大盛り680円で、ご飯・おしんこ付きの定食並盛と同料金。おやつに食べるなら、鍋膳だけ頼むのもありだろう。
やってきた鶏味噌鍋膳。横浜デミ牛と同じく、スープが赤黒く煮え立っているが、顔を近づけると強烈な赤だしの刺激臭が…。同じ味噌汁とはいえ、名古屋の八丁味噌はまるで異国の料理のようにエキゾチックである。軽く国境をまたいでメキシコに来たかのような旅情を味わうことができる。
肉はぷりぷりの鶏もも肉。牛丼屋で鶏肉とは邪道な気もするが、極限までスライスされた牛丼用のばら肉より、普通にお肉を食べている感覚を味わえた。その他の具材は北海道・横浜と同じで、ネギと白菜中心に水菜・にんじんのスライス。ご当地鍋膳は意外と野菜を多く摂れてヘルシーだ。
なごや鶏味噌鍋膳はうどんが主役
鶏味噌鍋膳の特徴として、通常よりうどんの量が多かった。他の鍋膳はほんの申し訳程度に麺が数本入っていて、なんじゃこれはという感じだったが、名古屋では肉よりうどんが主役といえるくらいのボリュームがある。
やはり名物の味噌煮込みうどんを意識しているのか、本格的な八丁味噌と相まって完成度は高い。まるでハヤシライスそのものだった横浜デミ牛に負けず劣らず、鶏味噌鍋膳も本物志向である。鍋からうどんを取り出すと、しっかりと赤く味噌の色に染まっている。
生卵を落とせば、まさに味噌煮込みうどん
名古屋に来て味噌煮込みうどんを食べるなら、観光客で混んでいる山本屋よりも吉野家の限定鍋膳がおすすめだ。オプションで生卵を頼んで鍋に落とせば、どこからどうみても味噌煮込みうどん。老舗に引けをとらない味だ。うどんが大量に入っているので、ご飯なしの鍋単品で大盛りオーダーするのもよさそうだ。
スマホサイフのTカードは吉野家でも使えなかった
毎回吉野家でお会計の際に「Tカードはお持ちですか」と聞かれるが、使用頻度が少ないので持ち歩いていないことが多い。そこで試しに、以前スマホにインストールしておいた「スマホサイフ」でTカードを見せてみたが、案の定「なんですかこれは?」という反応だった。ICのタッチもバーコード読み取りもダメで、Tカード自体をレジに通さないといけないらしい。
スマホサイフは複数のポイントカードを登録してアプリで集中管理できるので、便利そうに思った。しかし今のところTカード以外に使えそうなカードがなく、そのTカードですらまだ店頭でポイント加算できたためしがない。前にファミマで試してダメで、今回も吉野家でNGだったので、一体スマホサイフが使える店舗は存在するのだろうか。
まだ新しすぎて普及していないのかもしれないが、財布の中のポイントカードを減らせる素晴らしいサービスだと思う。無印良品や東急ハンズなど、アプリでポイント加算できる店舗も増えてきたが、今度はスマホの中がポイントアプリでごちゃごちゃになってきた。
将来的に、「スマホサイフを入れてあれば、カードも選ばずにワンタッチでOK」という状態になってくれるとありがたいのだが。