数日前に栃木で発見した吉野家の地域限定鍋膳シリーズ。東京に戻って予告通り首都圏版の「横浜デミ牛鍋膳」を食べに行ってみた。
デミ牛鍋膳は関東圏でも東京・神奈川・埼玉・千葉・山梨限定と、意外と販売されている都県が少ない。幹線道路沿いの吉野家に向かったら、牛すき&デミ牛ののぼりが立ち並んでいて気分が盛り上がる。この冬、吉野家は鍋膳祭りだ。
日曜の吉野家が鍋膳祭りで行列待ち
店内に入ると、日曜の13時過ぎだが満員で行列ができていた。都心の店舗なら平日ランチタイムに並ぶことはあるが、休日の郊外でこんな吉野家は初めて見た。
どちらかというと店内に家族連れやグループ客は少なく、一人で寂しく鍋を突っつきに来たお仲間がたくさんいる感じだった。一人焼肉や一人カラオケに行くのは慣れるまで勇気がいるが、吉野家で一人鍋をいただくのはまったく抵抗がない。
牛すき鍋膳(650円)円も生卵付で魅力的
通常の牛すき鍋膳の方は地域限定シリーズより30円安くて生卵付、「半日分の野菜が取れる」と控え目な健康志向アピールもある。まわりを見渡すと、デミ牛よりノーマル牛すきを頼んでいるお客さんの方が多かった。こちらも地域限定鍋膳を一通り試して優待券が余ったら、ぜひトライしてみたい。
デミ牛鍋膳はその名に恥じない本格デミグラスソース
5分ほど待って案内されたカウンター席、即座に「横浜デミ牛鍋膳・並盛」を注文すると、混雑しているわりには意外と早く運ばれてきた。心なしか牛肉の量が普通の牛丼より多く感じる。今回は火の勢いが強くて、食べ終わるまでずっとぐつぐつ煮えていて熱々の状態だった。
牛肉以外に野菜も具たくさん、なぜか必ずうどん入り
牛肉以外の鍋の具は、豆腐、白菜、ネギ、ニンジン、水菜とうどん。前回食べた、北海道豚味噌鍋膳と、肉の種類・スープ以外はほとんど同じに思われる。なぜか必ずうどんが数本入っている。白菜のほか、にんじんもこの秋2倍くらい値上がりして自炊で食べられていなかったので、久々に食べられてうれしい。
余ったスープをご飯にかければ本物のハヤシライス
真っ赤なスープをすすってみて「おっ!」と思った。見た目以上にかなり本気のデミグラスソースの味がしたのだ。鍋をデミグラスで食べるというのも不思議な感じだが、ちょっと濃い目のスープでご飯がすすんで、かなりおいしかった。
最後に残ったスープをご飯に入れて食べると、少ししゃびしゃびだが、まさにハヤシライスの味がした。これは単なる企画メニューでない、本気のハヤシライス鍋だ。人口密集地域の首都圏にこのデミ牛鍋膳をあててきた吉野家の自信がうかがえる。近隣県の人も、県境をまたいでぜひ食べに来て損はないだろう。
吉野家ご当地鍋膳シリーズはあたりが多いぞ
一人鍋のこの満足感で税込680円とはお値打ちに感じる。吉野家の株主優待券300円を2枚と、残額80円はWAONでお支払い。ついでにTポイントもつくらしく、吉野家はポイント還元も熱い。
この冬の牛丼チェーン限定メニュー対決。昨日食べた松屋の厚切り豚テキ定食は、なんとなく例年期待しているより、味がいまいちに感じた。
平日ランチは牛丼常連の人も、冬の週末は少し豪華に吉野家の鍋膳を試してみてはいかがだろうか。千円もかからず、ほっこりした気持ちになれる、おすすめなメニューだ。翌日、名古屋に行って鶏味噌鍋膳も食べてみた。こちらもかなりの本格派。