鳥貴族の株主優待で1,000円のお食事券をもらえる。
どうでもいい話だが、子供の頃ファミコンで桃太郎伝説というRPGをプレイしていて、「おしょくじけん」というアイテムは汚職事件だと思っていた。当時は株主優待やギフト券などタダで外食できるチケットが存在することを知らなかったので、テレビで見るロッキード事件とかリクルート事件のようなものだと思い込んでいた。
そういえばゲームボーイ版の初代サガにも、エスパー系の敵キャラで「きぞく」というのがいた。子供ながらに貴族は悪い奴だと信じていたが、他にも「はげたかおとこ」や「からすてんぐ」など鳥人間系の敵が出てきたので、「とりきぞく」もいたかもしれない。
キャベツもラーメンも280円均一
鳥貴族はすべてのメニューが280円というおもしろいシステムだが、税抜価格なので消費税8%を含めると302円である。3品ではお食事券に差額が出てもったいないので、少々オーバーするが4品頼むことにする。鳥貴族は絶賛うぬぼれ中…。
株主優待で行ける焼鳥屋といえば、コロワイド系のやきとりセンターを思い出す。そちらも主要な串は2本で税抜280円だったので、鳥貴族とまったく同じ価格である。字面からすると、やきとりセンターより鳥貴族の方が高級そうに見えるがそんなことはない。むしろ1本140円の単価からすると、大吉や街の居酒屋の方が安いといえる。
鳥貴族は一人客の来店が多いのか、狭く仕切られた専用カウンターに案内された。坐・和民でも一人用個室のようなコーナーがあっておもしろいが、人目を気にせず料理を楽しめるので女性にも喜ばれそうだ。
280円均一といってもメニューは千差万別で、一見安そうなキャベツ盛も「おかわり自由」なのであなどれない。とりあえず腹を膨らませたいなら1品頼んでおくのがおすすめだ。もっとも280円あればスーパーでキャベツ2玉くらい買えそうだが…。
焼鳥のおすすめは、たれ・塩・スパイスの3種の味付けを選べる貴族焼である。せっかくなので貴族焼きは「もも」のスパイス味と、ほかはいつも通り「砂ずり」と「きも」を選んでみた。締めはおいしそうだった「濃厚魚介豚骨ラーメン」で。ラーメンももちろん280円である。
鳥貴族では貴族焼きがおすすめ
砂肝とレバーは標準的な大きさ。やきとりセンターや和民と変わらないサイズだ。しかし貴族焼きの方はさすがおすすめとあって、同じ280円なのにやけに大振りに見える。ネギも挟んであるが、もも肉のボリュームは貴族の名に恥じない1本140円のクオリティーはある。
鳥貴族に来たら貴族焼きだけ選んで、胸肉ともも肉に、たれ・塩・スパイスをローテ―ションすれば外れがない。そのくらい他の串より際立っておいしい気がする。
魚介豚骨ラーメンは鳥と関係ないと思っていたら、しっかり鶏肉が具で入っていた。280円なのでミニサイズではあるが、濃厚でしっかりした味のラーメンだ。締めはとり釜飯の方がおすすめのようだが、意外と豚骨ラーメンもいける。
1,000円の優待券ではあっという間に終わってしまって寂しかったが、腹八分でちょうどいいくらいだ。焼鳥は回転寿司と同じく、その気になればかなりの量をこなせると思うので大食いには分が悪いか。焼肉やしゃぶしゃぶの食べ放題はたくさんあるが、焼鳥食べ放題のお店がもっと増えてほしいと思う。