しゃぶ葉の限定格安「お野菜食べ放題セット」で無限つけ麺に挑戦

6月権利確定のすかいらーく株主優待が、9月18日に届いた。1,000株持っていて、6月は12月より3,000円少ない33,000円分。数日おきに500~1,000円分ずつ消化していけば、ひとりでも半年で使い切れる額だ。

すかいらーく株主優待券

たまたまモールの中にある新しいしゃぶ葉を見つけて「(お肉付き)お野菜食べ放題」という格安メニューを体験してみた。平日のランチタイム限定で、他店では見たことのないコース。制限時間も60分なので、通常コース(80~100分制限)よりやや厳しい。

肉の枚数は限られている代わりに割安で、野菜やご飯ものに専念できるというユニークな内容。しゃぶ葉は肉以外の麺類やデザートも充実しているので、なかなか魅力的なメニューだと感じた。

モール店のお野菜食べ放題

モールのシネコンに映画を見に行った帰り、1階のレストランコーナーにしゃぶ葉が入っていた。メニューを覗いてみると、路面店では見たことのない1,000円以下の格安メニューが出ている。

どうもおかしいと思って説明をよく読むと「お野菜」の食べ放題セットとなっている。一応お肉も付いているが、量は2~3皿のみ。つまりメインのおかずを一品選んで野菜・パン・ライスが食べ放題という、ステーキガストのようなサービスだとわかった。

しゃぶ葉のお野菜食べ放題セット

これまでの経験から、しゃぶ葉のバイキングメニューはかなり豪華だとわかっている。キクラゲやオクラも含む鍋用野菜、カレーやちらし寿司にラーメン、そしてデザートは白玉やソフトクリームが食べ放題だ。

しかし同じ無制限なら、野菜や炭水化物よりどうしても肉優先になってしまう。脂身だらけの豚バラ肉をガシガシ頬張りながら、魅力的なサイドメニューを食べられないのは残念だと感じていた。

もし肉が有限なら、その分、野菜やデザートに集中できる。新しいタレの組み合わせなど開拓してみるのも楽しい。しゃぶ葉版「健康サラダバーランチ」ともいえる、リーズナブルなお野菜食べ放題セットをさっそく試してみた。

豚肉2皿で最安888円~

お野菜セットの方は、肉の種類・量によって値段が変わってくる。最安では三元豚の2皿で888円。ただし肉はバラだけでなく肩ロースと鶏肉も選べるので、そこそこ豪華な内容だ。

バラ肉縛りならもう100円くらい安くなりそうな気がするが、さすがにしゃぶ葉としては客単価が下がりすぎてしまうのだろう。鍋の準備と片付け、ダシの提供まで考えると、ステーキガスト並みのサラダバー単品価格では元が取れなくなりそうだ。

しゃぶ葉の三元豚はもう食べ飽きたので、少し豪華な牛肉セットを3皿で選んでみた。豚~鶏肉より100円アップになるが、スーパーでの販売価格を考えれば妥当だ。自炊するときはほぼ鶏の胸肉しか買わないので、こういうときでもないと牛肉を食べる機会がない。

新作だしが3種追加

肉量制限の格安メニューでも、だしの種類は変わらず2種類選べる。サムゲタンやマーラーだしという興味深い新スープが出ていたので試してみたい。

しかし「基本の白だし」をキャンセルして2種選ぶと100円アップしてしまう。悩んだ末に今回は新メニューの中から「とうもろこしと有機大豆の豆乳だし」を選んでみた。

しゃぶ葉のだしバリエーション

しゃぶ葉では注文時に選ぶだしに加えて、ごまやポン酢などつけ汁とトッピングを豊富に選べる。ステーキガストのソースバーと同じく、だしの種類が多すぎてどれにつけて食べるか悩んでしまう。結果的にテーブルの上はだしやソースの小皿だらけになってしまい、片づける側は大変だと思う。

野菜は高級食材をメインに

野菜のラインナップは特に変わりなく、白菜やしらたきという鍋らしい具材が中心になっている。八百屋で買う価格を考えると、もやしやキャベツはスキップして、レンコン、オクラあたりを積極的にリピートしたい。

しゃぶ葉の野菜コーナー

そしてしゃぶ葉でもっとも希少価値のある具はきくらげだろう。リンガーハットのように国産とはうたわれていないが、他店のサラダバーで見ることのない食材だ。

しゃぶ葉の野菜とカレー

ご飯ものは、梅しそご飯にカレーをかけるという荒業で効率化。わかめご飯、冷やし茶漬けにうどん、中華麺と豊富なメニューがそろっているので、単なる白米でお腹を膨らませてしまうのはもったいなく感じてしまう。

とうもろこしの出汁

肉のセットアップを待つ間に、とうもろこし出汁で野菜を茹でてみた。見た目は黄色いコーンスープそのものなので、しゃぶしゃぶのだし汁としては妙な感じがする。

しゃぶ葉のとうもころしだし

口に含んだ食感は、まさにコーンスープそのもの。ファミレスのスープほど濃厚ではないが、とうもろこしの香ばしさはしっかり味わえる。ちょうどスープとコーン茶の中間くらいの濃さだ。

特に他に汁をつけなくても、コーン出汁だけで十分いける。デフォルトの白だしを使うのはもったいないくらいで、ほとんどとうもろこしの汁だけで調理してしまった。

牛肉3皿はあっという間

そのうち牛肉が3皿届いたので、野菜と一緒に茹で始めた。皿といっても、しゃぶ葉の場合はきわめて薄くスライスされた肉片が敷き詰められている。その気になれば、1皿分ひと口で平らげられるくらいだ。

しゃぶ葉の牛肉

牛肉も3皿ではあっという間に消費してしまった。肉食べ放題の日なら10皿は軽く超えるので、明らかに物足りない。胃袋の浮いたスペースは、計画どおり野菜や麺類に捧げることになる。

夢の無限つけ麺

肉以外でぜひとも試してみたかったのが中華麺だ。これまでも何度かいただいたが、そこそこお腹が膨れるので摂取コントロールが難しい。肉にリソースを割くため、麺を何度もお代わりできないのが歯がゆく感じていた。

野菜もそれなりに食べて栄養バランスは取れたので、今日はご飯ものより中華麺に集中してみることにした。これはしゃぶしゃぶというより、つけ麺の食べ放題。わんこそばのように次々と鍋に投入しつつ、汁を変えてバリエーションも楽しめる。一度やってみたかった無限つけ麺だ。

しゃぶ葉の中華麺

鍋に入っている薄味コーンスープでも十分にいける。バターコーンラーメンでもなく、コーンスープにつけて食べるラーメン。洋食と中華が混ざったような、不思議な味覚だった。

ほかにも焼肉のタレにつけたりいろいろ試したが、安定しておいしいのはゴマ汁だった。粘度の高いごまダレに麺を入れると、担々麺のような味わいになる。しゃぶ葉のつけ汁の中では、もっとも中華麺に合う組み合わせだと思う。

白玉も開発の余地あり

しゃぶ葉のデザートビュッフェに生の果物はなく、白玉ぜんざいとソフトクリームが中心になる。ステーキガストはカットフルーツとフルーチェやプリンなので、同じすかいらーく系列のバイキング店でも変化を楽しめる。

しゃぶ葉の肉以外ということなら、白玉ぜんざいを無限リピートするというプランもある。ケーキバイキングやフルーツ食べ放題には魅力を感じない和風の甘党には、たまらないサービスだろう。

今回は中華麺を4杯お代わりしたので、白玉は10個くらいしか食べられなかった。次回は白玉を茹でたり出汁をつけて食べるという、創作メニューにも挑戦してみたい。マナー的に微妙かもしれないが、鍋で雑炊を煮込んだり、カレーラーメンをつくってみることも可能だろう。

あらためて、しゃぶ葉の魅力は肉以外にもたくさんあると気づいた。肉皿制限のある廉価メニューは、ぜひモール店舗以外にも拡大してほしい。