ワイズテーブルの株主優待で、サルヴァトーレの食べ放題ピザランチ。ちょっと用事を済ませるついでに、今まで行ったことのない人形町の店舗に行ってみた。
平日1,080円という最安クラスの価格帯にしては、想像以上に充実したブッフェメニューだった。山手線~東京駅からはやや距離があり地下鉄を経由しないとアクセスは不便。しかし、都心に近い穴場店舗として、近所のお客さんには人気なようだ。
東京駅から歩けないこともない
九段下から皇居の脇を抜け、東京駅北側の高架をくぐって歩いて向かってみた。地下鉄2~3駅の距離なので、乗り換え・料金を考えると、まあ歩いた方が早い感じ。
東京駅から日本橋を越えて、隅田川まで行かないあたり。浅草でも築地でもないこの中途半端なあたりは、仕事でもなければ特にいかないエリアだ。
場所が場所だけに、サルヴァトーレのランチブッフェも都心店舗にしては割安。ドリンクなしなら平日1,080円かつ時間無制限なので、同店チェーンの中では最安レベルといえる。郊外モール内や地方都市にあるクオモよりも安いといえる。
お店にたどりついて驚いたのが、14時なのに行列ができている。まさかの人気店かと思いきや、単に出口で待ち合わせしているグループのお客さんだった。それでも店内は8割がた埋まっていたので、へんぴな場所にしては賑わっている。
あるいは部外者だからそう思うだけで、昼間人口の多いエリアなのかもしれない。さすがに東京駅から歩いて来る人は少ないと思うが、この価格設定なら競合店に比べて人気が出てもおかしくない。
安いが品数は豊富
価格は安いが、ブッフェコーナーの食材はトップレベルだった。ピザは5枚体制でローテーション。サラダは生野菜から温かいお惣菜まで数種類そろっている。パスタが4種、グラタン、定番のゼッポレとフライドポテト、そして初めて見るパエリアコーナー。
各地のサルヴァトーレを訪れると、ゼッポレがなかったりパスタが少なかったり、たいてい何か足りないものがある。しかし人形町では、良心的な価格のわりに期待するすべてがそろっていた。
デザートコーナーはティラミス、シフォンケーキ、自家製プリンの4種。このくらいあれば十分。というか、たいしておいしくないチョコレートフォンデュのタワーなどで場所を取らないのがいい。あとは冷たいバニラアイスでもあれば、完ぺきと言いたいところだ。
厨房が見える席は当たり
お客さんが多いので、午後2時台でもそこそこ速いペースでピザがはける。カウンターからガラス越しに厨房を見渡せるので、窯からピザが出てくるタイミングに合わせて取りに行くことができる。
マルゲリータ、マリナーラ、チーズ系と、今回はどれも焼き立てのピザにありつくことができた。一方、ナポリピッツアは冷えるとモチモチ感が増し、あらためて考えるとそれはそれで楽しめる。
咀嚼するのに想像以上のエネルギーが必要で、久々だったためか途中からアゴが痛くなってしまった。老後も本格ピザを噛み切れるように、鍛えておく必要性を感じた。
サルヴァトーレで初めて見たパエリアは、ほかのピザやパスタに比べると薄味な気がした。もはやイタリアンなのかナポリ料理なのかよくわからないが、中華や寄せ鍋が置いてある店舗もある。基本のピザとサラダ類を抑えたら、あとはお店ごとに趣向を凝らした無国籍料理といえる。
グラタンがお気に入り
今回当たりだったのはグラタン。標準的なショートパスタ、マカロニにきのこや鶏肉などあえたシンプルな構成で、いかにも家庭の味という気がする。他の料理に比べると凝った味付けでもないが、素朴な見た目が気に入って何度かお代わりした。
比べてみるとピザはしょっぱいし、もちもちゼッポレはもっと塩っ辛い。パエリアやグラタンが薄味に感じたくらいなので、サルヴァトーレで普通に飲み食いしたら、相当塩分をとっているように思う。
千円の優待券プラス80円の消費税の普段使いできる食べ放題。町田や立川の店舗より使い勝手はいい。人形町のサルヴァトーレが近所にあったら、毎週通いたいくらいうらやましく思った。