リンガーハットの株主優待で新メニューのトムヤンクンちゃんぽんを試食。期待以上に本格的なつくりで驚いた。レギュラーメニューとして、定番化してもいいくらいのクオリティーだと思う。
そこそこ辛いので、苦手な人は覚悟して注文した方がいい。量は少なめで、その分、料金も安く設定されている。
新メニューのトムヤンクン
郊外の大型モールに行くと、フードコートにたいていリンガーハットが入っている。優待券はそれほど多くもらえないが、使い道には困らない。
しばらく麺2倍ちゃんぽんと皿うどんばかり注文していたので、たまには新しいメニューを開拓してみようと思った。目についたのは新作の「トムヤンクンちゃんぽん」。
中華料理のチェーン店でトムヤンクンラーメンが出ることはまずなさそうだが、リンガーハットならありらしい。要は特徴的なスープに麺と野菜を入れれば済むだけの話。今回は魚介系の具材にパクチーやレモングラスも載せてあるらしい。
お気軽(スモール)サイズのみ
トムヤンクンは単品で500円と妙に安い。よく見るとメニュー表に「お気軽サイズ」と書いてある。これは他メニューとの比較でいうと「スモールサイズ」を意味するらしい。単品カロリーも407kcalしかない。
餃子のセットを付けると190円増しになる。これは他の麺類にセットで加えるより若干安く設定されているようだ。
リンガーハットの餃子は小ぶりなうえニンニク抜きなので少々物足りない。しかし小サイズのトムヤンクンだけではお腹が空きそうなので、組み合わせてみた。
そこそこ辛くて本格的
いちおうメニューに辛そうな表示はついていたが、全国チェーンのリンガーハットなのでそこまで気にしていなかった。フードコートのファミリー向けメニューとして、そこまで刺激的なものは出してこないだろう。
トムヤンクンちゃんぽんを前にすると、何とも言えないアジア系の香りが漂ってくる。ちょっとだけ海外の空港レストランに来たような感覚。先にスープを口に含むと、さらっとした食感ながら本物らしい魚介の旨味が立ち上がってくる。
そしてこのトムヤンクンは想像以上に辛かった。汗ダラダラになるほどではないが、放っておくとあごから滴るくらいの感じ。
先日ガストで食べたバターチキンカレーは拍子抜けする甘さだったので油断していた。どうやらガストとリンガーハットでは、アジア系メニューの本気度が違うようだ。
タイ料理の店ほどではないとはいえ、辛いのが苦手な人がうっかり頼むと、完食できないおそれがある。あえてデフォルトでスモールサイズが設定されているわけがわかった。レギュラーサイズだと、この辛さは相当きつかったと思う。
エビときくらげ入り
辛いだけでなく酸っぱさも本格的。日本人が期待する平均的トムヤンクンの基準は、十分クリアしている。大きなエビがしっかり3尾入っており、リンガーハットのアイデンティティーといえる国産きくらげもトッピングされている。
スープは辛いがうまい。最近は塩分を控えるためラーメンの汁を飲み干すのは控えていたが、スモールサイズということでつい完飲してしまった。
トムヤンクンは刺激が強いので、毎日食べたいほどのメニューではない。しかし提供期間中、ちゃんぽんと交互に頼んでもいいかなというくらいのクオリティーだった。野菜たっぷりバージョンとか、トムヤンクン皿うどんみたいにバリエーションを広げてもいいと思う。