吉祥寺の九州熱中屋は、都心以外でダイヤモンドダイニングの株主優待を使える貴重なお店だ。前回は南口店で皿うどんをいただいたが、実は北口にも出店している。
肉のさとう、メンチカツで腹ごしらえ
駅前のアーケード内に異様に長い行列があり、辿ってみたら肉屋のさとうだった。220円のメンチカツが絶品らしいが、店舗前から通路を挟んで路地沿いに行列が続いている。店頭まで20分くらいかかりそうだったので、残念ながら今回は諦めた。
コロッケやはんぺんを売っている隣の似たようなお店はがらがらだったので、急ぎならこちらで間に合わせてもよい。裏手にはたい焼き屋もあり吉祥寺は買い食い天国だ。
メニューが新聞記事になっている
さとうから駅の方に戻って狭い路地に入ると、目指す熱中屋「サバと餃子の旨い店」がある。
路地裏のややこしい場所でしかも地下にあるせいか、休日のランチタイムでもがら空きだったが、店内は狭いので混んでくるとすぐに埋まってしまいそうだ。
北口の熱中屋でおもしろいのは、メニューが新聞っぽくなっている点だ。食材のうんちくから料理の紹介まで、写真中心に記事っぽく紹介されていてなかなかおもしろい。
しかも下の欄にはお店のアルバイトや居抜き店舗の募集が広告っぽく表現されていて、遊び心もある。「ガンガン出店します」と気合満々だ。
焼き立てのかんころ餅に舌鼓
1,000円の優待券なので、何となく惹かれたイカ焼きそばと、五島名物のかんころ餅をお願いしてみた。焼きそばはイカやキャベツの具が多くてうれしいが、お酒の締めのという感じで主食にするには少々物足りない。
サツマイモを混ぜたかんころ餅は、炙りたてで持ってきてもらえた。香ばしくておいしいのだが、こちらも3切れだけのお試しサイズという感じだ。
そういえば熱中屋に2回来たが、おすすめのサバも餃子も食べなかったと気づいた。炙り〆さば刺しは薄切りでも780円とやや高価である。
店舗限定スタンプカードは2名から
食後に北口店限定のスタンプカードをもらえた。2回目の来店で博多一口鉄板餃子と1,000マイルサービス(合計2,000円相当)と太っ腹なサービスなのだが、裏面の説明を読むと「2名様以上でご利用できます」とのことでランチタイムも使用不可だった。
吉祥寺の熱中屋は北口と南口で似たような品ぞろえだが、メニューのデザインやスタンプカードの有無など特色がある。塚田農場や山内農場など九州料理・地鶏・もつ鍋のお店は多いが、五島料理にフォーカスしているのもユニークだ。東京で細身のつるつる五島うどんが食べたくなったら、熱中屋に行くとよい。