マルシェの株主優待券を入手したが、店舗を検索しても近くにランチ営業しているお店がない。夜の営業で分煙しているところは少ないので、居酒屋は早い時間に行って、さくっと食べて帰るに限る。
マルシェグループのキャッチコピーは「心の診療所」。病院でも宗教団体でもなく居酒屋チェーンのはずだが、ちょっとどきっとする。やさぐれた中年の心を癒してくれる、素敵なお店であればよいが。
今回行ってみたのは、小作(おざく)の炭火焼八剣伝。毎月8日の八剣伝の日はドリンクだけでなく主要な料理も半額になるらしいので、だいぶお得だ。他店の肉の日とかぶらないのもいい。
八剣伝での1,000円メニュー構成例
17:30の入店ではまだ他のお客さんもおらず、一人で手持ち無沙汰だと若干気まずい。しかも酒を飲まない変な客だ。優待券は額面1,000円なので、ウェブのメニューであらかた注文するものは決めてきた。居酒屋・お酒なしで1,000円で満足できる料理の組み合わせは、和民でさんざん練習している。
八剣伝もわりと安いので、1,000円あれば結構盛りだくさんにできる。今日のお一人様コースは以下の通り。
- 焼鳥(砂肝)120円
- 焼鳥(レバー)150円
- 八剣伝餃子 300円
- ピリ辛まぜそば 380円
合計950円(税抜)
ドリンクは水でもお通しがつく?
ドリンクはいつも通りお水でお願いしたが、お通しを4種類くらいから選ぶように言われた。お盆に乗せて持ってきてくれるので親切だが、水でもお通し代を取られるのだろうか。若干不安になりながらオクラのおひたしを選んだが、よく見ると納豆も入っていてネバネバ丼のような組み合わせがおいしかった。
焼鳥は砂肝とレバーを両方塩で。1本120~150円にしては標準的なサイズだろう。レモンをつけてくれるのがうれしい。
店名を冠した八剣伝餃子は300円でなかなかのボリューム。小ぶりな餃子が7個も乗っていて、ちゃんと酢もつけてもらえる。専門店の王将ほどではないが、居酒屋のおつまみ餃子は外れが少ない。和民の餃子もおすすめだ。
まぜそばは小ぶりなお椀のわりに、かなりの量の麺が入っている。チャーシューとネギに辛みそを混ぜて食べるが、タレの濃さもちょうどいい感じだ。麺ももちもちしていて好みのタイプ。
八剣伝の料理はリーズナブルだが、どれもおいしかった。貸し切り状態だったので、板前さんが丁寧につくってくれたのかもしれない。
めずらしく課税前に優待券が効く
消費税を入れると若干1,000円オーバーする見込みで小銭を用意してきたが、なんと優待券を出すと税金がかからなかった。いや、正確には課税前の金額(950円)に値引きが入って0円になったという計算で、これまで株主優待で多くのお店を回ってきたがレアなケースだ。
しかもレシートを見るとお通し代が入っていない。すると最初のオクラは無料サービスだったのか。出てきたときは焦ったが、無料とわかれば粋な計らいだ。
はらはらさせながらも最後はほっとさせてくれる八剣伝。全体的に普通の居酒屋よりサービスもよく、「心の診療所」という売り文句は伊達でなかった。オクラ納豆で活力をもらって、明日も優待ランチをがんばろうと思った。