東和フードサービスの株主優待で行けるお店の一つが、イタリアンダイニングDONA。ラパウザや壁の穴のように、イタリアンはランチタイムでも土日でも気兼ねなく優待券を使える。渋谷エリアのパスタ店もぜひ開拓しておきたい。
センター街の地下にあるドナ
渋谷のドナはセンター街の真ん中くらいにある。立地的にはもっと混んでいても不思議でない場所だが、地下にあるせいか、悲し気な店名のせいか、昼過ぎでも客足はまばらである。雰囲気的には、新宿のパスタmamaと似ている。
ここから脇道に入ったところにある、ソフトバンク横の桂花ラーメンにはよく行くのだが、株主優待がなければ強いて外食でパスタを食べたい気がしないという、単純な理由かもしれない。
ドナは23時まで開いているが、飲み会の締めにラーメンでなくパスタという話も聞かない。せめてパンチョのように、濃厚ナポリタンとかデカ盛りというセールスポイントがあれば人気も出そうだが、センター街で勝負するにはいたって平凡なイタリアンだ。
ランチ3点セットはお得
ドナのランチは税込780円~で、大盛り無料というのが売りである。さらに「ランチ3点セット」で、スープ・サラダ・ドリンクから2品を選べる仕組みになっている。食後のコーヒーはコンビニでも間に合うので、季節のスープとサラダを選んでみた。
プラス50円で「野菜増量」というオプションが気になる。サラダの大盛りは別途100円だから、パスタの具が増えるのだと思うが、野菜がなければミートソースとかペペロンチーノの油が増量されるのだろうか。
先に届いたスープは、小ぶりのカップだが濃い目のマッシュルームスープで、前菜にはなかなかよい。サラダはドレッシングが凝っているが、量的には牛丼屋のそれと変わらない程度だ。
大盛り明太子はジョリーにかなわない
前回ジョリーパスタで食べた大盛りの明太子パスタと比較するため、メイン料理は「博多明太子・3種のきのこ・青じそ」を選んでみた。もちろん無料の増量Lサイズである。
見た感じのボリュームは間違いなく大盛りだ。単なる明太子ではなく、キノコもどっさり、青じそも加えられているので、780円の3点セットにしてはなかなかよいサービスに思われる。
ただ味の方は、麺を多めに茹でるのに時間がかかったのか、いまいち専門店のパスタというよりは、シェーキーズにあるようなビュッフェのおかずに近い食感がする。
明太子も、ジョリーパスタの「かねふく」ブランドに比べると、心なしか塩気が少なく物足りない。メニューからすると一応博多の明太子だと思うのだが、かねふくは別格なのだろうか。
渋谷駅前でも空いているのがドナの売り
ドナの大盛りパスタは、安いが値段なりのクオリティーといえる。渋谷でパスタをたらふく食べたいなら、吉野家渋谷109店の路地にあるパンチョの方がおすすめだ。ただし魅力が少ない分、渋谷駅前にも関わらず、わりと空いているのがメリットに思う。ほかのお店がみな混んでいて、困ったときに使えそうなお店だ。