はなの舞はあちこちにあるが、都心以外でランチタイム営業のお店が少なく、消化できない優待券がたまってきた。100株でもらえる「株主様お食事ご優待券」の方だと、1回に500円券1枚しか使えないので、夜の居酒屋で大盤振る舞いというわけにもいかない。
ジャニス無料券の使用期限が近づいてきたので、まとめてCDレンタルするため御茶ノ水に行く用事ができた。近くでランチタイムに優待券が使えるお店を探したら、知夢仁のお茶の水イン店があるとわかった。
知夢仁とチムニーの違い
全国にカタカナのチムニーは6店舗、ヤンキーぽい漢字の知夢仁は5店舗しかない。はなの舞や、さかなや道場は100軒以上あるのに、グループの名前を冠した店舗が少ないのはどういうわけだろう。
チムニーは学生時代によく飲み会で活用していたが、知夢仁にはこれまで行ったことがなかった。漢字の知夢仁は何となくチムニーの親玉のような、敷居の高いイメージを持っていた。
はなの舞と同様に、知夢仁も長い階段を下りた地下にある。やはりチムニー系列の飲食店は、必ず不便な地下か2階にあるという法則が存在するようだ。表に出ているランチタイムの料金は標準的で、特に店名が漢字だから高級という区別もないようだ。
店内は狭くて薄暗い洞窟のようだ。平日13時過ぎで人もまばらだが、奥の方から談笑する声は聞こえる。セミオープンな個室を並べたはなの舞に比べて、この圧迫感は異様である。最近行ったお店では西新宿の寅長くらいの感じで、都心はスペースが貴重なんだと気づいた。
700円の鯖の塩焼き定食は合格点
本日の若鶏定食は売り切れだが、刺身も焼き魚もあるようだ。今日はサバの塩焼きとのことなので、さかな定食の方を選んでみた。
箸袋には「いつもどこかでありがとう」という意味深なメッセージが。「いつもありがとう」はわかるが、「どこかで」は余計ではないだろうか。
ご飯大盛りは標準的として、700円で郊外の店舗ならもう1~2品おかずが小鉢で付いてくるだろう。そのあたりも都心価格である。脂の乗ったサバはよく焼けていて、大きさもそこそこありおいしい。さすが海鮮が得意なチムニーだけのことはある。お店は狭くても魚は一流だ。大根おろしだけでなくレモンも付いてくるのは気が利いている。
店員さんは外国人だが愛想がよくて好感を持った。レジでの優待券の扱いも慣れていて問題ない。郊外店でバイトの店員さんだと、チケットの打ち方がわからずに待たされることが多いが、都心では見慣れているのかスムーズである。
チムニー系列では、渋谷で食べた炭火やきとりさくらのランチほどコスパは高くないが、知夢仁の焼き魚はまあ合格点である。今度は刺身も試してみたいし、久々にカタカナのチムニーにも行ってみたいと思った。