この夏、ガストに通いまくったおかげで大量に入手できた紙製クーポン。お目当てはもちろんバーミヤンの餃子99円券。餃子6個が定価239円から半額以下になるという、アプリクーポンでもめったに出ない貴重なチケットだ。
ほとんどこれ1枚しか使わないので、分厚いクーポンブックが無駄になる。ほかの微妙な割引券はいらないので、餃子99円だけ束になった冊子をもらえないだろうか。
単品餃子の組み合わせとして開拓した、バーミヤンのマイナーメニューを紹介してみたい。今日は「豆腐のバンバンジーサラダ」と「はちみつ揚げパン バニラアイス添え」の2品。
餃子は主食
土日休日はガストの日替わりランチがお休み。少し遠出してバーミヤンにでも行ってみようかという気になる。バーミヤンの日替わり定食は高カロリーすぎるので、日常利用に向かない。
バーミヤンの餃子一人前は、6個入りで500kcal近くのエネルギーがある。割高なラーメンなど食べるより、よっぽど栄養バランスもよい。白米は家でも炊けるので、中華料理店に来たら餃子が主食と考えることにしている。
郊外にある幹線道路沿いのバーミヤンは、14時過ぎても順番待ち。ガストに比べてバーミヤンと夢庵は常に混んでいる。ビジネス街にある藍屋も平日ランチで行列ができる。
やはりガストとステーキガスト、ジョナサンの洋食系ファミレスはどれか潰して、中華や和食にコンバージョンした方がいいと思う。これは株主として、すかいらーくに強く提案したい。
取り柄のないバンバンジー
餃子のお供としてクーポンブックからもう一品選んでみたのは、豆腐のバンバンジーサラダ。定価499円から50円引きなので、アプリクーポンよりは値引き率が高い。
サラダとはいえ500円近くする設定なので、皿に盛られたボリュームはそこそこ大きい。しかし中身はほとんどレタスで、豆腐とトマト、鶏肉が色味を添えているという程度。同価格帯の吉野家ライザップ牛サラダと比較すると、野菜の種類、肉の量、卵の有無などすべてにおいて劣っている。
野菜は先日、ステーキガストのサラダバーで1週間分は摂取したところ。たとえクーポン値引きがあったとしても、このバンバンジーはもう頼むことがないだろう。やはり野菜は家で調理するに限る。ファミレスで外食するときは、作るのが面倒な餃子やハンバーグを優先すべきだ。
甘すぎるはちみつ揚げパン
次に挑戦した新メニューは、はちみつ揚げパンというデザート。バーミヤンのテーブル上に貼ってあるメニュー表に写真が出ていて、前から気になっていた一品だ。
これが中華のデザートなのか不明だが、中身はパンだから主食でないだろうか。しかし上に乗っているバニラアイスの固まりからすると、やはりデザートのようにも見える。姉妹版として50円アップで黒蜜きなこが乗ったバージョンもある。
こちらはアプリのクーポンで定価349円から20円引きだった。たいした割引率ではないが、使わないよりはましだ。
餃子より先に届いたデザートは、思ったより揚げパンの量が少ない。メニューの写真を見て、フランスパンくらいのボリュームだと勝手に期待していた。ハチミツがふんだんにかけられ、その上にはアイス。口に含むと甘さが半端でない。
口腔内のミュータンス菌や歯周病菌が、よろこんで増殖していく様子が想像できる。これらの悪玉菌も、もしかすると口腔フローラを維持するポジティブな役割を果たしているかもしれない。たまには甘い物でも食べて、栄養を与えてあげることにしよう。
揚げパンはまるでチュロス
揚げパンをかじると妙に懐かしい気がした。久しく食べていないミスタードーナツのような味…いや、正確に言うとこれに近いのはディズニーランドのチュロスだ。園内物価でやたらに高いわりに、緑色の毒々しいパウダーがかかっていたりして味はいまいちという、あの細長いおやつ。
きっとハニー何とかというハチミツ味もあったと思う。バーミヤンで揚げパンを頼むと、ディズニーランドに行かずともチュロスの味を体験できる。そしてこちらの方が本家よりずっと安くておいしい。
ハチミツ餃子は失敗
アイスが溶けるので餃子より先に揚げパンを完食したが、皿の上には大量のハチミツが残っている。試しに餃子をハチミツとバニラアイスが混ざった液体につけて食べてみた。
おぇ~、これはいただけない。甘ったるくコーティングされた餃子の中から、唐突に肉汁の旨味が染み出て塩気の世界に代わる。ハチミツバニラ餃子というアイデアは間違いだった。餃子に合うトッピングというのは、かつてリンガーハットに存在したチーズ明太子くらいのものだろう。
甘い餃子、デザート餃子というカテゴリーはありえない。ご飯にハチミツをかけるよりも、おぞましい食物に変化してしまう。逆の例でいうと、バニラアイスに醤油をかけて食べるような感覚だ。気に入る人もいるかもしれないが、万人受けはしない。
お会計は餃子と揚げパンで税込み462円。優待券の端数が38円も出てしまったので、ついでに紙クーポンで99円アンニンドウフでも追加すればよかった。そうすれば杏仁餃子の実験もできた。
コロワイド系のカード式優待券なら、お釣りが出ないのを気にする必要はない。しかし多くの株主優待であえて端数を換金不可にしているのは、追加注文・客単価アップを狙っているからだろう。その手には乗らない。
餃子のテイクアウトが特別価格
店外に張られた広告を見ると、餃子のテイクアウトが特別価格で大幅割引されていた。1人前159円はまあまあだが、2人前299円というのはかなりすごい。
ガストのマヨコーンやマルゲリータピザが、たまにテイクアウトで大幅値引きされるのと同じ。今回使った紙クーポンには及ばないが、今バーミヤンで餃子を食べるなら持ち帰りして駐車場でむしゃむしゃ頬張る方が安い。
500円の株主優待と組み合わせるなら、2人前餃子を2つテイクアウトして598円。リンガーハットの餃子定食を超える、餃子24個という幸せなランチを満喫できる。
バーミヤンは家から遠いので、わざわざ持って帰るのが面倒。夏はエアコンの効かない外で食べるのも気が進まない。きっと今ごろバーミヤンの近くにあるコンビニやスーパーのイートインコーナーは、勝手に餃子を持ち込む貧乏人で賑わっていることだろう。
もう少し涼しくなったら自分もバーミヤン餃子を大量持ち帰りして、近くの公園あたりでひとり餃子パーティーでも開催してみたい。