ステーキのどん近況報告～最安ハンバーグ＋ガーリックライス

膝の再手術を経て、約3か月ぶりにまた自転車に乗れるようになった。しばらく最寄りのガスト通いが続いていたが、これで行動範囲を広げられる。吉野家の株主優待券を使って、久々に「ステーキのどん」に行ってみた。

どんのサービスは縮小傾向

「どん」といえば、かつては500円の週替わりワンコインランチを目当てに通い詰めていた。店頭でもらえるクーポンで、1kgの横綱ハンバーグに挑戦していた頃がなつかしい。

肉の日キャンペーンはまだ継続されているようだが、8月は高価な限定メニューが出るだけで魅力にとぼしい。 15%オフのクーポンも「平日ディナータイム限定」とされている。

東京郊外にある武蔵村山店は8月いっぱいで閉店。大阪の枚方店も7月で終わったようだ。どんの活動はここ2年でずいぶん縮小して、大人しくなってしまったように思う。

ここ数か月、昼食はほぼ毎日ガスト。日替わりランチのない休日は、ピザやドリアの安い単品でしのいできた。最安クラスのファミレスがデファクトになっていたので、それより高級な「ステーキのどん」に来るとちょっと緊張する。

ドレスコードのあるウルフギャング・ステーキハウスほどではないとはいえ、短パン・サンダルでは場違いな気もする。店員さんにお水を持ってきてもらえるサービスですら新鮮に感じた。

メニューを見てまず気づいたのは、500円ランチが終了して日替わり定食が739円にグレードアップしている点。曜日ごとにおかずは替わるが、「ハンバーグとチキンにもう一品」というスタイルで、いずれもガストのミックスグリル並みに1,000kcal近いボリュームがある。

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これにスープだけでなくライスとパンまで食べ放題なのだから、コスパからすればガストのそれを上回る。ただし日替わりとはいえ、毎日食べるにはヘビーなメニューだ。

それより安いものを探すと、「どんハンバーグランチ（200g）」が599円。お店の外に出ていたのぼりにも「ランチ599円～」と書かれていたから、これが現在の最安なのだろう。

今回はこのハンバーグに、プラス150円の「ガーリックライス変更」でオーダーしてみた。

スープバーはわかめスープともう一種類「岩塩とレモン風味のスープ」が用意されていた。2種類あるだけでも豪華なのに、レモン風味のスープは爽やかな酸味があって夏にぴったりだ。

届いたガーリックライスを見ると、何か既視感を覚える。これはペッパーライスの「ベーコンチーズペッパーライス」で、チーズを卵に変えたバージョンではないか。あるいは「名古屋めし」で出てくる鉄板ナポリタン。ライスのまわりに敷き詰められた黄色い卵ゾーンが、そこはかとなくB級グルメな雰囲気を醸し出している。

ライス自体は薄味のチャーハンという感じ。上に乗っているニンニクチップ以外、それほどガーリックの風味は感じられなかった。ただし150円で白米がこれにグレードアップできるのだから、お値打ちのオプションだ。

ハンバーグはガストの日替わりより1.5倍は大きい。ガストで出てくる魚肉を練り固めたかまぼこ成型肉のようなハンバーグに比べると、「どん」のこれは本物。人の手によって作られた工芸品のように感じる。

カリッと焼けた表皮の中には、肉汁したたる半熟コアが潜んでいる。この調理法は、機械製造の冷凍品では再現できない。さすがステーキ専門店をうたっているだけあって、ファミレス競合店より一枚上手だ。

ハンバーグの下にはスライスされた玉ねぎが敷かれており、付け合わせのポテトも大きめの角切り。どこをとってもグレードは上だが、金額はガスト日替わりよりたった100円追加。これでライスと「パンまで」食べ放題なのだから、ちょっと奮発してどんで本物の肉を食べた方がリーズナブルに感じる。

吉野家優待券は300円なので、2～3枚組み合わせれば選べる料理の幅も広がる。今日はガーリックライス変更も含めて税込808円だったが、どんハンバーグ単品646円ならチケット2枚でちょうどよい。差額は電子マネーのSuicaで問題なくお支払いできた。

姉妹店の「しゃぶしゃぶどん亭」も、500円ランチは終了して通常メニュー780円～になっている。それなら850円の「サラダ＆惣菜バー食べ放題定食」で、ご飯もおかずも食べ放題と行きたいところ。

アークミールのサービスは縮小傾向にあるようだが、吉野家優待券が使える貴重なレストランだ。今後もぜひがんばってほしい。