ランチタイムにワタミの株主優待が使えるお店は、東京23区外だと少ないのだが、新しいお店を開拓することができた。武蔵小杉のおしゃれな中華料理店、WANG’S GARDENだ。
横須賀線の武蔵小杉駅なので注意
武蔵小杉駅といっても横須賀線の方なので、南武線や東横線側から500mくらい離れている。JRの改札内で連絡しているが、長いトンネルを歩いて10分くらいかかるので、同じ駅とみなすには少々厳しいものがある。
高層マンションエリアを挟んで横須賀線の方には、東急スクエア~ららテラス~グランツリーといった商業施設がないので、ビジネス街といった趣がある。フジオフード系列のホノルルコーヒーやデリスタルトがある賑やかな界隈とは違って、お店も少なく物寂しい。
ワンズガーデンも野村不動産のオフィスビルに入っているせいか、平日の昼間は主婦層よりサラリーマンが中心だった。
いろんな意味で危険な「よだれ鶏」
ランチメニューから名物よだれ鶏の点心セットを選んでみた。税込980円なので優待券2枚を使うのにちょうどよい。よだれ鶏と聞くと、なにかインフルエンザにかかってよだれを垂れ流しているような危険な鳥をイメージしていたが、「想像しただけでよだれが出る」というのが語源であるらしい。牛肉が好きでたまらない人を、狂牛病と呼ぶような感じだろうか。
よだれ鶏の実態は、冷たい鶏肉を山椒・薬味たっぷりのピリ辛スープに漬けたものだった。味が濃くて単独で飲めそうにないので、ソースと言ったほうが適切かもしれない。なみなみ注がれた液体は、担々麺のつけ汁にもちょうどよさそうな具合である。
やけにたっぷり余るので、スプーンで一口すくって飲んだら、しょっぱすぎるがうまくて止まらなくなった。せっかく麺類を避けて栄養バランスよさそうな定食を選んだのに、塩分過多に誘う危険な汁だ。
ワンズガーデンのよだれ鶏はパクチーが大量に盛られていて、四川風かつエスニックな複雑な味わいになっている。暑い日に食欲増進を図るには最適だが、だんだん口の周りが山椒で痺れてヒリヒリしてくる。口が麻痺してよだれが止まらないという意味もあるのかもしれない。
2,000円のランチコースもあり
一口サイズの肉まんと焼売、お代わり自由のライスとスープ、ザーサイで、標準的な都会の1,000円ランチという感じだった。もう少し安い900円の日替わりセットもある。
昼でも前菜・点心盛りだくさんのコース料理を2,000円で食べられるようなので、使用期限の短いワタミ優待券を持て余している人がいたら、ワンズで痺れてみるのもいいだろう。よだれの垂れ過ぎには注意だ。