最近、各店舗統合されたすかいらーく公式アプリとは別に、今でもお得な紙製クーポンが配布されている。いまだにスマホも持っていないシニアも多いから、ターゲットの顧客層的に併存させるを得ないのだろう。
常にもらえるわけでない紙クーポン
レジに積んであっても、もらえたりもらえなかったりする。常連や優待券の利用客には渡さないとか、何か運用ルールがあるのかもしれない。アプリのクーポンを適用した人にはサービス二重になるので配らないとか、そういうマニュアルがありそうだ。
めずらしくゲットできたクーポン券は期限が12/9。中身はアプリとたいして変わらないが、紙版にしかないメニューもあったりする。今回はバーミヤンの餃子が99円になるチケットを利用して、最安で満足できるシンプル餃子定食をあつらえてみた。
先週もバーミヤンを訪れたが、日替わりランチだけで終わってしまったので、ずっと餃子が恋しかった。クーポンを使わずとも安くておすすめなバーミヤン餃子の魅力について語ろう。
ごはんセットと餃子だけ
餃子はおかずなのか主食なのか判断が難しい。タンパク質も炭水化物もバランスよくとれる、完全栄養食に近いといわれる餃子。2人前で12個食べれば、カロリー的にも十分ランチとして間に合う。しかも日替わり定食より安い価格だ。
紙クーポンを使うと、ただでさえ安い餃子が割引されて、なんと1人前99円になる。別にこれだけ食べて店を出てもいいくらいだが、さすがに変人すぎて気が引ける。ついついチャーハンや麺類を合わせてみたくなるが、ここはぐっと気持ちを押さえて超シンプルなごはんセットを組み合わせることにした。
バーミヤンではごはん単品189円(税抜)。これにスープバーをつけると200円にアップする。わずか10円かそこらで無制限にスープが飲めるなら、組み合わせた方がお得だ。
残念ながら今日のスープの具は玉子でなくワカメ。寸胴内の残量もすでに半分以下だったので、ほとんどカップに具をよそうことができなかった。
17時までご飯セット大盛り無料
デフォルトの「餃子・ごはんセット」だと、餃子3個しかつかないのに389円もする。これでも十分安くて、お子様・女子には十分かもしれない。しかし99円クーポンを適用すると、さらに安く、しかも餃子が2倍になる。恐ろしいパフォーマンスの割引券だ。
実はバーミヤンのごはんセット、夕方17時までのランチタイムは大盛り無料になる。逆に小ごはんだと109円と半額近くに安くなる。餃子は1人前でも結構カロリーがあるので、人によっては小ごはんを合わせて激安ランチにするのもありだろう。食後のスイーツや、おやつに餃子というのもしゃれている。
ちなみに大盛りご飯のカロリーは509kcal。本格焼餃子も一人前で476kcalはあるので、スープも数杯飲めば1,000kcalの大台に乗る。クーポンを使えば、W焼餃子や日替わりより低価格で効率的にカロリー摂取できる、隠れたメガ定食だ。
酢だけで餃子を楽しむ
やってきた餃子とライスにスープを合わせた3点セットは、まるで禅僧の食事のようにシンプルだ。王将や日高屋で餃子定食といえば、たいて2人前は餃子が付いてくるのが普通。1人前だと、何か精進料理のように見えてくる。
ごはんは大盛りだとさすがに量が多い。実のところ餃子6個では全然足りなくなって、終盤はスープをおかずに間に合わせた。バーミヤンでは、無料でもらえる漬物のたぐいも置いていない。
餃子の食べ方は人それぞれだが、前に人から教えてもらった方法で、酢だけつけるのが気に入っている。バーミヤンの卓上に置いてあるのは、特にこれといった特徴がない穀物酢。
そういえば酢が置いてあるファミレスというのも、バーミヤンかリンガーハットくらいではなかろうか。わざわざ酢をつけて食べる料理というのも、餃子とチャンポンくらいしか思い浮かばない。地元が九州の人以外、チャンポンに酢やソースをかけて食べる人は少数派だと思う。
日によって、もうちょっと塩気や辛さが欲しいというときは、醤油はラー油を加えることもある。それでも餃子の味をシンプルに楽しむなら、最初の1個は酢だけで食べるのがおすすめだ。歳をとるにつれて、食材にあまり調味料をつけなくなってきた。キャベツの千切りも生で食べるし、夢庵の日替わりについてくるコロッケも、ソースなしで十分楽しめる。
特徴のないマイルドさが魅力
バーミヤン餃子の魅力をひとことで言うと「特徴がないのが特徴」。ありきたりなコメントだが、特にサプライズも失望することもなく、どの店でも安定した品質の工業的餃子を食せるのが強みだ。
全国展開のファミレスなので、おそらく日本人の味覚に合う餃子の味を研究しつくしたのだろう。平日の客層は徐々に高齢者に移っているが、脂っこい中華料理も案外シニアに人気のようだ。王将など中華専門店の餃子は、サイズが大きかったり脂が多すぎることがある。バーミヤンのは適度に油分も味わえるが、相対的にあっさりした調理法に感じられる。
ニンニク抜きとはうたっていないので、少しは入っていると思う。しかし、そこも他のチェーン店より控めで、食べてもほとんど臭いが気にならない。リンガーハットの餃子のように、ニンニク抜きがデフォルトになってしまうとちょっと寂しい。まわりに迷惑がかからない程度、ほんのちょっぴり効かせたニンニクに、バーミヤンの心づかいを感じる。
皮はパリパリよりもちもち系だが、下面だけは適度に固く焼き締めてある。ハードとソフトな食感を両方楽しめるのも、バーミヤン餃子の売りだ。全体的には心持ち柔らかめなのも好みに合う。
餃子定食323円で優待券いらず
クーポン餃子と無料大盛りのご飯セットで、お会計は税込み323円。安すぎるので、株主優待を使うほどでもない。カード残高を節約して、今回は全額Suicaで決済した。
このところ連日ファミレスに通っているので、そろそろ温存しないと年を越すまでに半年分の割り当てを使い切ってしまいそうだ。計算によれば、1,000株ホルダーで3日に1回500円ずつ消化すると丸一年優待ランチを楽しめる。
最近は1,000円コースのしゃぶ葉や、じゅうじゅうカルビの食べ放題ランチを控えているが、さすがに毎日通っているとあっという間になくなる。たまには自炊したり、ほかの銘柄の優待を組み合わせた方がいいのだろう。
すかいらーく系列のファミレスがあまりに便利で、毎日通っても飽きないほどメニュー豊富な上、季節ごとにローテーションする。さらには定期券や倍バーグというキャンペーンも頻繁に行われるので、ついついすかいらーくに足が向いてしまう傾向がある。