プレナスの株主優待レビュー。やよい軒に続いて、持ち帰り弁当の「ほっともっと」に行ってみた。
弁当を買って食べる習慣がない
普段は優待ランチの外食か、家にいる時は基本的に自炊するので、弁当を買うシチュエーションがない。出先で作業中に食事が必要なときは、コンビニでおにぎりや菓子パンを買って手軽に済ませる。思えばコンビニ弁当というものを、学生時代以来久しく買った覚えがない。中学生の頃は、休日の部活に持って行って、弁当とか焼き鳥の缶詰とかよろこんで食べていたのだが。
稀に弁当を買う必要があっても、普通のスーパーで買う方が便利で安い。閉店間際のセールなら半額以下だ。ほか弁チェーンもそれほど街中にあるわけではないので、強いて利用するとしたらイベントなどでスタッフの食事を調達するときくらいだろうか。電話で予約して現場までデリバリーしてもらえるのは便利だ。
ほか弁で容器持ち込みはまだNG
ほか弁はコンビニ弁当よりおいしいと思うが、容器のゴミが出るのが好きでない。出先で処分できない場合は、油が付いた空の容器を家まで持って帰って洗って捨てることになる。かばんの中で油が垂れたりすると最悪だ。余計なプラスチックゴミを出してしまい良心も咎める。
せめてスタバやタリーズのように、マイカップのような弁当箱持参で割引きして中身を詰めてもらえるとありがたいが、衛生上厳しいのだろう。コーヒーチェーンでは持ち込みカップを熱湯消毒してから注いでいるので、同様のオペレーションを実現できそうに思う。ただし、わざわざ弁当チェーンに弁当箱を持ち込みたいという需要に比べて、食中毒など言いがかりをつけられるリスクの方が高そうだ。
弁当チェーンも宅食サービスに参入
街中のほっともっと。土曜の昼過ぎで店内はがらがらだが、なぜか注文してから渡されるまで10分くらいかかった。厨房ではスタッフ2人が忙しく働いて電話対応もしていたので、ピザ屋のように店頭販売より宅配の方が多いのだろうか。
ほか弁屋までわざわざ足を運んで弁当を買って家で食べるというケースは少なそうだ。そこまでするなら自分で食事を作った方が安くて早い。手抜きをするなら家まで運んでもらいたいものだ。
以前、ワタミの株主優待を使って試してみた宅食サービスはなかなか便利だった。家に電子レンジないので温め直せないのが欠点だったが、食後の容器を出前のように持ち帰ってもらえるので、ゴミが出ずに助かる。
宅食は今後も成長が見込めるので、弁当チェーンも参入したらいいのにと思ったら、ほっかほっか亭の方は「ほっか道楽」というサービスを始めていたようだ。プレナスのNettoMottoもネットで注文できるが、他社のように毎日決まった時間に届けてくれるサービスは行われていない。
これは本当に十六穀米?
今回オーダーしたのはさばの塩焼弁当(税込490円)の十六穀米中サイズ変更(50円)で854kcal。さばといいながら、ちくわや唐揚げも入っていたので結構豪華な方だ。500円の優待券でなければ、平日290円の最安のり弁のコスパも試してみたいところである。
50円払って変更した十六穀米は、ほとんど白米で申し訳程度に豆のようなものが混ざっている。やよい軒や大戸屋で出てくる雑穀米に比べると、ちょっと残念な感じだ。
さばは少々塩味濃い目だが、コンビニ弁当ほど、どぎつい味付けでないのはよかった。賞味期限を見ると購入後2時間と超短かったので、保存料や防腐剤は無添加なのだろう。
ほっかほっか亭との違い
ほっともっとは昔のほっかほっか弁当がイメチェンで名前を変えたものだと思っていたが、実は分裂して裁判で争っているような間柄だったと知った。Wikipediaに載っている顛末はよくある話で流し読みしたが、フレッシュネスバーガーの社長がほっかほっか亭から分離したのも事情があったのだろうか。
客としては内輪揉めはどうでもいいが、株主としては運営会社の経営状況が気になる。ほっかほっか亭のハークスレイも上場しているが、株主優待は微妙な利回りのクオカードなのでおもしろくない。弁当事業は似たり寄ったりかもしれないが、プレナスのやよい軒は平日・休日も大戸屋並みに賑わっているので頼もしい。
高齢化と単身世帯が増えて宅食や弁当事業は伸びそうに思う。オリジン弁当のようなおかず量り売りからワタミのような宅配サービスまで、各種の健康食などニーズに合わせてさらにバリエーションも広がりそうだ。