すかいらーくの株主優待券とクーポンブックを駆使して、ひたすら系列のファミレス店を回っている。クーポン掲載のめぼしいメニューはほとんど制覇したが、とうとう4/15の期限最終日が来てしまった。最後に使い残したクーポン券、「ピッツァ食べ放題」割引を目当てに、グラッチェガーデンズに行ってみた。
食べ放題ピザ200円引き
グラッチェガーデンズはすかいらーく系列のイタリアンレストランだが、近所に店舗がなくこれまで行ったことがなかった。調べたところ、自宅から電車で4駅ぐらい先にクーポンに載っているピザ食べ放題を実施している店舗がある。
1,299円が1,099円と200円引きになるので、内容としては悪くない。千円ちょっとでピザ食べ放題とは、株主優待で常連のサルヴァトーレ クオモと同程度か少し安いくらいだ。この1年クオモに通い詰めてうまいピザの違いが分かるようになってきたので、すかいらーくピザ屋の実力が気になるところだ。
せっかくの割引を電車賃で相殺してしまってはおもしろくないので、がんばって自転車で向かってみた。お店に着いたのは14時過ぎになってしまったが、お腹はペコペコで準備はばっちりだ。
日曜のクーポン最終日は行列
駐車場の車は満車で自転車もたくさん止まっている。いやな予感がしたが、やはり8人待ちくらいの行列ができていた。日曜なのでランチのピークを外したつもりが、14時ではまだ甘かったようだ。自分と同じ目論みで、クーポン利用最終日に駆け込みで来ているお客さんが多いのかもしれない。
仕方なく椅子に座って順番を待つが、食べ放題だからかなかなか前のお客さんが出てこない。日曜のファミレスは家族連れに小さい子供がたくさんで、イケアのおもちゃ売り場みたいなカオスになっている。子供たちにはピザ食べ放題の酒池肉林、まるで動物園のようだ。
15分くらい待って、ようやくテーブルに案内された。最初にクーポン提示して、予定通りピッツァ食べ放題、メイン料理は「マグロのカルパッチョ」をお願いしてみた。今日はピザがメインだから、デフォルトメニューでパスタやドリアを食べて腹を膨らませるのは邪道である。青菜やカプレーゼのあっさりしたサイド料理2品で代替することもできて、グラッチェガーデンズの選択肢は豊富だ。
ピザはテーブル配給制
ピザは自由に取りに行く方式ではなく、ババガンプシュリンプのようにテーブルにRun/Stopの札を掲げて、店員さんが持ってきてくれるのを待つルールらしい。さほど広くない店内なので、ビュッフェ形式にしてしまうと動線が錯そうするのだろう。飢えた子どもたちとピザを奪い合う、壮絶なバトルになりそうだ。
オーダーしてから5分くらい経っても、なかなか最初のピザが回ってこない。仕方なくスープとドリンクバーでお茶を濁すが、もう2杯も飲んでお腹がたぷたぷになってしまった。やっと届いたのはメインのカルパッチョの方。マグロはおいしいが、マヨネーズをかけ過ぎでジャンクな味付けになってしまっている。一応セットでミニサイズのサラダも付く。
ほかにも一人で来ているお客さんがいたのだが、見るとメインは大盛りの「具材たっぷり食べるスープミネストポトフL」をオーダーしていた。グランドメニューを見ると、実はポトフLの方が100円高い。慣れた雰囲気が常連さんっぽいので、中身がわかっている人は食べ放題セットでも高いメニューをお得に頼んでいるのだろう。
満席でピザが全然やってこない
そうこうするうちにピザがやってきたが、一切れ落としてすぐ次のテーブルに行ってしまう。薄くて小さ目のピザなので、一瞬で食べ終わってしまう。次に来たときにお願いしたら、2枚もらうこともできた。
どうやら、ピザが出来上がるたびに各テーブルを巡回するが、家族連れで1人1枚となると、とうてい全部は回れず売り切れてしまうらしい。順番待ちの子供たちの前で欲張って2枚もらうのも悪い気がしたので、以後は1枚ずつ落としてもらうことにした。
テーブルの札はずっと「おかわりください!」とアピールしているが、常に満席フル回転だからか、なかなか次のピザがやってこない。「バイキング」という自由な気分はまったくせず、まるで檻に閉じ込められた家畜が配給を待つかのようだ。
卓上にはチーズとタバスコにプラスしてハチミツもある。裏のラベルを見ると当然中国製だが、チーズ系のピザにかけてアレンジするとおいしそうだ。ピザの支給が渋いので、トッピングで気をまぎらわすしかない。
独創的な抹茶クリームピザ
しばらくすると、共有スペースの方で「デザートピザできました」というアナウンスがあった。配給制のピザとは別枠で、自由に取りに行けるデザートコーナーがあったのだ。すぐさま飢えた人たちが殺到して、2枚のデザートピザもあっという間になくなる。まだ食事中なのに生クリームやフルーツたっぷりのピザというのも気が進まないが、食えるうちに何でもいいから腹に入れておきたい気分だ。
デザートピザを観察していると、抹茶パウダーを振りかけた上に生クリームと小倉あんという、かなり独創的な一品が出てきた。味はというと、残念ながら全然おいしくない。食べようとすると抹茶の粉末を吸い込んでくしゃみが出そうになる。
せめて生地がデニッシュとかサクサクしたアップルパイみたいな感じだったら、コメダ珈琲のシロノワールみたいでましになっただろう。会心の失敗作という印象だ。ゲテモノ好きなら話のネタにぜひ試してみてほしい。
その他、チョコレートたっぷりのゲスなデザートピザで間を持たせつつ、少しずつ届く食事ピザのおこぼれに預かった。1枚1枚よく味わって噛みしめたが、どれもそんなにおいしい気がしない。具材によって生地はパリパリのスナック風だったり、ふかふかのパン風だったりまちまちで、特にポリシーやこだわりはなさそうだ。
グランドメニューは安め
暇なのでグランドメニューのピザメニューを見ると、さきほどからよく来るマヨコーンピッツァは単品でも500円程度だとわかった。シーフードやグランミートの上位ピザでも千円は超えない。
どうやらグラッチェガーデンズは価格安めのファミレス店だったようだ。中には399円のスパゲッティなど、ガストより安いメニューが存在する。ミックスグリルも599円と、すかいらーく系では最安に思われる。
ピザ合計16枚完食
せっかくの休日、同じピザならサルヴァトーレを食べたかったと思いつつも、元を取ろうとガンガン胃に詰め込んだ。結局食べたピザは以下の16枚。
- マルゲリータ
- マヨコーン(2枚)
- クリームポテト
- エビクリーム
- 蒸し鶏とレンコン(2枚)
- アサリとイカ
- ナスとミートソース
- バーニャカウダー風
- ペパロニ
- フルーツ(デザートピザ)
- 抹茶(デザートピザ)
- チョコ(デザートピザ、2枚)
ほかにもゴルゴンゾーラ、ひき肉とオニオンというピザが出回っていたが、タイミングが悪くてありつけなかった。これでも食べ放題のピザ14種類はほとんど網羅できただろう。
料理系のピザはどれも無難な味付けだったが、「バーニャカウダー風」だけは微妙だった。ピザにバーニャカウダーの濃いタレを塗ったような感じだが、ほぼマヨネーズという感じ。だから本物でなく「風」なのだろう。吉野家の生姜焼きに練り生姜とマヨネーズが添えてあるようなものである。
キャンペーンのくじ引きでまた200円引き
ピザ16枚でさすがに満腹になったのでお会計に向かったところ、どうも料金にクーポンの割引が適用されていない。あまりに忙しくて店員さんもうっかりしていたのだろう。日曜のシフトに入ったアルバイトさんが気の毒に思われてくる。
レジでもらったBuono!キャンペーンのくじ引きで、なんとまたピザ食べ放題200円引きのチケットをもらった。腹は膨れたが何だか微妙な感想だったので、またはるばる遠方から訪れるかどうかはわからない。この調子だと、くじやアプリのクーポンで常時割引が提供されていそうな感じだ。
FLOの優待解禁に期待
以上で春のすかいらーくクーポンは使い切った。最後にFLO(フロ プレステージュ パリ)のチーズタルトが1,380円から1,000円と大幅割引になるチケットが残ったのだが、公式サイトのIR情報によるとFLOはまだ優待券を利用可能な業態でないらしい。
すかいらーくの優待券を、ファミレス以外のお持ち帰りデザートで使えるのはうれしい。ぜひ今後のサービス拡充に期待したいところだ。