【三光優待】元祖壁の穴、京王モール店でペスカトーレ(1,004円)にトライ

三光マーケティングフーズの株主優待で、居酒屋系でないパスタ店に行ってみた。元祖壁の穴は、新宿では駅ビル地下の京王モール店と、西口飲食街のオムニクスビルの新宿西口店がある。さらに東口のビックロ近くには「パスタmama新宿店」もある。

メニュー構成を比べると、壁の穴はピザもあるがパスタmamaはパスタだけ、その代りメニュー豊富という違いがあるようだ。価格は壁の穴の方が数百円安く感じる。最安の「生ハムとモッツァレラチーズのトマトソース」で税込754円だ。

期待を裏切らない濃厚ペスカトーレ

京王モール店は、京王線の改札に通じる地下道に面していて通行量は相当多い。通路側のカウンター席に座ると、隣をひっきりなしに人が通るので若干落ち着かない。16時前の微妙な時間帯だったが、結構お客さんが入っていた。

メニューを見て、写真が出ていたペスカトーレがおいしそうだったので頼んでみた。税込だと1,004円で千円優待券を若干オーバーするが、残額はSuica/Pasmoで支払いできたので、お釣りの小銭が増えず助かった。

ピッツァメニューを確認すると、シンプルなマリナーラが税込518円と、かなりリーズナブルに見える。隣のお客さんが食べていたピザの大きさは中程度だったので、マリナーラとマルゲリータで2枚頼むくらいが食いしん坊にはちょうどよいかもしれない。

ペスカトーレは期待を裏切らない味とボリューム。魚介の出汁がしみ込んだ、濃厚なトマトソースの酸味にニンニクが食欲をそそる。パスタは普通盛りだが、具だくさんで油っこいので、わりと腹も膨れた。

ポイントカード提示で大盛り無料

壁に掲げられた黒板を見ると、「大盛り+150円」の下に「ポイントカード提示で無料」と小さく書いてあった。

後ほど支払い時に入手したカードを見ると、「500円で1ポイント、10ポイントで300円値引き」なので還元率6%、しかも京王モール店限定と微妙な印象。ただし、これで大盛り無料になるなら持っておいて損はないカードだ。

もともとは「ランチでは不可」だったらしいが、マジックで消されているところを見るといつでも利用可能、有効期限も1年ではなく無期限となっているらしい。

新宿駅構内でアクセスはよいので、また寄ることがあったらぜひポイントカードで大盛りを試してみたい。

外食パスタはなぜ高いのか?

外食でパスタというと軒並み1,000円くらいが相場だが、自宅で作れるメニューでもあるので、わざわざ外で食べる機会がない。中には代々木八幡や幡ヶ谷のハシヤなど、1,600円くらいする高級スパゲティの店もあるが、話のネタに2~3度行ったことがあるくらいで、さすがに常連にはなれなかった。家で作るより間違いなくおいしいのだが。

同じ麺類としては、高級化が進むラーメンを除いて、うどん・そばの低価格路線にはかなわない。茹でて汁に入れるだけというお手軽調理でなく、メニューに合わせてソースを作る手間もあって機械的に量産しにくいのだろう。

どこか、はなまるうどんのように「200円パスタ」とか出してくれたらおもしろいと思う。伊丹十三が『ヨーロッパ退屈日記』で紹介している、茹でたパスタにバターを溶かしただけの、もり蕎麦みたいなスパゲッティ・アル・ブーロでよいので。

元祖でない壁の穴も存在する

壁の穴を調べていて、三光系列の「元祖」が付く方と、元祖が付かない「壁の穴」の2種類があることに気がついた。後者は東京~神奈川~千葉に6店舗、大阪~神戸に5店舗と、元祖の4店舗より手広く展開している。

非・元祖のおすすめメニューは目玉焼きが乗ったミートソースなど、オリジナリティを感じるが、「若者のアイドル」という具材全部のせ的なパスタは元祖の方にもあったのを思い出した。元祖側の名称は「具だくさんきのこの和風パスタ~若者のアイドル~」。

どうやら株式会社壁の穴と、壁の穴株式会社フーズが存在し、かつて商標権侵害の訴訟騒ぎがあったらしい。しかし2010年に三光マーケティングフーズが買収したのは株式会社チボリ。

どちらが元祖で元祖でないか判然としないが、まあ一消費者にとってはどうでもいいことだ。健全に競争して、おいしいパスタをつくり続けてほしい。