【ワタミ株主優待】冬の新ランチ、豪華「厚切り牛タンとろろ定食」

前回の訪問で告知が出ていた新メニュ3種。11月末期限のワタミ株主優待券を携えて、早速食べに行ってみた。表の看板にあった3種類から選べると思ったが、とりあえずメニューにあったのは牛タン定食だけだった。

その他、刺身&天ぷら定食、大粒カキフライ定食も「NEW!!!」の表示だったが、天ぷらは、はなまるうどんの定期券で間に合っているので、よしとする。

カキフライも「大粒」ということで気になったが、ちょうど昨日はなの舞ランチでいただいたのでスキップ。家で牡蠣を調理したり揚げ物をつくるのは面倒なので、この季節に株主優待でカキフライが何度も食べられるのは嬉しい限りだ。

ということで今回選んだのは「厚切り牛タンとろろ定食」。1,200円という和民ランチで最高級の値段に躊躇したが、「和民で牛タンを食べられる」というのを1週間楽しみにしていたので、思い切って注文してみた。

仙台にはよく行くので、牛タン定食は駅ナカにある伊達、利休、喜助、善次郎のチェーン店から、元祖味太助から地元のローカル店まで数々試してきた。最近は東京にも仙台の牛タン店が出店してきてありがたいが、通常メニューでも1,500円は下らない高級定食なので、なかなか食べられる機会がない。

さて、和民の1,200円の牛タンの実力はいかがだろうか。

「厚切り」というには小ぶりな牛タン

10分ほど、いつもより時間がかかって運ばれてきた牛タン定食は、お盆から溢れそうなほど盛りだくさんの陣容だった。ご飯は大盛りでお願いしたが、とろろをかける都合上、どんぶりに少し余裕を残して盛られているようだ。

牛タンはメニューで「厚切り」とうたっているわりには小ぶりである。いや、利休の厚切り【極】を知る身としては、こんな切れ端で「厚切り」を名乗るとは、世間知らずもはなはだしい。まあ【極】はランチで2千円を超えるメニューなので比べようがないが、和民の牛タンは所詮居酒屋チェーンのつまみに過ぎないと思い知った。

ネギ塩たれで食べる牛タンは焼肉屋のよう

牛タンはうっすら塩で味付けしてあるように思ったが、付け合わせのネジ塩たれをかけて食べてみた。仙台の牛タン屋ではあり得ない組み合わせだが、ゴマ油が香ばしくてこれはこれでありかと思った。

どちらかというと牛タンの肉感を噛みしめるというよりは、タレをくぐらせて焼肉を食べている感覚だ。そうだ、これは牛タン定食ではなく、関東風の焼肉定食なのだ。1,200円のおかげか、サラダもチキンが乗っていつもより豪華だった。

とろろは専用のスプーンが付いてくるこだわりようで、醤油と混ぜてご飯にかけて食べる。本場仙台のように、ご飯が麦飯でなくテールスープや南蛮味噌が付いていないのも残念だったが、この価格でそれなりに牛タンが食べられると思えば満足かもしれない。

平日の昼間から酒飲みシニアで賑わう郊外の和民

平日の和民ランチだが、13時を過ぎて遅い時間に入店したためか、いつもより客層が違って賑わっていた。中年グループの団体客、初老の夫婦、みな昼間からビールを呷って楽しそうである。田舎では昼間からがっつり飲みたいお客さんも多いと思うので、ぜひ他の居酒屋チェーン店も積極的にランチ営業してほしいものだ。