地域限定!栃木県民は北海道豚味噌鍋膳を食べに吉野家にレッツゴー

吉野家の株主優待券は300円と小分けになっていて、牛丼だけなくうどんや寿司屋など系列店も多い。優待券の冊子が届く半年ごとに、毎回どこで消化しようか作戦を立てるのが楽しみである。

最近は「天ぷら定期券」との併用で、はなまるうどんに通い詰めていたが、久々に原点に戻ってオリジナル吉野家に行ってみた。しかも場所は旅先の栃木県某所。

栃木で出会った吉野家の地域限定鍋膳

翌朝は関東に雪が積もるという天気予報だったので、その日も朝から凍える北風が吹きすさぶ荒れ模様だった。店頭に掲げられた鍋膳の写真に誘われ、思わずロードサイドの吉野家に入店してしまった。

メニューを眺めて、まあこの時期は定番の「牛すき鍋膳」で決まりかなと思ったが、隣に似たような「豚味噌鍋膳」の紹介があった。どちらも並盛650円と同じ価格なので、せっかくなら豚肉より牛肉の方がよいかと思ったが、豚味噌の方は「地域限定」との表示がある。

全国で5種類もある、ご当地鍋膳シリーズ

吉野家の「ご当地鍋膳」シリーズについては知らなかったが、後から調べるとこの北海道豚味噌鍋膳は、関東地方では茨城か栃木でないと食べられない希少なメニューだとわかった。公式サイトを見ると、他にも「横浜デミ牛鍋膳」「なごや鶏味噌鍋膳」「なにわ牛カレー鍋膳」「博多とんこつ鍋膳」という魅力的なラインナップが揃っている。販売期間中に各地に出張することがあったら、ぜひコンプリートしてみたい鍋膳シリーズだ。

九州のとんこつ味はかなりおいしそうだし、横浜の「赤ワイン・デミグラスソースに八丁味噌を加えたハヤシライス風」というのも興味がある。デミ牛鍋膳は唯一東京都内でもオーダー可能なので、今度ぜひ試してみようと思う。

東北~北関東限定「北海道豚味噌鍋膳」の実力

鍋の下に火が点いたまま、アツアツの状態で運ばれてきた豚味噌鍋膳。豚肉は豚丼と共通の安いバラ肉のようだが、やはり鍋になると見た目的にリッチな印象になる。たっぷり盛られたしゃきしゃきネギの下には、豆腐とネギ・白菜、さらにうどんも入っていた。

今年の白菜は高くて、スーパーでまだ買えていないので、鍋に入っていたのはうれしかった。味噌は思ったより薄めてあっさりしている。具を全部食べてから、味噌汁のようにスープも飲み干せる感じだった。

並盛で税込680円と、牛丼屋にしてはやや高いメニューだが、肌寒くなってきた時期に一人で鍋をつつける幸せには代えがたい。他のご当地鍋も同料金なので、ぜひ網羅してみたいシリーズだ。きっと同じ考えで、この冬各地を巡っている株主優待流民も多いことだろう。