松屋の株主優待(お食事ご優待券)で豪華定食を堪能

おなじみの牛丼屋チェーン、松屋の株主優待券でリッチな食事を楽しむ方法を紹介する。

何でも頼める松屋の株主優待券

飲食系の中ではマクドナルドやスターバックス(優待はなくなってしまったが)と同じ、「好きなメニューを選べる」タイプのチケットだ。他の牛丼屋、吉野家、すき屋(ゼンショー)の株主優待券は金額が定められているので、残額を気にしながらケチケチ使うことが多いのだが、松屋においては「なるべく高いメニューを選んで元を取ってやるぜ」という気持ちで楽しむことができる。

権利確定は3月の1回のみ。もらえる優待食事券は10枚。均等に使えば、月に1回くらいのペースで松屋でタダ飯を食える計算だ。期間限定で出る企画メニューを中心に、好みのものがなければ定番の定食で無難に済ますのがおすすめ。
ライス大盛りはOKだが、おかず2倍のW定食は追加料金が必要。なので、優待券の価値を最大化するには、定番メニューであればなるべく高い「カルビ焼肉定食(ライス大盛り)630円」あたりを頼むのがよいということになる。

1枚630円の価値だとすると、年間を通して10枚で6,300円。優待利回りとしては、まあ業界的に普通かなというレベルだが、「好きなものを食べれる」という意味では他の牛丼屋より気前よく思えてくる。

お店で使うときは、券売機に並ばず直接カウンターに向かえばよい。店員さんから「ちっ、こいつわかってねえな…」と注意されそうになるが、すかさず優待券をかざすと、「ははあ、株主様~」とひれ伏すらしい(冗談)。裏面の希望メニューに○をつけて渡せ、と使用法が書かれているが、面倒なのでそのまま渡して口頭で注文を伝えればOKだ。

豚バラ肉と長ネギの生姜焼き定食

今回は630円メニューの中で、「豚バラ肉と長ネギの生姜焼き定食」を選んでみた。もちろんご飯は大盛りだ。通常の「豚バラ焼肉定食(550円)」より、ネギの甘みと生姜焼きのタレが加わって香ばしくなっていた。なかなか満足できる定食で、またリピートしてもよいかもしれない。

豚テキ定食 vs 中落ちカルビステーキ定食

この一年、毎月松屋で普段は頼めない高級メニューをいただいて、一番の大ヒットだったのは「豚テキ定食(690円)」だ。11月頃から年末にかけて販売されるメニューで、プレミアムを超えるクオリティの豚肉ステーキが味わえるという逸品だ。

牛丼屋の安っぽいカウンターで高級ステーキなんて…とあなどることなかれ。「もう牛丼屋は卒業した」なんてすかしている大人も、ぜひ試してみてほしい。

豚テキ定食を注文すると、「調理にお時間がかかりますがよいですか」と確認される。つまり、注文を受けてからシェフが鉄板でじっくり焼いて、アツアツの出来立てを出してくれるという意味だ。「やすい、はやい、うまい」が売りの牛丼屋で、客席回転率を犠牲にして提供される高級メニュー。ただし価格は類似の定食の60円増しくらいで、他のステーキ専門店よりは十分にリーズナブルという位置づけだ。

にんにくの香ばしいかおりに、やや濃い目のタレが食欲をそそる。豚肉は柔らかくジューシーで、高級トンカツにでも使われそうなレベル。 昨年は11月~12月で豚テキ定食を2回食したが、松屋の優待券はこの時期まで取っておいて、豚テキが解禁されたら毎週のように食べる、というのも粋な使い方かもしれない。

さらに期間限定で、豚テキ定食を超えたプレミアムメニュー「中落ちカルビステーキ定食」が販売されることもある。これも優待券を集中投資して損はない絶品だ。

松屋のレトルト通販

店頭で牛丼の具を売っているが、通販でも買えるらしい。公式サイトとほぼ同じ価格で、アマゾンでも販売されている。GW中は新生活応援セールでかなり安くなっているようだ。

牛めしはあまり特徴を感じないが、松屋のオリジナルカレーは独特の味があると思う。自宅でも楽しみたいという人は、まとめ買いでストックしておくのもよいだろう。