廉価ながら目の前でサンマを焼いてくれる「まいどおおきに食堂」

フジオフードシステムの株主優待が使える「まいどおおきに食堂」。街中でよく見かける○○食堂だが、古くからある地元のお店ではなくフランチャイズのチェーン店である。今回行ってみたのは郊外型の福生食堂だった。

丸亀製麺と似ているがメニューは大学食堂並みに豊富

店内は丸亀製麺と同じレイアウトで入口と出口まで一方通行になっている。うどんも販売しているので似ているが、天ぷらはなく代わりにトンカツやコロッケを揚げたてでいただける。

入ってすぐ、生の魚が置かれていて驚いたのだが、注文すると目の前の網で焼いてくれるようだ。さばとさんまが302円、鮭は378円(税込)で、お店で食べるにしてはお手ごろだが、わざわざ焼き立てで出してくれるサービスに感激した。

その他、レバニラやトンカツ、ハンバーグは200~300円台、野菜の小鉢は100円~とリーズナブルだが、種類がたくさんあって迷う。最後には1本100円の関東風おでんもあった。狭い店舗だが、大学の食堂並みにおかずのバリエーションがあって楽しめる。

野菜の小鉢ばかり選んでヘルシーに仕上げたり、チキン南蛮・肉じゃが・牛すき煮で3種の肉づくし定食をあつらえたりできる。主食もご飯とうどん・ラーメンを選べるので、毎日通っても飽きないだろう。

目の前で魚を焼いてくれるサービス

最初にサンマを注文してみたが、さほど待たされず2分くらいで届けてくれた。これにご飯と味噌汁をつけると税込550円の価格になる。おかずをもう1~2品加えれば800円くらいの標準的な焼き魚定食になるだろう。懐が寂しければ品数を抑えてカスタムできるのも、この食堂のうれしいところだ。

サンマは旬ではないが、焼き立ての効果なのか下の皿にたまるほど脂が乗っていた。スーパーで100円で売っているものより、心持ちサイズも大きい。家で魚を焼くとなると大変だが、300円で焼き立てを食べられるなら、度々通ってもいい気がする。

ご飯もこだわりの釜焚きコシヒカリで大戸屋と同じくらいおいしい。味噌汁は白菜の具が多めに入っていた。

ファミレスや牛丼屋でランチとなると、ついつい肉料理や揚げ物に偏ってしまう。その日の気分で魚も肉も選べる「まいどおおきに食堂」は、近所にあると便利だろう。丸亀製麺風のシステムで、一人客でも気を使わず大学食堂並みに種類豊富なおかずを選ぶことができる。注文・会計は流れ作業で時間がかからないのが売りだが、少し待ってでもぜひ焼き魚をお願いしたいところだ。

手作りの玉子焼きや、うどんも多加水製麺でこだわりがあるらしいので、ぜひまた通って試してみたい。