脂ぎったカツ丼好き野郎にはたまらない、アークランドの株主優待。卵が乗ったサクサクのトンカツが乗ったご飯は、普段使いの牛丼とは違う「ハレの日の料理」という趣がある。親子丼・天丼など丼もののバリエーションは数多くあるが、やはり王者はカツ丼だ。カロリー過多とわかっていても、景気づけにたまにカツ丼が食べたくなる。
優待券はリンガーハットと同じく中途半端な550円だが、これで最安メニューのカツ丼(梅)を税込でお釣りなく食べられる計算だ。おそらく今後の消費税増税を見越して、少し余分な金額に設定してあるのだろう。
リンガーハットは540円だが、メインの「長崎ちゃんぽん」は値上げで税込626円。優待券に追加料金なしで楽しむには、ミニサイズの「スナックちゃんぽん」とか「スナック皿うどん」を頼むしかない。ミドルちゃんぽんでも足が出てしまう。
卵とソースで迷うカツ丼
昼飯時の幹線道路沿いのかつやは、サラリーマンと肉体労働者のたまり場だ。最近は牛丼店でも女性の一人客をみかけるようになったが、かつやに女っ気はまったくない。映画の「トラック野郎」に出てくる食堂のようだが、マドンナ店員がいることもなく、レジのおばちゃんもトラック乗りのような堂々たる体躯だった。
カツ丼(梅)はロース80gだが、肉の量は竹で1.5倍、松で2倍(さらに卵も2個)になる。ほかに、やや高いヒレ肉のカツ丼やメンチカツ、エビフライとの組み合わせもあるが、とりあえず初回はロースを選んでみた。優待券の範囲に収まるメニューは梅しかない。牛皿定食のようにカツ丼と並んでトンカツ定食も用意されているが、キャベツと豚汁(小)が付き肉の量も120g~となるので、税込745円とやや高くなってしまう。
数年前、仕事で福井によく出張していたときは、ヨーロッパ軒でB級グルメのソースカツ丼をよく食べたものだ。駅前にはワンコインのカツ丼屋もあったが、やはり卵乗せよりソース味が標準だった。かつやにも普通のカツ丼と同料金で、卵なしのソースカツ丼がラインナップされている。単なるソースでなく「秘伝のタレ」とうたわれているので、今度はそちらもトライしてみたい。
梅で十分なボリューム。たくあんも盛り放題
久々にカツ丼を食べたが、梅ランクで十分なボリュームだった。並みの牛丼・豚丼より2倍以上の価格がするが、食後の満足度も値段相応だ。5分くらい待たされるが、しっかり揚げ立ての状態で届けてくれるのがうれしい。やはりトンカツはスーパーの惣菜より、お店でつくりたてをいただくのが幸せだ。
カウンター横に漬物の壺があり、なかなかおいしい細切りのたくあんが食べ放題だった。牛丼屋の紅ショウガはすっぱくてあまり得意でないのだが、たくあんは大好きなので拳一掴みくらいがっつり盛らせてもらった。このあたりのサービスも、牛丼屋よりかつやの方が一枚上手だ。
毎回もらえる?100円割引券
ほかのお客さんが支払い時に必ずチケットを使っていたので気になっていたのだが、会計後に次回使える100円分の割引券をもらえるようだ。
吉野家でもたまに50円引きの券をもらえるが、かつやは100円引きと太っ腹だ。500円以上で使えて株主優待券との併用も問題なさそうなので、次回はこれで竹サイズのソースカツ丼とか、夢の2倍盛り松ランクを試してみたい。