先日レジでもらった紙クーポンを生かして、ガストのモーニングに行ってみた。近所の店舗は9:00にオープンするので、朝食終了10:30まで1時間半しか提供されない幻のメニューだ。
朝だけグリーンスムージー値引き
クーポンが使えるのは、パンケーキの中でも豪華なスクランブルエッグセットの方。定価599円が549円とたったの50円引きだが、もともとガストのクーポン値引き率は低い。10~20円引きに比べればましなほうだ。
朝食メニューを見ると、洋食から和食までバラエティー豊かにそろっている。なかなか外で朝食をとる機会がないので、せめて11時まで提供してくれたらランチ代わりに使えて便利だと思う。
普段見ることのない朝食メニューの中には、めずらしいサービスもある。ドリンクバーの野菜ジュースとは違う「グリーンスムージー」が、朝だけセット価格149円に割引されている。ランチやグランドメニューには単品価格299円しか掲載されていないので、モーニングセットにしか適用されない価格のだろう。
ガストに健康的なスムージーは似合わない気がするが、半額なら試してもいいかなと思う。定価で299円払うなら、代わりに油でぎとぎとのポテトや唐揚げを食べたいというのがユーザーの本音だ。
ガストのコーヒーマシンの違い
クーポンのパンケーキセットにはドリンクバーもついてくる。最近はガストのコーヒーマシンも豆から挽くようになって、だいぶ味がましになった。劇的にうまいというわけではないが、イケアのレストランやコンビニ並みにはいける。
ガストにコーヒーを抽出する機械は3台あり、そのうちひとつはブラックしか出てこない(ミルク入りはなし)。店員さんに聞いてみたところ、「豆は一緒だが挽き方がちょっと違う」とのこと。ブラックは苦手なので試さなかったが、違いがわかればコーヒー通といえるかもしれない。
料理の待ち時間も含めてカフェオレを3杯、100%オレンジジュースとスープを1杯ずついただいた。せっかくドリンクバーを利用するなら、最低このくらいは飲んでおきたい。
中身ぎっしりパンケーキ
ガストでパンケーキを食べるのは初めてだ。第一印象は先日食べたナンと同じで、予想していたのとちょっと違う。パンケーキというよりホットケーキに近い気がした。
そもそも両者の違いは明確でない。最近食べた高級パンケーキ、ビルズのものに比べると、しっかり焼かれたどら焼きみたいな感じだ。中身はやわらかいが、わりとぎっしり詰まっていて食べごたえがある。
パンケーキが高カロリーな理由
ガストのパンケーキ・スクランブルエッグは、ほかの朝食メニューと比べて高カロリー。900kcal以上あるその内訳は、マーガリンとメープルシロップが大半だろう。
パンケーキはそのまま食べてもいけるくらい、ほんのり薄く味付けされている。しかし豪華なトッピングが付いてくるので、併用しないのはもったいない。
バターだけでも十分なところ、シロップを全量かけると皿の上が沼のようになる。全部載せしたパンケーキはほとんど脂肪と糖分の固まり。ケーキのように退廃的だが、主食に分類されると罪悪感が弱まる。
パンケーキにサラダ、ソーセージ、ベーコン、卵とプレートの上は彩り豊か。スクランブルエッグは薄味なので、こちらはケチャップが推奨。トッピングだけで「塩・糖・脂」ばっちり摂取できてしまう、バランスの良いジャンクフードだ。
朝のガストはタバコ臭い
朝のガストは客層も雰囲気もちょっと違う。BGMはエレクトロニカでアレンジされたエリック・サティが流れていて、旅先のホテルで朝食をとっているような気分になれる。
昼はボサノヴァ、夜は洋楽のポップアレンジなど、時間帯によってBGMも使い分けられているようだ。この価格帯のファミレスにしては、結構センスがいいと思う。
なんとなくタバコ臭いと思ったら、喫煙席でもくもく煙が上がっていた。全席禁煙になるのは10:30からだったようで、朝の時間帯は逆に愛煙家が集まってくる。
分煙方式はジョナサンと同じで扉はなく、ゆるくゾーニングされているだけ。全面禁煙のお店が増えたおかげで、少しでもタバコの臭いが残っていると気になってしまう。
ガストの朝食メニューに興味はあるが、その時間帯はスモーカーが多いがネックだ。喫煙席から離れたレジ近くの薄暗い席に座れば、少しはましになるかと思う。