武蔵小杉デリスのタルト&カフェはフジオフード株主優待で500円引きに

武蔵小杉駅前にはフジオフードシステムの株主優待を使えるお店がたくさんある。前回は東急フードショーの「はらドーナッツ」を紹介したが、ミスドとは違うオイルカットの無添加ドーナツで、店舗もおしゃれだった。

駅前のセレブな百貨店、武蔵小杉グランツリー

タワーマンションが立ち並ぶハイセンスな駅前エリアで、ひときわ目立つ複合商業施設がグランツリーだ。セブン&アイ・ホールディングスの運営で、1階にはイトーヨーカドーも入っている。ワンブロック挟んでイオン系列のフーディアムもあるので、どちらのカードホルダーでも買物に不自由しない恵まれた地域だ。

日常利用のスーパーの隣にBEAMSとかURBAN RESEARCHのセレクトショップが並んでいるのはさすが武蔵小杉だ。間違っても2階でヨーカドーのPB衣料とか安い日用品は扱っていない。このエリアにGUはないが、かろうじて東急スクエアの方にユニクロは出店している。今となってはユニクロもそれほど安くないが、ムサコマダムファッションの外し技として需要があるのだろう。

デリスのタルトはホールサイズで買える

グランツリー内のフジオフード系列店は、1階のホノルルコーヒーと2階のデリスタルト&カフェがある。ホノルルコーヒーは飲食店ゾーンの真ん中にあり、休日の昼過ぎで並んでいたのでスキップした。2階に上がると、フレンチトーストファクトリーは10人以上くらいの行列だったが、デリスの方はがらがらだった。

500円の優待券を2枚使って1,000円のケーキセットでもよかったが、すぐに雨が降る予報だったので時間のかからないテイクアウトを選んだ。人気No.1はいろんな果物が乗ったフルーツタルトだが、見た目シンプルだが大粒の実がぎっしり詰まったブルーベリータルトに魅かれた。

いずれも1カット税込831円の高級スイーツである。一緒にもらったパンフレットによると、ホールサイズでも購入できて、フルーツタルトは税込8,423円、ブルーベリーなら9,180円と驚きのお値段だ。面積を計算すると通常サイズは12等分されているようなので、1cutの10倍程度でwholeが買えるのはお得である。

それに比べると、店舗でのセレクトビュッフェは120分2,500円のフリードリンク付きで、わりとリーズナブルに見える。このサイズなら全種類コンプリートしてホール相当の12個くらいは食べられる自信がある。

お持ち帰りでオレンジジュースをもらえた

タルトを持ち帰り用の箱に詰めてもらっている間に、席に座ってオレンジジュースを無料でいただいた。タルトは高いが、その分なかなか気のきいたサービスだ。ジュースも果肉入りの100%で本格的だった。

果肉たっぷりのブルーベリータルト

ブルーベリーのタルトは断面を見ると、チーズケーキの上にほぼ同じくらいの厚みの果実がゼラチンで固められて盛られている。ケーキというよりほぼフルーツそのものを食べているような気がする。果物も旬のものが使われていて、秋には柿や葡萄のタルトも発売される。ちょっと早かったが7~10月にはめずらしいいちじくのタルトも出てくる。

固めのタルト生地は最下層から側面までしっかり支えているが、個人的にはもっと生地が厚い方が好みだ。大福やよもぎ餅でも中身のアンコより皮の餅が気になり、クレープもほとんど皮だけの安いバターシュガーが好きだったりする。ミルクレープみたいに「ほとんど生地しかないタルト」を誰かつくってもらえないだろうか。

ブルーベリーの果肉が甘くて中間層のケーキ部分は印象が薄かったが、レア気味のチーズがメインだったと思う。さすが材料と製法にこだわった高級スイーツで、見た目も味も非の打ちどころがなかった。お土産にもおすすめだ。

デリスタルト1個の値段で、はらドーナッツのプレーンが7個は買える。2,500円の焼肉・しゃぶしゃぶランチ食べ放題くらいの価格でタルトのビュッフェが楽しめる。フジオフードの株主なら、武蔵小杉で暮らすとスイーツ天国を思う存分楽しめるだろう。