すかいらーく系列のファミレスとしては、ガストと肩を並べる店舗数のジョナサン。街を歩けば1kmごとにどちらか出くわすくらいの頻度で、近所に乱立している。
ガストに比べるとやや割高なメニューなので、強いて行く機会は少ない。日替わりランチもジョナサンならさすがにワンコインとはいかない。せっかくクーポンを入手したので、この機会にグランドメニューも試してみようと思ってジョンサンをはしごしてみた。
ジョナサンのドリアは野菜で勝負
まず試したのは「1日分の緑黄色野菜が摂れるドリア」。定価799円のところ、クーポンで100円割引になる。
名前が長くて仰々しいが、そこは「サイゼリヤのドリアとは違うのだよ」というジョナサンの矜持がうかがえる。よく考えると799円の緑黄色ドリアで、例のミラノ風(299円)は2皿食べてもお釣りがくる価格だ。あらためてサイゼリヤのドリアはコスパとすばらしいと思う。ガストの最安ミートドリアも399円と、サイゼリヤにはもう一歩及ばない。
1日分の野菜が摂れるとあって、ブロッコリーがごろごろ入っている。他の固形物はジャガイモに見えたが、芋も緑黄色野菜といえるのだろうか。チーズも濃厚で満足度が高い一品だ。サイゼリヤより2倍うまいかというとそこまででもないが、これで日ごろの野菜不足を補えるなら、優待ランチでルーチン化しても悪くないメニューといえる。
ほうれん草ソテーがおいしい
優待券2枚で予算千円と考えると、サイドメニューをいろいろ試せるのがうれしい。ひとまずファミレス定番の「ほうれん草とベーコンのソテー(250円)」を頼み、さらにクーポン割引でジョナサンサラダも追加してみた。
ジョナサンの名前が付いたこのサラダ、定価250円とそこそこするが、トマトの輪切りが乗っているくらいで実はたいした内容でない。クーポン割引がなければ二度と頼みそうにない微妙なメニューだ。
ほうれん草ソテーはバターの風味が香ばしい。これとコーンスープ、チキンの唐揚げという3点セットがそろえば幸せになれる。なぜファミレスのソテーや唐揚げはここまでジューシーでおいしいのだろう。最近、家で自炊するときは油を使わず煮物だけになってしまったので、ときどき外食でバター炒めを食べるのは至福のひとときである。
蟹のスパゲッティを大盛りで
さらにクーポンで試したのは「紅ずわい蟹のアメリカンソーススパゲッティ」。こちらも名前が長いが、パスタにしては定価899円となかなか高価なメニューである。蟹というのが魅力の一つだが、実物を見るとどうやらペースト状のトッピングがちょこっと乗っているだけで、むき身でごりごり混ぜてあるわけではなかった。
アメリカンソースの由来は不明だが、ちょっと濃い味のトマトソースに感じる。プラス100円で大盛り(30%増量)にしておいたので、ボリュームはなかなかのもの。蟹の身の部分は一瞬で食べ終えてしまうので、途中から飽きてくるくらいだ。ジョナサンでは任意で粉チーズももらえるので、途中からかけまくってもよかっただろう。
「ランチタイム特別価格」の120円セットサラダも付けたのだが、お値段2倍のジョナサンサラダと比べても遜色ないサイズだ。一体ジョナサンサラダの売りというのは、薄いスライストマト以外に何があるのだろう。
ジョナサンはすかいらーく系列店の中ではガストとかぶっているわりに値段が高く、いまいち近寄りがたいイメージがある。しかしメニューは和食や丼ものにグリル系とバリエーション豊富なので、株主優待券を大量ゲットしたこの機会に少しずつ通って究めてみたいと思う。