ブログ用にたまにイラストを描きたいのだが、スキャナーが使えなくなってしまって困っている。これまでは昔ながらのやり方で、鉛筆で下書きした上からトレーシングペーパーをあててペンでなぞり、スキャンしてからPhotoshopで修正・着色していた。ペンで描き間違うと、思わずCtrl+Zを押して「やり直し」したくなるが、現実世界にそんな便利な機能はない。
そういえば手元のノートPC、Dell XPS(9343)のディスプレイが、IGZOのタッチパネルであるのを思い出した。普段ブラウザ画面をスクロールするとかでたまに使うときもあるが、指紋でべたべたするので、モニタに触れる機会は少なかった。
極薄ベゼルで11インチサイズに13.3インチのQHD+(3200×1,800)解像度という変態ノートPCだが、まだ秘められた機能があるかもしれない。XPSの現行モデルもQHS+の方はタッチ対応だ。
試しにペイントを立ち上げて指でなぞってみたら普通に線を描けたので、これはいけると思って近所の家電屋にスタイラスペンを買いに走った。やはりデジタル世代は直接画面で絵を描けた方がスマートだ。
ヤマダ電機で価格中程度のスタイラスペンを購入
ビックSuicaカードを作った上に株主優待もあるので、家電はビックカメラで買うと決めている。しかし系列店のコジマでも家から数キロの距離なので、仕方なく近くのヤマダ電機に行ってみた。スマホのアクセサリーコーナーにいくつか並んでいるペンのうち、5,000円もする高級品や、ディスク状のペン先の製品がおもしろいと思った。
安いものではツムツムとかスマホゲーム用の1,000円以下のものもあったが、ひとまず実用に耐えうるかどうかテストのため、税込1,490円の見た目普通なペンを買ってみた。直径6/7mmであまり違いはないが、両端にサイズの違うペン先が付いているので便利そうだ。
ヤマダ電機のポイントは結構たまっていたと思うのだが、1年間利用がなかったため失効してしまっていた。非常に残念だ。やはり普段使いの家電屋は一店舗に集約した方がいい。
スタイラスペンでは線が途切れでダメだった
家に帰って意気揚々とペンで画面に触れてみたが、一瞬うまくいったと見えたものの、線が途切れ途切れになってしまうという問題に気づいた。ゆっくりと大きなストロークでなぞると比較的途切れないようだが、細かく描き込もうと思うと、全然反応しなくてイライラする。
ペイントではダメで、Adobe系のイラストレーター、フォトショップでも同様だった。これはソフトウェアではなく、ハード・OS側、スタイラスとの相性の問題と思われる。
コントロールパネル>ペンとタッチから、
長押し右クリックをオフにしたり、
ダブルタップの判定をシビアにしたり、
いろいろ設定を変えてみたが効果はなかった。
静電容量式だと思うので、ペンの持ち方を変えたり工夫したがそれでも変化はなし。ネットで調べると、スタイラスはペンによって当たり外れが多いらしいので、やはりちゃんとしたお店で評判がいいワコムのスタイラスなど選べばよかったかもしれない。
今回買ったナカバヤシDigioのLightTwinタッチペン、1,490円と決して安物でも粗悪品でもないと思うが、DellXPSとの組み合わせではまったく使い物にならず残念だった。
スタイラス<指<マウスの順で描きやすい
指で直接ディスプレイをなぞると、線が途切れず安定して描けるが、細かい作業をしようとすると、指で画面が隠れて見にくい。特に目を丸く描いても点にしかならず、描画判定の解像度も低そうだ。
結局、やりにくいがマウスで描くのが一番早いと思った。まっすぐ線を引けず、思わずぶれたりもするが、そこは消しゴムツールやUndoで修正を繰り返しながら、精度を上げていくことはできる。
マウスでがんばって描いてみる
せっかくPhotoshopを立ち上げたので、ついでに何か描いてみようと思った。特に意味はないが、ミスター・プレジデント・マッド・プロフェッサー・バージョン。
マウスで絵を描くなら、PhotoshopよりIllustratorのペンツールで線を構築していく方が速いかもしれない。ベクターデータで縮尺も自在だし。
パソコンで直接絵を描けるようにする選択肢
以前iPadのお絵かきアプリを試したときは、かなり使えると思った。SurfaceとかWindowsPCでも、専用ペンが付いている機種なら精度が高いのかもしれない。
- DellXPSのままスタイラスペンをグレードアップする
- ノートPCをSurface Proにグレードアップする
- 他にもいろいろ使えそうなiPadを買い増す
- 手描きに戻して大人しくスキャナーを買う
いろいろ選択肢はあるが、結局また4を選びそうな気がする。今まで何度かお絵描きやスケジュール管理をデジタル化しようと試みたが、アナログな紙と鉛筆にはかなわなかった。
最近Koboで本を読むのが苦にならないので、電子書籍のように、いつかペンタブレットがスケッチブックを完全代替する日が待ち遠しい。いや、すでに適切なプロ用機材に投資すれば切り替えできるのかもしれないが、できれば低予算で…。