ユニフレーム焚き火テーブルをデスクに乗せてスタンディング化

正月休みにネットで「座って働くと寿命が縮む」という記事を読み、年明けから早速立って働き始めた。

健康的なワークスタイルには人一倍関心を持っていて、格安で入手したSteelcaseの高機能チェアには信頼を置いていた。ところがまさか「座る」こと自体が心臓病のリスクを増加させるとは、盲点だった。

かつてアーユルチェアの2週間モニターで挫折したことがある。坐骨で座るのは確かに背筋が伸びて体によさそうだが、お尻が痛くて長時間は耐えられなかった。

健康と快適さが両立しないことは身に染みているので、自分に立ち仕事が可能なのか半信半疑だった。とりあえず適当丈夫そうな段ボール箱を机の上に置いて、立ったまま仕事するスタイルを始めてみた。

アウトドア用テーブルをオフィスで使う

椅子の機能性にはうるさいが、テーブルは適当な高さの台があれば、何でもよいと思っている。軽くて折りたためるアウトドア用のテーブルは、各社一通り試したが、天板が樹脂のタイプは側面のアルミ材が腕に当たって痛いと気づいた。

そこで脚の開閉機構が美しいコールマンのウィングテーブルを愛用していたが、残念ながら廃版になってしまった。

代わりにロゴスのオートレッグテーブルを買い増したが、こちらの方がやや幅広で足元の空間にゆとりがある。特に作業中に座りながら、足を組み直すのが楽である。

PC作業なので天板はアルミのすのこで構わないが、書き物をする時だけ下敷きを敷いていた。透明なデスクマットを敷いてもよい。

スタンディングにおすすめのミニテーブル

段ボール箱を置いただけのスタンディングデスクを数日使ってみて、わりといけそうな気がした。背筋が伸びて姿勢がよくなり、仕事もはかどって一石二鳥だ。

段ボールはちょっと貧相なので、アウトドア用の折りたたみテーブルに切り替えた。ロゴスやキャプテンスタッグから出ている、90×60cmの広さで2段階に高さを変えられるテーブルが便利だ。

その後、引っ越しを機会にロゴスのオートレッグテーブルに合わせてGSIのマイクロテーブル(ラージ)を導入した。少々高価だが、上下ともアルミ素材になって統一感が増し、さらに安定性も高まった。

たいていのテーブルは天板の高さが70cmに設計されている。GSIのように37cmのミニデスクを乗せると合計1m強になり、身長172cmくらいにはちょうどよく感じる。

スリッパを履くとまた最適な高さが変わってくるので、足にスペーサーをかませたりして微調整するとよい。

モニターアームの併用でさらに便利に

ミニテーブルの上にディスプレイを置くとさすがにぐらつくが、デスクの上に電話帳でも重ねて、その上にベースを設置すると安定感が増す。予算があれば、さらに進んでエルゴトロンのモニターアームを導入するのもおすすめだ。

4KモニタをDellの23.8型からJAPANNEXTの28型に替えたら、さすがに頭が重くてアームが垂れ下がってきた。その場合は、ミニテーブルとディスプレイの間に、名刺入れのケースや適当なスポンジをかませると解消する。

東急ハンズで固めのEVAフォームを買って挟んだらちょうどよかった。カラーも豊富で、地味なグレーが気に入った。

ついでに自宅もスタンディングスタイルに

自宅には普通のテーブルしかないが、やはり家でも立って作業したいと思うようになってきた。部屋のデスクは天板が木製のナチュラルテイストなので、同じく木製のミニテーブルを探してみた。

キャプテンスタッグやテントファクトリーに安くてよさそうなテーブルがあるが、広さと高さがマッチするものは見当たらない。木製にこだわるなら、すのこを適当に切って自分で作った方が早いかもしれない。

結局、サイズ感重視でユニフレームの焚き火テーブルを購入した。天板55×35cmに高さはGSIと同じ37cmでばっちりだ。7,500円と高価だが、耐荷重も大きくしっかりした作りで、評判が高い理由が分かった。

特に、収納時に脚を収納する仕組みが見事だ。折りたたんで端部のクリップで留めるだけなのだが、天板の厚みの中にすべてのパーツが収まってしまう。この点は、脚をネジ止めするタイプのテーブルより、焚き火テーブルの方が格段に便利である。

端っこの方に肘を載せてよりかかると倒れそうになるが、それさえ気をつければ不満はない。天板は厚手のステンレスで、端部を木でカバーしている。木材部分の経年変化も楽しめそうで、所有欲をくすぐる良品だ。

高価なスタンディングデスクはいらない

オフィス家具メーカーから昇降機能のついたデスクが出ているが、高すぎて手が出ない。一度、知り合いのオフィスを訪問した際、電動で天板が上下するタイプのものを試させてもらったが、価格を調べたら10万円以上していた。

Bauhutteなどの格安昇降デスクも出ているが、見た目がチープでいまいち欲しいと思えない。

唯一イケアのSKARSTA(スカルスタ)というデスクだけが、シンプルな見た目で価格も19,990円とお買い得に思われた。少し割高だがAmazonでも売られているので、イケアが遠ければ通販で手に入れるのもありだ。

右側のレバーでくるくる昇降させるのは、電動式に比べて骨が折れるが不可能ではない。食事時は天板を下げて座るなど、フレキシブルな使い方ができそうだ。

しかし、アウトドアテーブルの軽さと収納性に慣れてしまったので、今さらヘビー級のデスクに買い替えるのは気が進まなかった。模様替えや引っ越しの際に、折りたためないテーブルは一番取扱いに困る。

結局、スタンディング用の高価な昇降デスクは不要だと思った。就職先に元から設置されていればラッキーだが、わざわざ高いお金を払って買い替えるほどではない。天板昇降機能は便利かもしれないが、ミニマリストはあえてアウトドア用のテーブルを選ぶ。

最終的に焚き火テーブルに落ち着いた

段ボールからアルミ製まで様々なミニテーブルを試したが、サイズと安定感のバランスから、ユニフレームの焚き火テーブルがベストだと思った。

結局、自宅用に買った焚き火テーブルをオフィスにも導入した。15インチ程度のノートPCを置くのにちょうどよいが、デスクトップPCでもテンキーレスのコンパクトなキーボードなら差支えない。

気が変わったら簡単にどけられるし、もちろんキャンプの際にも持ち出せる。その後、思うところあってスタンディングスタイルを一時中断しているが、焚き火テーブルは押し入れの中のPC台になったり、活躍の場を選ばないアイテムだ。