新型コロナウイルスによる肺炎対策で、どこのお店でもマスクが売り切れている。
近所のスーパーやドラッグストアを5店舗回ったが、箱入りも個包装も普通のマスクはすべて品切れ。唯一「めぐりズム」の蒸気マスクだけは棚に並んでいる。
さすがにコスパが悪いので、手持ちのマスクで代用する方法を考えてみた。
肺炎の流行が収まるまで毎日マスクを着けるとしたら、紙製より布製。ガーゼを挟んで洗濯、使いまわしできるタイプの方が経済的ともいえる。
医療用のマスクは売り切れだが、夜間保湿用のシルク製マスクならまだ通販で手に入る。これでも間接的な感染予防には十分役立つと思う。
※ダメ押しで自転車用のフェイスカバーも追加購入しました。マスクと二重がけで日焼け対策も万全です。
(2020年4月4日更新)
保湿用のシルクマスク
1月中にうっかり買いそびれて、自宅のマスク在庫を切らしてしまった。残りは不織布の個包装タイプが1枚のみ。
家に余計な備品をストックしたくないミニマリストだと、不測の事態でピンチにおちいる。体に脂肪が少ないと動きやすいが、飢餓状態になると真っ先に死ぬ。
中国製なら通販で千円以下
タンスの中を探したところ、昔買ったシルク製の保湿マスクが見つかった。
アルファックスの「大判 潤いシルクのおやすみマスク」。2020年2月6日現在、ネット通販でも在庫はあるようだ。
※2020年3月18日現在、おやすみマスクも売り切れのようです。同社の快眠鼻呼吸マスクならまだ在庫があります。しかしよく見ると鼻は覆われていないタイプなので、ウイルス対策には役に立たないかも…
※2020年4月4日現在、快眠鼻呼吸マスクも在庫切れになっています。今でも手に入るシルク系のマスクはこういう「首までカバー型」。
同時に首の日焼けも防げてよさそう。プロテクト効果も普通のマスクより高そうに見える。
シルクマスクは絹製にしては、実売1,000円以下とずいぶん安い。中国製だが数年使っても特に壊れる気配はない。かれこれもう10回以上、洗濯機で洗ったと思う。
マスクは売り切れだが、医療用のガーゼなら薬局で手に入る。ガーゼを切ってこのシルクマスクに挟めば、厚みが出てフィルター効果は多少アップする。
何でも顔に巻けばいい
そもそもN95規格の業務用マスクでもなければ、空気中のウイルス吸入は防げない。
ただし物理的に顔を覆うことで、感染者の咳で出た飛沫を直接吸い込んだり、それが自分の手を介して口や鼻に付いたりするのは防止できる。
飛沫とダイレクトに接触するのを防ぐ目的なら、どんな種類のマスクでも布でもいいはずだ。別にスカーフや手ぬぐいを顔に巻いても、市販マスクの代りになると思う。
シルクマスクは夜間も使える
肺炎やインフルエンザの流行が収まったら、シルクマスクは本来の保湿用途でも活用できる。
自分は昔から鼻炎で口を開けて寝るクセがある。寝ている間に喉が渇かないよう、冬はシルクマスクを使っていた。
就寝中に口の中が乾燥するのを防げるので、喉の保湿や風邪の予防に効果がある。さらに唾液の減少による口腔内の細菌増殖も抑えられ、歯周病や口臭予防も間接的に期待できる。
不織布・綿素材のマスクに比べて、シルク製はやはり肌触りがよい。ヒモの長さはプラスチックのアジャスターで調整できるため、ゆるくセットすれば寝ている間に耳が痛くならない。
冬のインフルエンザ対策だけでなく、年中着用しても気にならない着け心地だ。
洗濯して何度も使えるのも経済的。出張先のホテルや、電車や飛行機で仮眠を取る際の乾燥対策としても役に立つ。
蒸気マスクも悪くない
今でもかろうじて店頭で手に入る花王の「めぐりズム」。
ここぞという外出の際は、別にこれでも肺炎感染予防に効果はあると思う。
飛沫感染は防げないが、接触感染はシャットアウトできる。蒸気が出るため普通のマスクより保湿効果は高い。
デメリットとしては値段が高いのと、肌への密着度は低いこと。開封後10分くらい経って蒸気の放出が終わると、じめっと湿った生ぬるい固まりに変わってしまう。
その後は重たい雑巾を顔に当てているようで、あまり気持ちのよいものではない。普通に使うなら着用時間はマスクが冷え切る30分が限度だと思う。仮眠用としてはちょうどよい持続時間だ。
めぐりズムは通販で10枚まとめ買いすれば1枚150円程度。普通のマスクよりは高いが、驚くほど高価というわけでもない。
※いつの間にか通販ではめぐりズムまで品切れ中。コロナ対策以外にも使える癒しグッズとして、脚光を浴びているのだろうか。
飛行機の機内は乾燥するので、海外出張する際にホットマスクをよく着けていた。
ラベンダーやゆずなど香りの出るタイプなら、リラックス効果も期待できる。
マスク着用はもはや社会的マナー
地方都市の駅構内を歩いたら、およそ半分以上の人がマスクを着用していた。電車で東京都心に出たら、マスク着用率はもう9割くらい。
ここまでマスクが普及すると、電車内で着けてないこと自体が気まずい感じになってくる。
安いマスクはもう手に入らないので仕方ない。しかしマスクなしでうっかり咳やくしゃみでもしようものなら、犯罪者扱いされてもおかしくない。
風邪の予防効果はさておき、公共の場でのマスク使用は咳エチケットとして常識。電車でマスクを着けてない人は、パンツを履いていないのと同じくらい気恥ずかしいものだ。
「もう布でも包帯でも何でもいいから顔に巻いておけ」という事態。
高額で転売される闇マスクを買うくらいなら、ハンカチに紐でも付けて手作りした方がましといえる。
日本製の高級シルクマスク
そう考えれば新型肺炎が収まってからでも使いまわせる、シルクマスクやめぐりズムを買うのも悪くない。
※これも売り切れました。
日本製だと価格は2倍くらい高くなるが、耳に引っ掛ける部分までシルク素材でできている。
長く使うなら高級品を何枚かそろえて、毎日着用→洗濯ローテーションしてもいいと思う。
花粉対策も兼ねる
風邪対策のマスクはそのまま春先まで花粉対策にも使える。
たまたま風が強くて寒い日だったが、暖冬のせいか2月に入るともう花粉が飛んでいる気配を感じた。すでに目がチクチクするくらい違和感がある。
コロナウイルスは目の粘膜からも感染するという。新型肺炎と花粉の対策を兼ねて、密着型の透明アイマスクなんか開発してもらえるとうれしい。
今年の冬は新型肺炎、花粉の早期発生と外に出たくない理由ばかり。しかし家に引きこもってばかりで運動しないと、体力や免疫力が弱まってしまうおそれもある。
たまには電車に乗って、少しずつ他人と接触しながらウイルスに体を慣らしていった方がいいのかもしれない。しかし肺炎がアレルギー的な反応だとすると、許容量を超えた時点で病が発現するともいえる。
いろいろ考えると、今はしばらく家でじっとしている方が無難な気もする。
(追記)自転車用のフェイスカバーも購入
そろそろ外の紫外線も強くなってきたので、日焼け対策も兼ねてパールイズミのフェイスカバーも買ってみた。
カラーはブラックとグレーがあり、首筋のスナップボタンで締め付け具合を調整できるユニセックス仕様だ。
ためしに自転車に乗って着けてみたが、さすがロードバイク用のアパレルメーカーが作る専用品。口まわりにゆとりがあって呼吸しやすく、耳から首までしっかり日射をガードしてくれる。
サラサラしたポリエステル素材なので、これから暑くなる季節にも問題なく使えそうだ。
口の下に隙間があるので、コロナウイルスの対策に役立つかというと微妙。ただし自分のくしゃみで飛散を抑える効果は大きそう。
なによりも見た目の「完全ガード感」が半端ない。普通のマスクと重ねてかぶれば、ウイルス・花粉・日焼け対策まで万全の備えになる。
顔のまわりだけ、ちょっとした防護服を着ているような雰囲気をかもし出せる。手持ちのマスクを切らしたら、自転車用のUVフェイスカバーでも足しになると思う。
パールイズミのFA-3、今ならまだ手に入ります。