ロマサガRS、Very Hardの後半難易度が異常。バレンタインも無理…

ロマンシングサガ リ・ユニバースのシナリオは少ないが、同じクエストをNormal / Hard / Very Hardの3種類挑戦できる仕組みになっている。まるでシューティングゲームのような難易度設定で、同じ敵キャラでも後半は格段に強化される。

このシステムは、やり込み系のプレイヤーを飽きさせないうまい工夫だと思う。普通にプレイしていて、がんばればNormalはクリアできる。しかしHardやVery Hardの後半となると、何時間も周回バトルしてキャラの能力値を上げないと、とうてい太刀打ちできないレベルに設定されている。

そして周回には「スタミナ」という第2の課金要素がからんでくる。RPGでステータスを上限まで上げるのは苦行だが、通常クリア以外に楽しめる、もうひとつのカルチャーといえる。とこがソシャゲは行動時間に限りがあるため、スタミナ補給アイテムを買わないと、レベル上げもままならない。

VH4-1-5というゴール

とりあえずVery Hard 4-1-5というサブゴールまではたどりつけたので、あとは趣味のパーティーを育成する楽しみ方に切り替えた。ある意味ロマサガRSとは、「1-2-6. 頂きの扉」や「4-1-5. 影に潜んで」にたどりつくことが目的のゲームといえる。

クリア後にひたすら「水龍」や「泥の国の兵士」を狩る生活は、「人生ゲーム」を連想させる。高級住宅地に上がった後の気楽な趣味とみるか、開拓地で労働に明け暮れるとみるかは、考え方次第だ。

毎日何10体ものアデプト、ノービスを斬殺し、「今週は(速+)付きカタールを何個集めたか」という勝負。キャラのステータス上限値に達するまで、あと一か月は楽しめるだろう。末端のAキャラまですべて最強にする目標を立てるなら、1年経っても終わらない。

秘伝書はウィークリーミッションでしか手に入らないので、キャラ5人分の技・術をすべて覚醒させるのに、あと3か月はかかる。その頃には、念願のSS主防具も入手しているだろう。

課金しても無敵でない

一軍パーティーの戦闘力は2.3万くらいだが、オートで戦っても能力値は上がりにくくなってきた。4-1-5以外では全力AUTOでも負けるときがあるし、手動で周回するのはつらすぎる。これ以上のレベル上げ・高難易度クリアは、一部の才能あるプレイヤーしか挑めない異世界だと考えたい。

ロマサガRSの場合、ここで課金しても解決するわけでないというのがユニークだ。たとえガチャで強そうなSSキャラを引き当てても、遠征・周回駆使しても実用レベルに育てるのに数日はかかる。各種のボス向けに、いちいち属性や装備をそろえるのも面倒だ。

もう2段階くらい上の遠征ミッションや、SS装備品を追加して、ジュエルでチケットを買えるようにしたら儲かると思う。現状では、いくらお金を積んでも最強防具のヒドラレザーが手に入るわけではない。

バレンタインの戦果

2月に始まったバレンタインのイベント。ストーリーはどうでもよいが、とりあえず4-1-5以外にすることがないので進めてみた。

出てくる敵キャラは同じだが、今回はやたらと数を増やす方向でバリエーションを出している。どのクエストも、ザコ敵3体→3体→5体みたいな感じで、物量で攻めてくる。

さすがに打耐性のあるスライム5体に並ばれると、体術メインの二軍パーティーは歯が立たなかった。単体攻撃しかしてこないので、ここはパリィのベアを前衛に立たせるのが正解だろう。

戦闘力2.3万の最強パーティーに切り替えれば、Hardのねずみはこなせる。Very Hardも8まで行けた。ヘルハウンド3体との連戦は、さすがに熱属性の対策をしていないと厳しい。VHのボスねずみまで行けるプレイヤーは、かなりの上位層だと思う。

結局今回のバレンタインは、適当にチョコを集めてオーラムや帰還チケット、宝石と交換して終わり。これ以上、似たような役回りのキャラは必要ないので、報酬のコーデリアSも興味はない。

技のパロディーで興ざめ

ジュエルは十分貯まっているが、今回のピックアップガチャはネタキャラばかりなので、スルーしようと思う。メインストーリーの攻略にも、とりわけ有利という風には見えない。

クリスマスでサンタ衣装、正月で着物というコスプレはまだ許せたが、バレンタインで技まで「チョコなんとか」になると、さすがについていけない。単に名前がふざけているだけでなく、発動時のグラフィックが妙に凝っていて、チョコやハートが出まくるのは確信犯だ。

ネタっぽいキャラでも、ガチャを回して入手しないとシナリオクリアできない訳でもないのが、せめてもの救いといえる。今のところ、イベントキャラがいればボスの弱点を突けて若干有利という程度。

すでに育成した既存パーティーでも、少なくともHardならネズミに勝てないことはない。むしろ新規育成するより、持ち札を組み合わせた方が攻略も速い。限界まで育成したとしても、Very Hardのボス戦で勝てるかは運次第という噂もある。恐ろしいゲームバランスだ。

ロックブーケの「女性縛り」はよかった

バレンタインはいまいちだが、ロックブーケ戦の「女性キャラ限定」というひねりはおもしろかった。

ゲーム開始時から鍛えていたシャールSSで、開幕OD無双三段(突弱点)を打ち込んでも、一発では倒せない。テンプテーションで魅了される確率はほぼ100%なので、2ターン目から同士討ち殺人マシーンと化す。

男性キャラが使えないので、今まで見向きもしなかったマイナー女性キャラを起用する羽目に…。弱小ながら、弓で弱点を突けるツィー・リンを育てていたのはよかった。いずれ「人外キャラでないとこなせないクエスト」みたいなものが出てきたら、ひそかに育成中の野獣パーティーも日の目を見る。

脇役のイベント限定に期待

攻撃・防御属性以外にも、サブキャラを活躍させるボス戦の縛りはどんどん増やしたらいいと思う。ロマサガRSの売りは「使えるAキャラの多さ」なので、イベント限定ガチャがトップクラスの人気キャラばかりなのはもったいない。

ゲラハやシエロのSSが出たら、ぜひとも貯めたジュエルを放出してガチャを回したいところだ。これ以上エレンやアイシャのバリエーションを増やすより、クリスマスゆきだるまのように脇役に脚光を当てた方が、長続きすると思う。

ガチャを回すのは攻略より収集目的

旧作ファンの中には、コスプレやパロディーノリでそこまで盛り上がれない層もいるはず。せいぜい攻略に必要な技・術があれば、既存キャラへの継承のためガチャを回すという程度。その意味では、パリィ持ちの正月ポルカ、回復持ちのロックブーケは魅力的だった。

しかし、そもそも攻略すべきメインストーリーに続きがないので、焦ってガチャを回す必要性を感じない。イベント限定のコスプレキャラを集める人は、全キャラ収集を目指すコレクター志向の人だろう。

季節のイベントはそのうちアリ関連とか、好きなエピソードが追加されたときだけ本気で取り組めばいいと思う。お盆の時期に「ガラテアの洞窟寺院跡」とか、肝試しっぽくていいんじゃないだろうか。