格安X型キーボードスタンドをヤマハのシンセサイザーMX49用に加工

ヤフオクで中古購入したシンセMX49を部屋に常設できる場所がなく、練習するたびに出し入れするのが面倒なので、スタンドを買ってみた。

キーボードのスタンド選びに悩む

MXシリーズ用のヤマハ純正品スタンドLG-1は、さすが専用品とあってフィット感がよさそうだ。ただ価格もお高く、アマゾン~楽天でも12,800円はする。

迷ったが、そのうち61鍵とか別のキーボードに替えるかもしれないので、安価なスタンドで済まそうと思った。アマゾンに出ていた謎のCLASSIC PRO製 X型スタンドKST10Xが税込・送料込みで1,922円。注文して2日で届いた。

MX49を載せてみると、元がコンパクト型のキーボードなので、スタンドの方が本体よりかなり出っ張ってしまい不格好だった。

なるべく壁に寄せて場所を取らないようにしたいので、ソードオフ/ショートバレルのショットガンのように、金ノコでパイプを切り詰めてみた。また49鍵なので幅が狭く、X型スタンドの宿命として高さを下げ過ぎるとキーボードが載らない問題がある。まあこれは板かなにかを渡して支えれば済みそうだ。

パイプを切断して金属加工

スタンドを触って持ってみた感じ、材質はアルミと思われる。端部はゴムのカバーと、プラスチックのキャップで保護されている。

キャップはマイナスドライバーを差し込んで浮かせてから、ペンチで引っ張って外した。意外としっかりはまっていて取り外しに苦労した。

10年も刃を替えていない、なまくらな金切ノコギリを倉庫から出してきた。アルミでこの太さななら切れそうに思ったが、刃を当てて引いてみるとすんなり食い込んだ。

本体に合わせて寸法を決め、不安定になりすぎず、端部のカバーをかぶせられる程度のゆとりを残して切断。がしがし4本切って30分もかからなかった。測ってみると、足元のパイプの方が上部より少し長く、安定感をもたせていることがわかった。安いわりに意外とよくできている製品だ。

切断面は金属用のやすりを軽く当ててバリ取り。キャップとカバーをかぶせるので、そこまで神経質にすべすべにする必要もないだろう。

パイプの継ぎ目に合わせて、ゴムのカバーをハサミで切って加工。このパーツはキーボード本体の滑り止めとしてはほとんど役に立たないので、間に合わせで手元にあったゴムのクッションをかませたら、だいぶましになった。

まるでMX49のためにあつらえたような、コンパクトなX型スタンドが完成した。工賃は別として、ヤマハ純正品より1/6くらいの実費でそれらしき見た目にできたので大満足だ。スタンドとしては、あまり軽くて貧弱だと転倒しそうで心配だが、上に乗せているのが軽量なMX49なので差し当たって不安は感じない。

アウトドア用折りたたみテーブルでも代用可能

あるいはキーボード用のスタンドでなく、アウトドア用の折りたたみテーブルでも間に合ったかもしれない。他にもキャンプや臨時の用途に使いまわせそうだ。高さは大雑把に数段階しか調整できないが、網棚がついていて楽譜を置くのに便利そうなものもある。収納もコンパクトだ。MX49用なら、天板100×40cmのキャンパーズコレクションEXバタフライテーブルがぴったりだろう。

以前、折りたたみテーブルの類似品を持っていたが安定感はいまいちだったので、強度を求めるなら筋交いの多いロールテーブルを選ぶとよさそうだ。