18きっぷの旅で宇都宮餃子を食べている間に電車を乗り過ごし、岐阜で一泊するはめになってしまった。
予約なしの当日飛び入りでもOKかつ大浴場があって安い宿といえば、やはりサウナや健康ランド、少し奮発してカプセルホテルというところだ。カプセルホテルについては日本の伝統文化としてリスペクトしているので、一人旅で泊まれる機会があれば、なるべく各都市のカプセルを押さえておきたい。
少し先の大垣にオールナイトで泊まれるサウナはあったが、土曜日の夜だけという変則スケジュールなので普段使いしにくい。岐阜駅周辺ならサウナくらいあるだろうと思って探したら、駅から少し歩くがGANTという宿があった。岐阜市内のカプセルホテルはここだけだが、年中無休で24時間チェックインOK。気ままなおっさん一人旅にはありがたいサービスだ。
3,100円のサウナ宿泊で仮眠スぺースにマットあり
年末年始は混んでいるかと思ったが、受付で聞いたところ元旦は相当にぎわったが1/2の今日はそんなでもないとのことだった。カプセルの空きもあったのだが、料金を見るとサウナだけ(3,100円)より1,100円高くなって4,200円かかる。4千円台になると、地方都市ならちょっとした宿に朝食付きで泊まれる値段だ。聞けば休憩室に雑魚寝できるスペースもあるとのことなので、安い方のサウナ料金で入ってみた。
店内はそこそこメンテナンスされているがくたびれた印象で、大垣サウナと似たような昭和テイストが漂う。最上階の禁煙仮眠室以外はどこでも灰皿が置いてあり、たばこの煙がきつい。逆にスモーカーであれば気兼ねなく喫煙できるだろう。
4階の仮眠スペースでリクライニングチェアが並んでいる後ろに、パーティションで仕切られてマットレスが10枚置いてあった。間隔が狭く隣に気を使うが、ここに毛布を持ってきて安眠できた。夜間でも照明が落ちずちょっとまぶしいので、気になる人はアイマスクを持参した方がよいかもしれない。
400円で盛りだくさんの朝食バイキング
翌朝の朝食は400円でバイキングとあったので、コスパを確認すべく試してみた。サウナの朝食などあまり期待できたものではないが、ガントの朝食はなかなか凝っていた。ご飯に卵・納豆・海苔、味噌汁はあるとして、おかずが和食中心に里芋煮からひじきまで10種類くらい用意されていた。ちょっとしたホテルの朝食バイキングなら、2倍の料金を取られてもおかしくない内容だ。ちょっと味噌汁が酸っぱかったが、それ以外はおおむね問題なかった。ハンバーグはもろに冷凍食品っぽい。
翌朝は12時チェックアウトなので、朝風呂に入ってリクライニングチェアで本を読んだりのんびりできた。JR岐阜駅からガントに向かうには、北側の名鉄岐阜を超えてドンキの交差点まで10分くらい歩くことになる。
岐阜市内で安く泊まるには悪くない宿なので、もし名古屋がいっぱいなら岐阜まで出てくるのもありかもしれない。中国人観光客も都心の高い宿は避けて、大垣とかの安いホテルに泊まるパターンが多いようだ。