Amazonさえあれば田舎で暮らせる。非プライム会員でも山奥に翌日届く謎

お米やプロテインなど重い荷物はよくアマゾンで注文する。大量購入するなら店頭よりアマゾンの方が安いし、車がないので数キロある袋をかついで帰らなくて済むのも助かる。最近お米はふるさと納税で間に合っていたが、さすがに長期滞在の仕事先まで米袋を持って来るのは億劫だったので、久々にアマゾンで注文してみた。

今回注文した玄米は農家直送でプライム対象外だったが、福井は岐阜の隣県だからか翌日には届いた。まさか酷道157号の温水峠や冠山林道で標高1,000mの県境を越えてきたわけではないと思うが、東京で「お急ぎ便」注文するのと同じくらいの感覚で届くのは不思議だ。

プライム会員の期限切れでビデオ観放題、音楽聴き放題は終了

ちょうど1年間のAmazonプライム会員の期限が切れたのだが、通常サービスとの比較のためしばらく契約を中断してみようと思った。もう6年も連続契約していて送料無料で翌日配送されるのは当たり前という感じだったが、世の中こんな便利なわけがない。プライムの年会費3,900円が果たして妥当なのか、あるいはなくてもそれほど不便でなかったりしないか、そのあたりを一度客観的に判断してみたいと思った。

プライムが切れると最近気に入っていたPrime Musicは即使えなくなった。実際には契約終了日の23:59でなく、夕方頃には無効化されてしまった。プライム・ビデオの方は結局忙しくて日常的に映画を観られる時間がなく、『さよなら渓谷』と『ミッション:インポッシブル/ローグネイション』の2本しか試せなかった。

MIと007のスパイシリーズはそろっているので、余裕があればできるだけ観たかったが、以前ツタヤDISCUSを契約していたときと同じで、2週に1本程度のノルマもこなせなかった感じだ。「お急ぎ便無料」以外のAmazonプライムサービスは、Musicのプレイリストを作業用BGMとして流しておく以外、ほとんど自分には不要だったと感じる。

お急ぎ便でないのにアマゾンから翌日配送された謎

その後、おやつとしてプロテインとナッツを1kgずつアマゾンで頼んでみた。プライムが切れたので、2016年4月6日から通常配送で税込2,000円以下だと配送料350円かかることになっている。微妙な金額の送料だが、日用品をまとめて買えば2,000円の基準は越えられると思う。

通常配送なので2~3日かかるかなと思って翌日外出していたら、いつものヤマト運輸のドライバーさんから電話がかかってきた。最寄りのICから40kmは離れている山奥なので、そんなに早く届くわけがないと高をくくっていた。

田舎では宅急便スタッフはすぐ顔なじみになり、不在の時は中庭に置いておいてもらったり融通をきかせてくれる。道端ですれ違ったらその場で手渡ししてくれることもあるそうだ。

近所ではめったに鍵もかけないと聞いているので、段ボール箱が縁側に置いてあっても盗られる心配がないのだろう。

多治見に巨大なアマゾン物流センターがあるらしい

通常配送でもプライムお急ぎ便と同じくらい早く翌日配送されたので、さすがにおかしい気がして調べたみた。どうやら岐阜県内の多治見にかなり規模の大きいAmazonFC(フルフィルメントセンター)があり、そこから近距離は翌日配送されているのではないかと思う。東海道新幹線の下りで小田原駅に着く前、酒匂川を渡った右手(北側)にアマゾン小田原FCが見えるが、ああいう巨大倉庫が都市郊外に控えているのだろう。

仮説だが、アマゾンの物流拠点が近くにあれば、プライム会員にならず「お急ぎ便」指定もしなくても翌日配送されるのではないかと思う。1回の注文で合計金額2,000円を超えるよう配慮すれば送料もかからない。結局、最近追加されたプライム・ビデオやPrime Music、Kindle関連のプライムサービスが不要なら、年会費3,900円払う必要はないと思った。月換算で1ヶ月325円の経費だが、節約できるならそれに越したことはない。

岐阜の田舎でこれだから、FCの多い首都圏でもおそらく同じ状況だろう。これまでの自分のように、お急ぎ便が便利なので特に考えずアマゾンプライム会員を継続放置している人がいたら、一度見直してみるのもよいかもしれない。