2019年1月24日に発表されたダイヤテックFILCOの新製品、Majestouch Stingray。
メカニカルキーボードなのに、背の低い新型スイッチを搭載している。ラインナップは豊富だがスイッチは赤軸しかなかったので、バリエーションが増えるまで1年ほど待ってみた。
赤軸キーボードはすでに所有しているので、次は静音仕様のピンク軸を使ってみたい。しかしその後新たな製品が出る気配はなく、待ちきれなくて年末に注文してしまった。
購入した型番はFKBS87XMRL/EFB。おかげで家には赤軸・テンキーレス・US配列・前面印字という、背の高さ以外はまったく同じパラメーターのFILCOキーボードが2台並んでいる。
3か月ほどスティングレイを試してみたので、通常赤軸マジェスタッチと比べた違いについてレビューしてみたい。
メカニカルとしては珍しい低背型
これまでにもメンブレン方式のキーボードでは、薄型キーの製品が存在していた。デスクトップ用でもノートPCと同じ、パンタグラフを利用した極薄製品もある。
現行製品ではエレコムのコンパクトキーボードなど。従来品よりキー荷重が18%軽く、キーストロークは2.5mmに抑えられている。
昔、大学でDellのデスクトップを使わせてもらったときに、おまけでついてきた低背メンブレンの使い心地はよかった。通常キーボードとパンタグラフの中間くらいで、しっかりした打鍵感と軽快な操作性を両立している。
ただしDellのキーボードは値段相応に耐久性が低く、すぐにへたれてキーが引っかかるようになってしまった。エレコムやバッファローの安いパンタグラフ式も試したが同様だった。
耐用年数の面では、やはりメカニカルスイッチのキーボードが勝る。さらに高級品なら、壊れてもメーカーで部分的に修理してもらえるメリットがある。
ここ数年、茶軸・黒軸と試してもっとも軽い赤軸に落ち着いた。新製品のロープロファイル、薄型スイッチならさらに打鍵がスムーズになるのではないかと期待が膨らむ。
CHERRYの新型Low Profile Switch
今回発売されたスティングレイに搭載されるのは、CHERRY社の新開発スイッチ、MX Low Profile Red Switchだ。
通常版、赤軸スイッチからの変更点をまとめると、
- ストローク:赤軸4.0mm→ロープロ3.2mm
- 作動点:赤軸2.2mm→ロープロ1.2mm
- 押下荷重:赤軸・ロープロとも同じ45g
キーストロークが0.8mm減り、アクチュエーションポイントは1mm上がっている。キーを押下げる荷重は同じ45gなので、赤軸と比べて単純にキーの沈み込みが浅く、反応が速くなる効果が期待できる。
同じCHERRY社のスイッチとしては、銀軸(Speed Silver)の仕様に近づいた感じだ。
銀軸にもロープロファイル版が存在しており、赤軸との違いは作動点が0.2mm高いだけ。低背型として数値上はほとんど同じスペックに思われる。
サイズ・配列・印字の豊富なバリエーション
メカニカルとはいえFILCOは1万円を超える高級キーボード。その代わり、好みに合わせたカスタム仕様を選ぶことができる。
スティングレイのバリエーションは普通のマジェスタッチと同じ。フルサイズ~テンキーレス、日本語(かなあり/なし)~US配列、上面/前面印字のパターンから10種類の組み合わせを選べる。
個人的な好みとしては、
- 机の上を広く使い、マウスの持ち替え距離を短くしたいのでテンキーレス
- キー配列はここ6年くらい使って慣れた英語配列
- 見た目をシンプルに、摩耗の懸念がなく汚れがたまりにくい前面印字
幸いこの3つをかけ合わせた製品(FKBS87XMRL/EFB)が用意されていた。
FILCOの低背スイッチは赤軸のみ
FILCOのキーボードを買うのはこれで5台目になる。
結局、今使っているMajestouch NINJAとスイッチ以外は同じかたちになった。普通のマジェスタッチでもそれほど不満はないため、単純にロープロファイルの効果を測ってみたいという好奇心が大きい。
本当は家電屋の店頭で試した静音ピンク軸を使って見たかったが、Cherry MXでSilentかつLow ProfileのRedスイッチは出ていない。これまでのFILCO製品ラインナップを見ても、銀色シルバー軸の低背版は発売されないだろう。
キーボードはPC作業の生産性に直結するデバイス。ほんのわずかな性能向上でもメリットは得られるかと思い、思い切ってロープロ赤軸を注文することにした。
新製品と旧製品の見た目を比較
通常版のマジェスタッチと比べてみると、明らかにキーキャップ頂部の位置が低くなる。
定規をあてて測ると台座は5mm、スイッチ自体も2~3mm低くなっている。これを合わせると机の上からの高さは約7mm低下。FILCOの商品説明でうたわれている数値に間違いはなかった。
テンキーレス・US版のキー配置はマジェスタッチ赤軸とまったく同じ。背が低い以外は違和感なく移行できた。
机の上の設置面積もまったく同じ。左右の側面を見比べると、ステップスカルプチャーや台座の傾斜もほぼ同等といえる。
FILCOのマジェスタッチシリーズは、もう10年以上販売されているロングセラーだ。既存ユーザーの乗り換えで抵抗が生じないよう、高さ以外は旧製品の外形が忠実に再現されている。
ファンクションキーの新機能
新型スティングレイが持つもうひとつの特徴は、ファンクションキーに搭載された裏機能だ。
FnボタンとEsc、F1~F12キーを同時押しすると、マニアックなキーカスタムを行うことができる。たとえばWindowsキーとAppキーのロック、左CtrlとCapsLockを入れ替えるなど。
ソフト側でも無料ツールを使って実現できないこともないが、レジストリ操作や再起動など設定がわずらわしい。キーボード側で即座に反映できるため、この手のオプションが必須な人には役立つ特殊機能といえる。
自分の場合はUSアスキー配列用に、右AltとWindowsキーをIMEオン/オフに割り当てているくらい。このあたりの変更はスティングレイに搭載されていないため、従来どおりソフトウェアで調整する必要がある。
Fnキーでカスタムできる設定は3種類のみ。これらを使わない人にとっては、どうでもいい補助機能だった。ファンクションキーのなかで唯一、スピーカー/ヘッドフォン音量の上げ下げ・ミュートは使えないこともない。
ただしこれらも、Fn+F1~F3とキーを組み合わせるよりは、マウスで画面のスライダーを操作した方が早いといえる。
打ち心地が軽く、タイピングは高速化
スティングレイを導入してキーストロークが浅く、打鍵が軽くなるメリットはすぐに感じられる。
メカニカルキーボードよりパンタグラフ方式に近い押し心地になり、慣れれば今までより早打ちできるようになる。頭のなかで思いついた文章を、ストレスなく一気に書き出せるのは快感だ。
ただし打鍵スピードをアップすれば、その分、打ち間違いも増える。ダダダッと一気に打ち込んでミスを修正するか、一字ずつていねいに打って行くかは好みの分かれるところ。
過去に使ってみたヘビー級の黒軸は性に合わなかった。タイピングは軽さを追求すると、赤軸のロープロファイル化は正統進化に感じられる。
もしFILCOがUS配列・テンキーレスのパンタグラフを出してくれたら乗り換えたいが、今のところはこれがベストだと思う。メカニカルの耐久性・安定性と、ストロークの軽さをバランスよく両立させた、低背スイッチの完成度は高い。
手を置くだけで入力されてしまう
反応が速い反面、キーキャップの薄型化とともに作動点が上がっているため、うっかり指を押して誤入力してしまうリスクも増える。
自分の場合は右手の小指が弱いようで、キーボードに手を乗せたまま休んでいると「;;;;;;;;;」とセミコロンが連続入力されてしまう。指の自重で押されて反応してしまうほど、キーは軽くストロークも浅いといえる。
特定のキーが誤作動するのを避けるには、東プレが出しているAPC(アクチェーション・ポイント・チェンジャー)機能が有効に思われる。通常版よりさらに価格は上がってしまうが、支持力が弱い指だけ3段階で反応深さを下げることができる。
ひじのけがで尺骨神経を痛めたり、頸椎性神経根症で指先にしびれが出たりする人には有効なカスタマイズだ。APC搭載のREAL FORCEは、神経障害のある人に適したバリアフリーなキーボードと考えられる。
メカニカルな打鍵感は損なわれる
ロープロファイルのデメリットを挙げるとしたら、メカニカル特有の「打ち込んでいる感」が損なわれてしまう点。
内部構造は違うが、打鍵感は安物のメンブレン式に近くなる。いかにも機械でタイプしているカチカチした感触が好きな人には、物足りなく感じられるかもしれない。
同じCherry MXでも、クリック感のある茶軸~青軸が好きな人に低背スイッチは向いていない。スティングレイはあくまで打鍵のスムーズさと静音性を追求する人向きだ。
Oリング装着の赤軸より音が静か
購入前に気になったのは打鍵音の大きさと静音性。事前に都心の大型家電量販店をいくつか見てまわったが、FILCOのスティングレイは店頭になく、実際に試すことはできなかった。
通常赤軸に比べると、ロープロ版は明らかに音が静かになる。現在所有しているマジェスタッチには「サイズ MXORDP」のOリングを付けて静音化しているが、それよりも打鍵音が小さい。
そもそもCherryスイッチの中で赤軸はノイズが少ない方だが、ロープロファイルになるとその特性がさらに強化されるようだ。十字型のシャフトのまわりを囲む円筒形の同色パーツが、緩衝材の役割を果たしているのかもしれない。
赤軸がメカニカルらしく「カチャカチャ」鳴る感じだとすれば、ロープロ赤軸は「スコスコ」と軽快に撫でる感覚。青軸・茶軸から赤軸の乗り換えたときのような雰囲気に近い。
店頭で試したピンク軸や東プレREALFORCEと同等か、それ以上の静音性能といえる。特に大型のEnterやSpaceキーを押して比べると、明らかに音量が小さいとわかる。
ロープロスイッチにもOリングは取付可
ためしにスティングレイにもOリングを取りつけてみた。
間にゴムを挟むのでキーキャップの高さは増してしまうが、取り付け自体は不可能でない。すべてのキーに静音化リングを付ければ、段差は解消されるだろう。
ただでさえ軽くて静かなロープロファイルスイッチが、Oリングによってさらにマイルドになる。キーが浮いてもストロークやアクチュエーションの深さは変わらないため、打ち心地の変化は見た目ほどでない。
ノーマル赤軸のマジェスタッチにリングを取りつけた際も、静音化と衝撃吸収の効果に驚いたものだ。なぜメカニカルキーボードには、こうした緩衝材が最初から入っていないのか不思議に思う。
静音化リングとの相性はいい
まわりに迷惑をかけない静音性よりも、キーをカツカツ打ち付ける感触が好きなユーザーが多いのかもしれない。
赤軸を常用していると意識することは少ないが、明確なクリック感こそがメカニカルキーボードに求められる信頼性の証といえる。
たまによそで茶軸や青軸のキーボードを打たせてもらうと、カチャカチャ打鍵するのが思わず楽しくなる。そこには明らかに「道具を操作している」という快楽が介在している。
一方で赤軸やピンク軸を買い求める人は、どちらかというとメンブレン派やパンタグラフの愛好家に近いといえる。打鍵のストレスと騒音を減らす目的でロープロファイルを選ぶなら、Oリングを後付けするのはおすすめだ。
リングのパーツ自体は安いが、すべてのキーを引っこ抜いて取り付け作業するのは骨が折れる。しばらくスティングレイを使って内部のホコリを清掃するタイミングになったら、ついでにOリング装着も試してみたい。
低背キャップと通常スイッチは互換性あり
キーキャップを外したついでに、通常版と低背版を入れ替える遊びも試してみた。
スティングレイのロープロスイッチに普通のキャップははまらず、変に浮いた感じになってしまう。このまま使うことは難しい。
一方で普通のマジェスタッチに低背キャップはフィットした。内部スイッチの見た目は違うが、突起は同じ十字型なので互換性があるようだ。
赤軸に限らず「標準軸のスイッチに低背キャップをかぶせたい」という特異なニーズを持つ人がいれば、スティングレイを分解して丸ごと差し替えることができる。
青軸でストロークと作動点を短くしてレスポンスを向上させることができるため、ゲーマーには有効な改造法かもしれない。
なぜか底打ちノイズが小さくなる
ストロークが浅くなる分、キーを最後まで押し込んで台座に当てる「底打ち音」が大きくなるのではという懸念があった。
隣の部屋に響くとしたら、気になるのはスイッチのカチャカチャ音よりも、むしろ机から反響する重低音の方だ。これはスピーカーから音楽を鳴らす場合も同様で、低音の方が建物に伝わりやすい。
3か月使って慣れるかと思ったが、キーが軽すぎるため黒軸のように途中で力を抜くのが難しい。結局スイッチを最後まで押し切って台座に叩きつけてしまう。
結論からいうとこれは取り越し苦労だった。
底打ち音が小さい理由を推測
スティングレイでは入力するたびにキーが底打ちするのを避けられないが、体感的には机に響く「ドスドス」いう音がむしろ小さくなった。
Oリング付きの通常赤軸よりも低音ノイズが減るのは意外。スイッチのクリック音だけでなく、底打ち音まで小さくなるという副次効果を体感できた。
通常のメカニカルスイッチに比べてキーキャップの移動距離が短いため、台座に触れる際の衝撃が少ないのだろうか。それともスイッチや台座自体の構造や衝撃吸収性がアップしているのかもしれない。
打鍵時に発生する負荷と振動を鉄板だけではなく基板側でも逃がす事が可能となり、耐久性を高めると共により雑味の少ない打鍵感を生み出すことに成功しました。
いずれも推測の域を出ないが、見えないところで改良がほどこされているのは間違いない。低背スイッチは押下げが軽いだけでなく、あらゆる面で静音性も向上している。
さらなる静音化の工夫
底打ちノイズをさらに減らすには、FILCOが出しているパーフェクトグリップシートを使う手がある。
キーボードの下面にウレタン素材を貼ることにより、衝撃吸収と反響音の抑制効果が得られるという。フルサイズとテンキーレスに合わせたシートのラインナップがあるが、どちらも2,000円近くかかってしまう。
これならホームセンターで素材を買ってきた加工した方が安い。東急ハンズの素材コーナーに行けば、医療・工業用のジェルシートなど、さらに高性能な振動吸収素材も選べる。
キーボードの下にタオルを敷く
いろいろ工夫してみたところ、市販のタオルを折りたたんで敷くだけでも十分な静音効果が得られると発見した。
グリップ性はない代わりに滑りやすいので、使わないときはデスクの奥にキーボードを寄せることができる。そもそもFILCOのキーボードは重いので、使っていて勝手に滑ることなどまずあり得ない。
布素材であれば、100均で売られている白い手ぬぐいでもまったく問題ない。
スイッチ自体がカチャカチャ鳴る音は変わらないが、机に響く底打ちノイズはだいぶやわらげられる。
キーボード全体から出る騒音が、高周波に変わる感じだ。自分の耳には不快に聞こえるかもしれないが、隣室に伝わる音はかなり減らせるはず。
低背スイッチ+手ぬぐいの静音化対策
既存の赤軸キーボードにもタオルを敷いて使っていたが、どうしても厚みが増えてキーの位置が高くなってしまう。
パームレストやリストレストを手前に置けば、相対的に手の位置を高くして段差を解消できる。しかし机の上に余計なものは増やしたくない。パソコンを使わないときは、邪魔でしょうがないだろう。
静音化のためキーボードの下に何か敷くとしたら、そこでもロープロファイル化のメリットが生きてくる。
普通のマジェスタッチでは左手の下にハンカチを敷いて段差をなくしていたが、ロープロ版ではこれが不要になった。机の上に直に手を置いても、手首が疲れず痛くならない。
安物のタオルでは見た目がいまいちなので、スティングレイの下にお気に入りの手ぬぐいでも挟んでみる。100均タオルよりさらに薄くてスマートな印象に変わる。
今のところはこれが一番安上がりで、なにかと便利な組み合わせだ。気に入らなくなったらすぐに外して取り替えたり、手垢やホコリで汚れたらシートを洗濯したりすることもできる。
使用後はウェットティッシュで拭いたあとの湿気をぬぐったり、キーボードの上にかぶせてホコリが積もるのを避けることも可能。
ゲームを意識させない地味なデザイン
近年PCゲームが流行っているおかげで、さまざまな種類のメカニカルキーボードが手に入るようになった。
家電屋のゲームコーナーに行けば、LogicoolやRazerのマニアックな製品にも触れることができる。しかしお気に入りのスイッチとキー配列、サイズなどが組み合わされた機材に出会えることは少ない。
その点でスイッチの種類を絞り、レイアウトや印字のバリエーションを増やしているFILCOはありがたい存在だ。「いかにもゲーミング」という派手なデザインでないため、職場でも導入しやすい。
東プレ・リアルフォースとの比較
機材としての性能からいえば、メカニカルより静電容量無接点方式のほうがすぐれていると思う。しかし東プレ製品は2万円を超えるうえ、奥行きサイズがやや大きいのが気になる。
キー荷重がすべて30gで英語配列・テンキーレスのR2TL-US3-BKが発売されたときは買い替えるか迷った。しかし「高級キーボードのFILCOが2台買える」と思うと、やはりリアルフォースは身の丈に合わない気がして思いとどまった。
キーボード上面にあるREALFORCEのロゴが目立つのも地味にマイナス要素だ。Aだけ赤字になったセリフ書体が昔からいまいち好きになれない。
この点では前面右側に同色でロゴが埋め込まれた、FILCOの方がスマートに感じる。キーキャップ前面印字のNINJAバージョンも販売しており、デザイン性は東プレよりダイヤテックの方が上ではないかと思う。
とはいえ打鍵感の軽さを追求するうえで、リアルフォースのALL 30gは魅力的。45gや変荷重のバージョンも、毎回店頭で試し打ちするたびにうっとりする。
今回買ったスティングレイが壊れたら、あるいは職場と自宅で2台PCを使うことになったりしたら、次はいよいよリアルフォースを試してみるかもしれない。
一般ユーザーはFILCOで十分
今はゲームをプレイするより執筆作業が中心なため、入力デバイスの性能差で生死を争うことはない。まったりテキストを打ち込むだけなら、FILCOのメカニカルで十分すぎるスペックだ。
価格と性能、デザイン性、バリエーションといった要件をバランスよく満たすのがマジェスタッチシリーズの魅力。世の中にはさらにすぐれたキーボードも存在するだろうが、庶民としてはこれで満足といえる。
スイッチ故障で修理対応もしてもらえるため、長年メンテして愛着も湧く。もともとメカニカルは耐久性が高いので、ていねいに扱ってたまに中を掃除すれば10年もつと思う。
赤軸ロープロ版に変更しても、スイッチ以外の仕様がほとんど変わらなかったのは、ダイヤテックの自信の表れだろう。下手に流行を追わず、慣れ親しんだレイアウトで製品を供給し続けてくれる方針を歓迎したい。